b.前回の日帰り旅は琵琶湖の南を全然がんばらないで走りましたが、今回はどうしましょう、
a.今回はがんばろう、がんばらせてくんしゃい、
b.なんでそんながんばる気になるんすか、
a.自分の非力(ヒリキ=チカラ不足)なエンジンをギリギリ使いこなしながら峠を登るのが楽しいからや、
b.そういえば、いつごろからか、心拍計を見ながら登ってますね、
a.個人差あるやろうけど、50代の自分なら1分間140台の心拍数で、数10分はどんな坂でもこいでいられる、
b.無理でしょう、140台できつい坂は、
a.うむ、坂もきついと150台にどうしてもなるけど、出来るだけ140台に収めるよう抑えて走る、そうするとけっこうきつい峠も意外にすんなりクリアでけるんや、
b.じゃあ、心拍数を見ながらオバーヒート(熱暴走)しないように峠道をジワジワ攻めていく、それが醍醐味(ダイゴミ)なんすか、
a.そのとおり、誰から頼まれたわけでもないけど、息切らして必死にこいでると、ああ「オレ生きてる」って感じがしてくるんや、じわじわと、
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b.なるほど、ヒトそれぞれ色んな余暇の過ごし方があるもんすねえ、じゃあ、今回の日帰り旅のあらましなどお願いします、
a.今から3年前の8月29日、京都嵐山の自宅を出発、まずは対角線上に位置する宇治を目指す、
b.ここからエグい峠道の始まりか、
a.300mの峠をふたつ越えて琵琶湖へ、あとは適当に走ってJRびわ湖線の最寄り駅から輪行、その日のうちに自宅へもどる、というもの、
b.カメラと自転車は?
a.カメラはオリンパスのミュー1050sw、自転車はミヤタの驚くほど頑丈(ガンジョウ=タフ)なマウテンバイク、リッジランナー1996年モデル、
b.そういえば、いつしか、ハンドルバーに巻いてますね、ロードバイクに使うバーテープを、
a.マウテンバイクはハンドルポジションが少ないんで、バーテープ巻いとくと、握れる部分が増えて楽なんや、ハンドル太くなってちょっともっさい(=カッコ悪い)けど、
b.そんじゃあ、おもむろに(=それとなく)出発しますか、最初の一枚は、
a.嵐山から桂川にそって南西へしばらく進むと、出来たばかりの橋がある、
b.吉祥院(キッショウイン)と久世(クゼ)を結ぶから「祥久橋(ショウキュウバシ)」っていうのか、
a.橋の上で停まっていられる自転車の特権を生かして、ゆっくり北をながめてるんや、
b.良い雲が浮かんでます、川面にも、
「川面(カワモ)にも青い空やら白い雲」、
a.流れがゆるく風もないから川が鏡になってる、
b.正面にそびえる愛宕山(アタゴヤマ or アタゴサン)、出発地点の嵐山は、あの左の裾野あたりか、
a.時刻は8時59分、8時過ぎには家を出たことになる、自分としては早いほうやな、
b.早起きさんなら6時にはもう家を出てますよ、
a.うらやましい、とくに夏場は涼しい早朝が貴重やし、
b.次も橋の上ですが、これまた同じ桂川、でも変やな、もしかして得意の遠回り戦法っすか、
a.サイクリングロードを一直線にたどると、このふたつの橋が渡れなくなるんで、わざと迂回(うかい)したのである、
b.そんなに橋や迂回が好きなんすか、
a.峠ほどやないけど、橋もその前後で違った味がする、サイクリングロードのスッキリした直線もスピードが出て楽しいけど、味わい深さなら、こちら迂回ルートの方がはるかに面白い、
b.ちなみにこのふたつ目の橋は、
a.羽束師(ハヅカシ)橋、これもやはり北のながめ、
b.正面に京セラ本社ビル、その左奥は比叡山(ヒエイザン)か、つまり、あの見えてる山並みの向こうすべてが琵琶湖なのか、
a.きっとそういう寸法でござる、ここからは見えんけど、
b.ところで、この桂川、ふた筋に分かれてるけど、
a.良いことに気づきましたねえ、じつはここであの鴨川(カモガワ)が桂川に合流するんですねえ、
b.河床(カワドコ)や三条大橋で有名な、あの鴨川の結論の部分がコレかあ、じゃあコレをたどってさかのぼれば、東海道の起点、三条大橋まで行けるんすか、
a.ずいぶん長い工事をへて、ようやくなんとか自転車・歩行者用の道筋が付きました、これで、京都のいちばん過密なエリアへすんなり出入りできるようになったんですねえ、自転車乗りにとってこれは画期的なことなんです、もっとも、三年前の当時はまだ未完成部分も残っていて走りにくかったんですが、今ごろはぜんぶ完成して、スッキリつながっているかもしれません・・・
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