直火(じかび)にかけたら、砂糖、焦(こ)げますよ、
プリン液を流し込む容器の底に敷くキャラメルソースのようなほろ苦い甘さの砂糖になれば、カフェオレがさらに美味(うま)くなるのではないかと試しにやったら、これがなかなかええ感じで、
コーヒー飲み始めて半世紀たって初めての発見すね、
何事も試しにやってみるもんやなあ、
自転車も、乗り始めて半世紀たってふと購入したピストバイクで初めて無変速の素晴らしさを再確認したわけですが、
今の子供らは、最初から変速付きの自転車も多いけど、われわれの時代は無変速が普通で、小学生高学年あたりでようやく変速付きを買ってもらえたような、
それよりもさらに昔は、自転車そのものが高級品で、子供用なんか無い時代で、めちゃ重い大人用自転車を、ななめ乗りしたり、
サドルもフレームも大人用なんで、ハンドルにぶら下がりながら、フレームの下から足をななめに入れて、ペダルを踏み込むサーカスみたいな乗り方・・・これで新聞配達をして家計を助ける親孝行な子供が居たり、
ところで、ピスト(無変速自転車)でふと連想するのは、先日売り出されて即完売になったペンタックスのモノクロ専用デジタル一眼レフカメラなんですが、
普通のデジカメなら、カラーもモノクロもやれるのに、そこをあえてモノクロ専用機に絞(しぼ)り込んで、その不便さを楽しむって確かにあるもんな・・・けど、K-3 mark3 と同じボディでありながらプラス10万は、あまりに高すぎる、
そういう意味では、同じRICOH PENTAX でも GRシリーズでモノクロ専用機を望む声もきっとあるはずなんで、いずれモノクロGRも実現しそうな、
あと、個人的にずっと願い続けてるけど、静止画専用機や液晶無しモデルが欲しい、
そうすれば、驚くほど低価格でコンパクトで、良い意味で不便さを楽しむデジタル一眼レフカメラが誕生すると、
昔みたいに作るだけ売れる時代や無いし、価格が高止まりするのはしゃあないけど、そんな時代だからこそ、思い切り不便で思い切り安価で、なおかつ思い切り質感の高いデジタルカメラが欲しい、
ピストバイク(無変速自転車)の不便さが、変速に慣れた乗り手に、改めて自転車の奥深い魅力を教えてくれるように、
あえて不親切で不便なカメラを作ることで、撮影者が、その不便を補(おぎな)って自発的に動けるようにして欲しい・・・露出にしろピントにしろ、機械まかせにせず、自分の手や目や想像力でカメラをあやつる楽しさを復活させて欲しいんや、
そこでカメラ本体とセットで重要になるのが、単焦点レンズのスッキリした不便さ、
ズームにしないことで外観もスッキリ小型化して質感も上がるし、ひとつの焦点距離、ひとつの画角に気持ちが集中できるんで、心もざわつかないで静かになるし、自分の足で欲しいフレームを探しに行くようにもなるし、
あと、便利さを求めるあまり、カメラの中に動画撮影と静止画撮影がゴッチャになってる点も、
オートバイと自転車を同じ乗り物とするくらいメチャクチャな混同に思えるんやけど、これを指摘する人は皆無(カイム=ゼロ)で・・・モノクロ専用カメラを出すくらいなら、当然、静止画専用カメラも出すべきで、というか、むしろ静止画こそカメラの主流であるとすら思うわけで、
しかも、K-3 mark3 と同じファインダーにすれば、撮影のたびに一眼レフ史上最高の視界を楽しめるし、そんなカメラが10万円台前半で登場したらバカ売れすると思うけどなあ、
機械まかせの便利な時代であればこそ、不便さや不親切さを楽しむカメラが欲しいすね、
PENTAX KFという今どきの便利な万能カメラがある以上、ここはひとつ同価格帯で、真逆のシブくてマニアックで不便なカメラを出して欲しい・・・フィルムカメラのフィルム部分だけしかデジタル化してないような、目が覚めるほどシンプルでコンパクトで不便で質感の高いカメラ、それとセットでトルク感のしっかりしたフォーカスリングと目盛りを備えたマニュアルフォーカス専用レンズが数本(広角・標準・中望遠)もあれば、ホンマ天国なんやけどなあ、
懐古趣味ではなく、もう一度カメラの原点に回帰する目覚めの1台として世に出して欲しいすね、
過保護なお母さんみたいな便利カメラはそこら中に転がってるし、ホンマに喉から手が出るほど欲しいのは、自分から自発的に動かんと何もしてくれへん不便で不親切なカメラなんや、