2023年08月20日
グラベルキングをレビューしてから、 27.5インチ街乗りMTBの重さについて考えます
で、そんなグラベルキングですけど、具体的にどんなサイズを使ってるんすか、
シクロクロスのフレームなんで、グラベルロードみたいな極太タイヤは入らんけど、40くらいは余裕なフロントは、軽さも大事なんで 700c×37 を、リアは35にしたかったけど、フレームに当たりそうなんで、より細めの700c×32 を、
走り方に合わせて3〜4種類出てますけど、どれも舗装路重視のような、
オフロードをガッツリ走るタイヤというより、アスファルトがメインで・・・たまに出くわす穏やかなオフロードもそのまま走れますよ的な・・・言い換えると、快適性とオフロードでの耐久性を重視したワンデイツーリングタイヤというような、
アスファルトでは、スピードも出せるけど、むしろ快適性をより大事にしてると、
そういう大前提の上で、オフロードでの耐パンク性能や軽量化やお求めやすい価格をバランスよくまとめていくと、このタイヤが出来上がるような、
タイヤパターンも、これ見よがしなオフロード向けを採用しないことで、タイヤノイズが出ない静かで軽い走りが実現されてますし、
日本ほど舗装率の高い国も無いし、その舗装技術の高さも世界最高峰なんで、アスファルト走行を最優先に作られるタイヤが最適解なのもうなずける・・・グラベルキングが目指す軽めのオフロード走破性というのも、見方を変えれば、そうとう路面の荒れたアスファルト走破性とも言えるわけで、
それでいうと、前世紀からつづくアラヤさんのマウンテンバイク、『マディーフォックス』シリーズが、オフロード以上に街乗りメインで作られてる現状も、舗装率の高い日本にあっては当然のなりゆきで、
なもんで購入後、初めて交換したタイヤも、WTB(Wild・Trail・Bike)のなかでも、ひときわツルツルな Thick Slick(シック・スリック)を、
1.95の太さで完全にツルツルってどんな感じですか、
見るからに滑りやすそうなんで、良い意味で恐怖が先立って無理な走りをしなくなるし、とは言っても、1.95の太さがあるから、けっこうな荒れ地も平気で走り抜けるし、タイヤノイズがまったくしない静かでなめらかな走りもツルツルならでは・・・もっともロゴの英字のあまりのカッコ良さにつられて中身を検討しないまま購入した結果、その重量は驚きの713gもあるけど、
重さといえば、27.5インチの街乗りマウンテンバイクの傑作、アラヤMFD(マディー・フォックス・ダート)でイチバン気になるのも、そのかなりな重量なんですが、
今回正確に計ると、これがショッキングなほど重く、なんと15.5s、
たしかに重すぎますね、
予備のチューブとか、サドルバッグ・ボトルケージ2個分を入れての重量になるけど、じっさい乗る時はこれにボトル2本分、約1リットルの水分がプラスされるんで、なんと16.5s、
ちなみに、おなじ27.5インチのマウンテンバイクで軽量モデルになると、この倍の価格帯で、マイナス2sていど・・・女性が聞かれるのを嫌がるみたいに、そもそも重さを表記しないメーカーもけっこうあって、表記しても、いちばん小さいサイズの重量だったり、やはりここが 27.5インチMTB最大の弱点、
こうなると、軽量化のためにも、チューブレス化を真剣に検討したくなりますよね、
マウンテンバイクのチューブレス化は歴史も古いから選択肢も多いし、念のため替えのチューブを用意しても、チューブ2本分は軽くできるし、シーラント液の重さも知れてるし、乗り味も良くなるし、パンクしても9割9分スローパンク、というかシーラント液が穴をふさいでほぼパンクせえへんらしいし、
ちなみに、サドルバッグに入ってる交換用チューブの重さは203グラム、
チューブレスになると、最低でも2本分、やく400g軽くできて、いま履(は)いてるメチャ重タイヤ713gも、前後合わせて300gは軽くできるし、700gは軽くできる、
サスペンションフォークをカーボンのリジッドフォークにすると、さらに1sは減らせるし・・・そうなると合わせて1.7sのダイエット・・・それでも13.8sか、
ちなみに、前後グラベルキングを履(は)いたシクロクロスのほうは、カーボンフォークにクロモリフレームの組み合わせで、あれこれ足しても11.8s、
けど、初めて味わう不思議な感覚やけど、これほど重い街乗りマウンテンバイクなのに、平地を走るばあいは、その重さがすべて推進力に変わるような印象で、乗り心地もふわふわとハッピーで、どこまでも果てしなく走っていたくなるような気持ちにしてくれる、
シティクルーザーとして見れば、今でも最上級の走りなんで、あえて軽量化にこだわらず、むしろこの重さを大事にして、平地のロングランに割り切って使うのも、それはそれでアリかも、
重さが気になるフロントサスペンションにしても、前世紀から絶え間なく技術改良されてきたおかげで、より安価で故障知らずで、なめらかな走りに大きな役割を果たしてるし、この船のような優雅な乗り味そのものも、この重さがあって初めて実現してるのかも、
あと、27.5インチと26インチのいいとこ取りとして、26インチのフレームに27.5インチのタイヤという組み合わせや、その逆も試してみたい、
これに加えて、ホイールの自作も覚えたら、より軽量でカラフルなホイールも安価に作れるし、
そうなると何から何まで気に入ったパーツだけで、理想的な1台を組んでみたくなるし、
自転車の世界もホンマ奥が深いから、還暦過ぎて、やっと次のスタートラインに立ってるような気分やな、