2016年02月04日
12年前の奈良へ(9)「写真美術館から奈良公園へ」
a.ああ、すっかりぬくもった、
b.でも、写真美術館って割には写真があまり無かった・・・展示と展示の間(はざま)やったんかなあ、
a.たぶん展示中は一階部分も使うんやろなあ、でも、誰も居ないから思い切り撮影できて良かった、
b.しかし、ここといい白毫寺(びゃくごうじ)といい、人の気配がぜんぜん無い、こんなんでやってけるんかなあ、
a.これじゃ無理やろ、寄付とか税金で補わんと、
b.そういう意味でも非常にぜいたくな時間と空間でありました、
a.ところで、このあたりに一時(いっとき)、志賀直哉が住んでたんやな、
b.高畑サロンですか、奈良文化女子短期大学のセミナーハウスにもなってるそうです、
a.文豪のお屋敷で勉強か・・・ええなあ、
b.JR奈良駅をスタートして約5時間、めぐりめぐって、ようやく奈良公園にやってまいりました、こちらは鷺池(さぎいけ)に浮かぶ有名な浮見堂、
a.雪景色はさらにええやろなあ、
b.すぐとなりが梅林なんで、梅の時期もいいそうです、
a.これも梅とちがうか、
b.ウメは香りもあるから、なおさら楽しめる、
a.色もとりどりあるしなあ、ああ、春が待ち遠しいなあ、
b.でも、なんで浮見堂ばっかり写すんですか、
a.さあ、なんでか気になって・・・どんなアングルでもサマになるし、
b.六角形の屋根がええとか、
a.そういえばむかし、「ロッカッキー」ってあったなあ、1980年、ハウス食品から売り出された、六角形のおかき風スナック、
b.おかきじゃ無いんすか、
a.そのへんが微妙で、和と洋の中間をねらったような味付けやったけど、結局どっちつかずで、CMの割にあまり売れなかったんちゃうかなあ、
「浮見堂 坂をのぼって 円窓亭(えんそうてい)」
b.もともとは春日大社の建物やそうです、
a.それが何でここに有るんや?
b.さあ、そこまでは・・・
a.そんな円窓亭の前に、神の使いが、
b.なんで、シカが神の使いなんすか、
a.茨城県の鹿島神宮の神様が鹿に乗って、ここ春日大社へやって来た、彼らはその鹿の子孫ということらしい、
b.なるほど、じゃあ下手なことできませんねえ、
a.ほんまや、気いつけんとバチ当たるで、
「ここのシカ そんじょそこらの シカやない」