2015年05月21日
三徳園のユリノキ
a.しかし、花の名を知らんなあ、われわれは、
b.田中陽希の百名山一筆書きにも高山植物がたくさん出てくるけど、知らない名前ばかり、
a.いやそれ以前に身近な花の名もあまり分からん、そんでもってもっと知らんのが木の名前、今回登場する「ユリノキ」もここ三徳園で初めて知った、
b.前回の芥子山(ケシゴヤマ)で百合(ユリ)を見て、今回はその少し北東に位置する三徳園で百合の木をながめると・・ちなみに三徳園てなんすか、
a.すぐ近所に生家のある明治安田生命の創業者、矢野恒太(ツネタ)(1866~1951)、彼が寄付した土地が今じゃ素晴らしい自然公園になってて、ここへ来ると取りあえず何とかなる、
b.どういうことすか、
a.変化のある散歩道に芝生広場、樹木や花々は手厚く手入れされて幸せそうなんで、いつ行ってもインスピレーション(=ひらめき)に満ち満ちてる、
b.しかし、なぜその中でもユリの木なんすか、
a.三徳園は何の悩みもなくすくすく育った花や木に満ちてるけど、その中でもこのユリの木がいちばん存在感がある、
b.他の木じゃダメなんすか、
a.ほかの木も素晴らしいけど、このユリの木は一本だけでしっかりとした存在感があるので、三徳園のボス的存在のような気がする、それがこの写真、
「この土地の チカラあらわる ユリの幹(ミキ)」
b.なるほど、写し方にもよるんやろうけど、確かになんかオーラ漂ってますね、
a.モノ言うてるやろ、
b.話してるの分かるんすか、木々の言葉とか、
a.いや、聞こえるわけないけど、どことなく人格を感じるというか、植物離れした存在感があるというか、
b.強い生命力みたいなことですか、
a.うむ、古代やったらこんな樹木に注連縄(シメナワ)張って、神様とあがめたんちゃうか、
b.ところで二股(フタマタ)に分かれてるんすか、
a.根もと付近から幹がV字に分かれて末広がりで伸びてくような、ユニークなすがたをしてる、
b.だから写す角度で別の木のように見えるんか、
a.全体像も写したいけど、そうすると他の樹木も写りこんで印象がぼやけるから、ついつい寄りで(=近寄って)撮(ト)ることになる、
b.せっかくだし、三徳園の他の写真も少しのせましょう、まずはこの地味なベンチ、
a.こんなそっけないベンチがあちこちに置いてある、だが座ってる人を見たことがない、おそらく森の妖精たちのために作られたベンチにちがいない、
b.たしかに、三徳園なら妖精いてもおかしくない、
a.撮影年月日は2014年4月26日、カメラはキヤノンのパワーショットG12、新緑まっさかりでござる、
b.葉脈まで初々しいな、
a.もう一枚は三徳園じゃないけど、すぐおとなりの上道(ジョウトウ)公園名物のヒマラヤ杉、
b.見事ですね、
a.この並木があるせいか、何となくこのあたりもひっくるめて三徳園って感じがする、秋はオレンジっぽい派手な茶色に色づいてこれも見ごたえがある、