2024年03月06日
激坂オンロード・ツーリングなら、Eクロスバイクの名作『ヤマハ・クロスコアRC』が最良の1台と知りながら、なぜEマウンテンバイク『ミヤタ・リッジランナー i 6180』をあえて購入したのか!?
いつもながら、メチャ長いタイトルですけど、答えから先に言ってしまえば、自転車の素晴らしさに目覚めた最初の1台が1990年代のミヤタ・リッジランナーだったから、文字のチカラというか、語呂(ごろ)合わせというか、思い入れが強かったから購入したと、
それもあるけど、今回はもっと深くEクロスバイクとEマウンテンバイクの関係をさぐって行きたい、
しかし、その前に価格差もハッキリさせておいたほうが、
たしかに、メーカー希望小売価格、ヤマハ『CROSSCORE RC』(2022年3月 発売)317,900円にたいして、ミヤタ『RIDGE-RUNNER i 6180』(2023年1月発売)396,000円、
その差78,100円ってかなりな額ですよ・・・お気楽Eクロスバイクにたいして8万も上乗せ(うわのせ)した本格装備のEマウンテンバイクを見せられたら、発するオーラがそもそも違うから欲しくなるのはよう分かりますけど、オンロードメインで使うならどう見てもお手頃価格のヤマハさんじゃないすか、
ところが、銚子市の小さな自転車店『一心堂サイクル』さんが、ヤフーネットショッピングを立ち上げるにあたってミヤタ・リッジランナーを30万円以下というアンビリーバボー価格で売り出したからオッちゃんの心はグラっと来て、あらためてふたつをじっくり比較したくなったんや、
パッと見すぐ分かるのは、ヤマハ『CROSSCORE RC』がマウンテンバイク寄りのクロスバイクってことぐらいですが・・・太いタイヤにフロントサスペンションも付いてるから、激坂エリアでよく出くわす荒れたアスファルトや砂利道(じゃりみち)でも軽快に走れそうな、
それに、基本オンロード(アスファルト)中心で走ることを想定してるから、タイヤ幅も2.0インチ(58mm)、サスペンションのストローク(伸び縮み)量も63oとこちらもあえてひかえめに、
これに対して『RIDGE-RUNNER i 6180』のほうは、タイヤ幅2.8インチ(71mm)、ストローク(トラベル)量130oと、舗装路では明らかにオーバースペック(必要以上の性能)、
重さ的にはどっこいどっこいで、Eバイクとしてはヘビー級、
いちばん大きいサイズで比較すると、『CROSSCORE RC』が23.9s、『RIDGE-RUNNER i 6180』が23.7s、わずか200グラム差、
念のために確認しておくと、フレームサイズは共にマウンテンバイク規格の27.5インチ、
フロントサスペンションを比較すると、コイルスプリングのみの『CROSSCORE RC』に対して、『RIDGE-RUNNER i 6180』は、コイルとエアでよりきめ細かく対応する上位モデル、
ただ、上位モデルを使いこなすには専用ポンプで空気圧を調整したりとそれなりのケアも必要、
当然ながら、ともにペダルを踏み込んだ時のパワーロスを無くすためにロック機能は標準装備され、
問題は危険なほどクルマの多い幹線道路の走行上、ぜひともクリアしておきたい、歩道走行を許される60p以下のハンドル幅、
『CROSSCORE RC』は59p幅で問題無くセーフやけど、『RIDGE-RUNNER i 6180』は75p幅で、ハンドルカットが必要、
これについては、ホームセンターでも売ってる回し切りするパイプカッターと切削油、切断面を整えるやすりでもあれば、個人で簡単に対応可能、
ハンドルグリップや各種レバー・計器類もアーレンキー(ヘックスレンチ・六角レンチ)ですぐ脱着できるから、ハンドルカット分だけそれぞれ内側に寄せれば作業完了すね、
あとエンドバー追加したらなお快適やなあ、
ハンドルの先端に小さな角(つの)を生(は)やすだけでグリップポジションが増えて、ロングライドになるほど効果は絶大・・・ちなみに『CROSSCORE RC』のほうは、最初からこれが付いてるようなデザイン、
一体型グリップなんであまり目立たへんけど、よくよく見るとエンドバーとしても握れるデザインで、地味ながらよく考えられたグリップ、
両者の違いはざっとこんな感じですか、
共通点としては、パワフルなモーターとスタミナ抜群のバッテリーでヘビーな車体を長時間ぐいぐいアシストしてくれる点か、
こう考えて来ると、Eマウンテンバイクのハンドルを歩道走行用に60p幅でカットさえしてしまえば、アップダウンを繰り返すオンロードツーリングも安全にこなせるし、本格的なオフロード走行も楽しめるんで、『RIDGE-RUNNER i 6180』のほうが2台分楽しめてよりお買い得ですね、
もちろん『CROSSCORE RC』もちょっとのオフロードならじゅうぶん走れるけど、しっかりオフロード走行を楽しむなら『RIDGE-RUNNER i 6180』がええに決まってるし、
ちなみにマウンテンバイクも、オフロードに特化したフル(前後)サスペンションモデルは、クロスバイクとは比較にならないほど高価でかつオンロード性能はイマイチ・・・これに対してフロントサスペンションだけのハードテイルモデルは、走行面・価格面ともクロスバイク並みの性能をそなえながら、オフロードもそうとう行けてしまう懐(ふところ)の深さ(広い対応能力)が魅力ですね・・・ちなみにマウンテンバイクの中でもかなり太い2.8インチ(71mm)幅のタイヤについてはどうすか、
ちょっとした積雪や凍結でも安心して走れるタイヤ幅で、乗り心地もピカイチの柔らかさ・・・問題は走りの重さになるけど、電動アシストの前ではあまり問題にならないレベルやないかと期待してて・・・これについてはじっさい走らせてみないと何とも、
より軽快な走りにしたかったら、今履(は)いてるタイヤは冬用やオフロード用に温存して、もうワンセット、クロスコアと同じ2.0インチ幅のタイヤを用意する手もありますし、
そうなれば、タイヤ交換だけで600グラムは軽くなるし、サスペンションフォークをカーボンフォークに換(か)えたら、さらに1sは減量できるし、
そう考えると最初からEクロスバイクだけ買うよりも、ハンドル幅やタイヤ選び、なんならフォーク選びまでふくめてEマウンテンバイクを購入した方が、楽しみの幅がもっと広がりそうすね、
もっとも、『CROSSCORE RC』からEバイクを始めたとしても、これをカスタムしてよりオフロード性能を高めることも出来るから、けっきょくどっちを選んでもそれなりにやりようはあって、
それに自転車を自分なりに整備・カスタムするための費用や労力というのは、クルマやバイクとは比較にならないほど少なくてすむから、やらなきゃもったいないですし、整備やカスタムを自分でやればやるほど自転車と自分の距離が近づいて、店まかせでは味わえない生きてる感じが味わえますし、
Eバイクであっても、モーターやバッテリー以外は、今までの自転車の延長線上であつかえるもんな、
電動アシストの時代になっても、やはり足腰を中心とした全身運動で旅できる自転車って、ホンマ素晴らしいすね、