2024年02月14日
言うならクラッチつなぎっぱなし…固定ギアピストでしか味わえない自転車との一体感!
ピストをフリーギアから固定ギアにかえて、人生変わるほど異質な乗り味に感動して数日たちますが、その後どうすか、
ブレーキレバーにぎらんでもペダルの踏み方ひとつで器用に加減速(かげんそく)できるもんで、カーブを気持ち良く曲がれることが分かって、これがメチャ楽しい、
カーブの手前で減速してカーブの後半から加速するわけですが、これがペダルひとつでやれたら、自転車に元(もと)から付いてるブレーキはむしろ補助ブレーキみたいに思えてくると、
スタンディングのばあいも、固定ギアならブレーキレバーに手をかけずにペダルの踏み方ひとつでバランスが取れるからより簡単にピタッと静止できることが分かって、これも今まで経験できなかったええ所、
これだけ安定すると、腰を浮かしたスタンディングからサドルに座りながらのスタンディング、これはむしろシッティングと言うべきですが、これも意外なほどあっさりやれてしまったと、
スタンディング同様シッティングの場合も、フリーギアとちがってペダルの踏み方ひとつでバランスが取れるんで、サドルに座ってもフリーギアではありえへんほど安定した静止状態がキープできる、
20年くらい前に自転車トライアルに2〜3年ハマって、いちばん基本的なスタンディング程度ならカラダが覚えてたから、意外とすんなり行けたんすね・・・しかし、固定ギアって、たとえて言うなら常時クラッチがつながった状態で走ることになって、これって相当きつくないすか、
たしかに、ただ普通に走るだけでも、ペダルが強制的に回り続けるし、
とくに下り坂は、
フリーギアなら足を休めて完全休息に入る極楽の下り坂タイムやけど、固定ギアになるとクラッチがつながったままなんで、足は回り続けて速度も出されへんし、天国と地獄ほど差が、
それでも固定ギアは楽しいと、
カラダへの負荷(ふか)は確かに大きくなるけど、それもふくめてフリーギアとはまったく異なった文法をカラダが覚えはじめると、フリーギアにはない魅力が分かってきて、これは相当手ごたえのある楽しさで、
見知らぬ遠くの街へ走りに行く楽しさというより、今まで知らなかった自転車の乗り方を覚える楽しさとも言えますね、
なもんで、見慣れたいつもの街を走るだけでも、いつになく新鮮な気持ちでいられる、
ブレーキを使わないでもペダルの踏みかたひとつできれいにカーブが曲がれて、スタンディングからシッティングまで安定してやれるようになり、けど下り坂は苦労したりして、
これらひっくるめて、フリーギアよりも固定ギアのほうが自転車とより濃密な時間を過ごしてるような、
クラッチがつながったままなんで、自転車とより深く付き合えると、
固定ギアにはニュートラルが無いから、ペダルを休めてお客さんとして自転車に乗せてもらってる状態が無くなって、自分自身がエンジンそのものであるという充実感というか、自転車とのより強力な一体感というか、
カラダへの負荷も多くなるけど、それがまた楽しさや充実感につながってると、
三年前に初めて経験した時はひたすら怖くて乗りづらいばかりだった固定ギアのピストやけど、ここへ来てその魅力がどんどんわかり始めて、再挑戦してほんまに良かった、
大阪梅田のピスト専門店『マスターピスト』のオーナー中瀬さんが固定ギアピストでスタンディングする方法を教えてくれます!