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2013年11月10日

貴生川(キブカワ)から古城山(コジョウザン)へ

無料ブログの制約上、乗せきれなかった大きい写真10枚分はコチラからご覧ください。
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今から二年前のこと・・・

a.2011年も残すところあとひと月ちょっと、30年住み慣れた京都も、来年の秋、とうとうお別れや、

b.もう動かないんすか、その決定は、

a.おやじがあの世へ行って、もうろくした80過ぎのおっ母さんをほっとけないしなあ、

b.そう言えば、たくさんあった鍋も火にかけっぱなしでどんどん焦げ付かせてダメにしてるとか、

a.そうなんや、火事とかヤケドとか何だかんだ心配でなあ、真空調理なべを丸ごと火にかけたり、めちゃくちゃしてるんや、


その調理鍋がコレ、とても使いやすっす、歯の弱いおっ母さんのおかゆとか、おでんや煮込み料理にも最適!でもコレごと火にかけたら火災になるから、良い子は絶対マネしないでね!!

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感想(1件)




b.じゃあ仕方ないっすね、そろそろ頃合いってことで、ふるさとへ帰るしかないでしょ、京都で暮らしたい気持ちも分かりますが、

a.10年連れ添った猫の愛娘(マナムスメ)もあの世へ行っちまったし、どうも、そんな成り行きのようやなあ、でもまあ引っ越しまで半年以上あるし、仕事の引き継ぎやって、いやそれよりも何よりも、この十年間、魂を遊ばせた近江のサイクリングルートをもう一度じっくりたどり直しておきたい、もう二度と走れんかもしれんし、

b.そうっすね、いっぺん岡山へ引っ込んじまったら、来れそうで来れないエリアかもしれませんね、じゃあ今回はどのようなルートで行きやしょう、

a.かつて東海道の宿場町として栄えた水口(ミナクチ)、その中心部に古城山って小山があるんやけど、まずはそこに登っておきたい、

b.一度来てますね、ここ、

a.5年前に一度登ったことがあって、見晴らしが良かったんや、

b.じゃあそこまで輪行ってことで、

a.うむ、京都は桂川駅からびわ湖線で草津駅まで30分ちょっと、ここから草津線に乗り換えて貴生川(キブカワ)まで30分弱、

b.草津線ってけっこう時間かかりますねえ、距離の割に、

a.だから、実際よりもずいぶん内陸部へ入り込んだような気分になる、

b.駅前もさすがにちょっと寂しいっていうか、静かっていうか、人も車も少ないし、

a.それも手伝ってずいぶん遠くへ来た気分や、

b.じゃあさっそく貴生川駅から起動開始ってことで、いざ5年ぶりの古城山へ、

a.でもええけど、この貴生川駅周辺も二度と来れないやもしれん、ちょっと川ぞいを走っとこうや、

b.草津線に沿って流れる野洲川最大の支流、「杣川(ソマガワ)」、なぜ駅が貴生川っていうのによこの川が杣川(ソマガワ)なんすか、

a.さあ、なんでや、ウェブで調べてみちくりぃ、

b.ええと、さすがウィキペディア、貴生川駅の項目にありやしたぜ、答えが、

a.なになに、もともと「貴生川」って川じたい無いんか、

b.ええ、明治22年に合併した4つの村の名を合成して作られた地名なんで、もともと川の名前じゃないんすね、

a.なるほど、これでスッキリ旅が続けられるわい、

「村4つ合わせて呼ぼう貴生川(キブカワ)と」、

b.そんな貴生川(キブカワ)地区を流れる杣川(ソマガワ)の土手を下流に流してますが、

a.ここも何度走ったかなあ、



b.クルマが来れないような自転車道のようでもありますが、軽四も路肩に停まってますね、

a.昭和初期のような古い小橋もかかる昔ながらの細道、

「杣川(ソマガワ)のサクラ並木のモミジかな」、

b.じゃあ適当なところで杣川(ソマガワ)と分かれて、古城山を取り囲むように広がる水口(ミナクチ)の中心エリアへ参りましょう、

a.うむ、この川も名残惜しいけど切りが無いでなあ、つぎ行ってみよう、

b.ところで、このあたりは日本で数少ないジャコウアゲハの生息地なんすね、



a.どうも、そのようやな、環境が良いと、珍しいチョウも飛び交(カ)うってか、

b.それにしてもヒトが居ませんね、道も舗装されてないし、

a.そんな所ばかりあえて走ってるからや、じっさいはもっと交通量もあるし、ヒトもたくさん居てるんやで、

b.そうなんすか、たしかに野洲川を渡ったら少しにぎやかになってきました、

a.とはいえ、やはりこの地も高齢化の波は避けられず、見かける群衆はグラウンドゴルフにあつまるシニア層ばかりや、

b.そんな水口(ミナクチ)の町中にすばらしい松並木が、



a.みな虫除けのワラを巻いてもらって大事に育てられてるんやなあ、

b.ここは東海道の街道筋なんで松も立派なんでせうか(ショウカ)、

a.さあ、よく分からんが、神社の参道らしいな、ここ、

b.水口(ミナクチ)神社の参道のや(ヨ)うですね、

a.さっきから、「せうか」とか「やうです」とか、戦前の書き方やけど、気に入ってるんか、それ、

b.はあ、なんとなくホッとするんです、復古調にすると、読みづらくてスンマセン、

a.まあ今日(キョウビ)、時代の流れが速すぎるでなあ、あえて過去にさかのぼんのも悪くねえか、

b.ところで、この建物も復古調ですね、



a.水口(ミナクチ)小学校の校舎じゃなかったかな、

b.いや、同じ敷地なんすけど、これはかつて水口(ミナクチ)図書館だったようで、現在は月1で喫茶室が開かれてるとか、

a.なるほど昭和3年の建物か、このお方のブログにくわしく出ておるな、写真付きで、
http://guwaguwa58.exblog.jp/16392721/

b.それでは、そろそろ古城山(コジョウザン)へ登りましょう、

a.ええと、5年ぶりでいきなり道まちがえてもうた、いったんバックしてからの入山や、

b.人々に愛されてる山なんでしょうね、登り口からいきなりサザンカのお出迎えでござりまする、



a.なんかこっちが恐縮するほど手入れの行き届いたサザンカやな、

「サザンカの赤出迎える古城山(コジョウザン)」、

b.なんか、来て良かったすね、すでに、

a.ほんまや、登る前から感動してまうわ、




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