2023年08月11日
やっぱり今も変わらず、26インチ・マウンテンバイクをこぎ続けたい!(後編)
1996年夏に購入、人生変わるほど乗り続けたアルミのマウンテンバイクですが、乗り始めはどんな感じで、
MIYATA(ミヤタ) RIDGE RUNNER(リッジランナー)という名車で、1996年当時のカタログでは『エキスパート4』という最上位モデル、
フロントサスペンションすら付いていない、MTBでもいちばん原型に近いフルリジッドと呼ばれるタイプですが、
当時、フロントサスペンションも夜明けの時代なんで、求めやすい価格と世界最軽量フレームを売りにしたいからか、最上位モデルなのに、あえて安価で軽量なアルミフォーク仕様・・・のちのちサスペンションフォークに交換しても、スタイルが崩れないような工夫(くふう)もされてたようで、
じゃあ、ずっと今までアルミフォークのまんまで、
やはり軽さは正義やし、サス無しアルミフレームでも、太いタイヤがけっこう振動吸収してくれるんで、
ちなみに価格と重量は、
1996年当時の価格は税別85,000円、重量はいちばん小さいサイズで10.9s、
この当時は、8段変速もVブレーキも無かったと、
フロントは3速やったけど、リアはまだ7速・・・Vブレーキ登場直前のカンチブレーキ仕様・・・あと、今じゃ見かけなくなったけど、ハンドルエンドバーやブレーキブースターも標準装備、
『シマノSTX』という今じゃ聞かなくなった変速システムですが、
パチパチとええ感じで変速してくれたけど、フロント3速は、現在と同じマイナス面をかかえていて、
といいますと、
重いギアから軽いギアに入れる時の軽快さに比べて、軽いギアから重いギアに入れる時が異様に重く、乗るたびに左の親指だけがハードな筋トレ状態に・・・この問題点は30年たった今も、まったく改善されず・・・だもんで、とりわけフロント3速の操作は、W(ダブル)レバーのほうが楽しい、
しかし、なんか残念すね、
なにが、
せっかく精緻(せいち)なフロント3段変速を発明したのに、開発元のシマノさん自身が、この左親指問題を改善しないで、放置してるわけでしょ、
それどころか、このままやと、製造中止の恐れすら、
変速の左親指問題や、みなが苦手とするフロントディレイラー(前3速の変速装置)のセッティング・調整問題が理由で製造中止になるとか、
いや、シマノさんほどの開発力・技術力があれば、この程度のマイナス面はすぐに解決できるはず、
シマノ史上、耐久性と利便性にもっとも優れたフロント3速リア8速のシステムが、シマノ本社内では、むしろお荷物的存在になってるのは実に残念ですが、
8速を9速にする段階で、パーツがすべて耐久性を無くしてるわけで、もういちど、8速の再評価から再スタートするくらいの改革が必要やけど、じっさいはその逆その逆へと、
というわけで、ご意見番、飯倉(いいくら)氏の8速最強説を今いちど再確認しておきましょう、
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前半ではGRXコンポのフロントシングル批判、中盤から後半にかけては、デュアルコントロールレバーよりも耐久性に優れ、見た目も美しい、単体のブレーキレバーとWレバー変速の組み合わせについても語っておられますが、
Wレバーはハンドルから手を放して操作するから、瞬間的な変速には不向きやけど、それ以外は、美しい外観、圧倒的な壊れにくさ、メンテナンスのしやすさと、ええことづくめ、
26インチMTBをはじめ、絶滅が心配される、フロント3速・リア8速の変速システムですが、今後どうなりますか、
カメラの世界でも思うことやけど、必ずしも最新の製品が最良であるとは限らんわけで、NIKONならF3、PENTAXならLXが、造形的には頂点を極めていると感じるし、もっとぶっちゃけて言えば、動画もオートフォーカスも余計なおせっかいというか、自分の指先で露出とピントを合わせる不便でのんびりしたひと時が、人工知能が管理する監視カメラの時代に、どれほど人間的で楽しいことか・・・ここに軸足を置いた『サービス精神がまるで無い、前世紀的で不親切なデジタルカメラ』が、喉から手が出るほど欲しい、
過去の遺物として開発元のシマノさんや国内の自転車メーカーさんが、みずから終わらせようとしてるフロント3速・リア8速・ Wレバー・26インチMTBフレームなどなど・・・今後も『遺物(いぶつ)』の重要性・優秀性を何度も強調しておく必要がありそうすね、