2024年02月11日
乗り慣れたピストをフリーギアから苦手な固定ギアに交換したら人生初の楽しさが続々と!
前回の続きになりますが、ピストに乗り始めて三年あまり、フリーギアから苦手な固定ギアに再挑戦してどうすか、
安全な道を選んで恐る恐る2時間ほど走ったけど、乗りづらさを上回る面白さがさっそく分かってきて、
と言いますと、
乗り始めて30分くらいはクランクの強制的な回転に合わせて足を素直に回してたけど、だんだんそれも飽きてきたんでわざと足を瞬間止めるような動作を入れてみると、クランクの強い回転力がペダルごしにグンッと伝わってきて、
それってフリーギアでは決して味わえない固定ギア特有の、
そう、ペダルをとおして全身が持って行かれるようなクランクのスゴい回転力が感じられて、
3年前はこれがとにかく恐くて乗りづらくてお手上げだったんすね、
今回はペダリングをわざと止めてクランクの強力な回転力をちょくちょく味わう遊びを始めたり…そうするとなるほどペダリングを器用にコントロールすれば、ブレーキレバーを握らないでも減速できることが分かってきて、
フリーギアでは加速しか出来なかったペダリングが、固定ギアになると加速も減速も両方行けてしまうと、
これに気づいたとたん、怖かっただけの固定ギアがメチャおもろなってきて、
クランクの回転をペダルでコントロールしてブレーキングできるなら、ブレーキレバーをにぎる回数も減るし、両方使って減速もできるし、なかなか面白いことになりそうすね、
加速するだけのフリーギアに対して、加速と減速もやれてしまう固定ギアと付き合っていけば、今まで見えなかった世界がどんどん開けて来そうな、
ペダリングで減速するなんて、生まれて初めての経験ですしね、
これをもっとスマートにしていくと、「スキッド」っていうピストの基本的なトリックになるわけやし、
大阪梅田のピストバイク専門店『マスターピスト』のオーナー中瀬さんによるレッスン動画
この動画ひとつ取ってみても、固定ギアならではの世界がよう分かりますね、
なもんで固定ギアに再挑戦した日は、引っ越した見知らぬ街へ、おろしたての自転車で走り始めるような初々(ういうい)しさにあふれて、いつも通りの街をいつも通りに走り、登れない坂は押して歩き、良い景色をカメラに収め、ペダルのコントロールで減速する感覚を楽しみ、そうして帰宅したらすぐまた乗りたくなって、
それって自転車に乗り始めて世界が一気に広がった子供時代と一緒やないすか、
それほど固定ギアにすると、フリーギアとはまったく違う乗り方になるんで、知らなかった身体的世界が一気に広がってく感じがする、
京都時代に琵琶湖エリアを中心に週末輪行を続けたころとも似たワクワク感すね、
1日中自転車こいでヘロヘロで帰宅しても、次の日はさっそく次の輪行が楽しみやったもんな、
あれも世界が広がってく初々(ういうい)しい感覚ですね、
近畿に張りめぐらされた鉄道網(もう)を活用して、見知らぬ街から自転車でスタート、そのくり返しで世界がどんどん広がってく面白さは、RPG(ロール・プレイング・ゲーム)でマップを広げていく楽しさにも似ていて、
ちなみに、固定ギアが身体的な世界を新たに広げてくれる劇的な部品であることは分かったとして、フリーギアには無かった怖さや乗りづらさについては、
ペダルは休まず回り続けるんで、なによりも下り坂の爽快感は無くなってこれがいちばん大きいなあ・・・あとはフリーギアでやってた乗り降りがやたらギクシャクするんで、まずサドルに腰を乗せて、あとから足でペダルを探したり、気楽にやれてた前後ホイールを浮かすジャンプも勝手が変わればやれなくなるし、フロントアップ(前輪を浮かす動作)もそうとうやりづらいし、サドルから腰を浮かして後方確認する動作も、
半世紀親しんできたフリーギアとはまったく違うカラダの動きなんで、あちこちがギクシャクすると、
これについては、とにかくどんどん乗り込んでいけば、自然に解消すると思うし、そうなればさらに奥深いピストの魅力がわかるような、
マスターピストの中瀬さんともコラボして名作ピストを製作されているROCKBIKESさんから、品質に妥協せず挑戦的な低価格を実現した入門用バイクブランドが誕生!ピストもええ感じに仕上がっております!