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2023年05月02日

あらためて思う安価な日本製ベーシックタイヤの優秀性

自転車通勤、初日は散々(さんざん=めちゃハード)だった若林さんも、さっそくカラダが慣れてきたみたいで、

ちょっと高めのハードル設定に自分を合わせに行くってやり方もありなんすね、

というわけで、おのれのハードルも一気に上げて、坂の町用だった50×20を、フラットな町用の50×16へ、

ピストバイクは後輪(=リアホイール)の両側にコグ(歯車)を装着できるんで、ホイールの向きを変えると、2つのギア比が楽しめると…しかし、このギア比にすると、坂がメチャきつくないすか、

当然そうなるけど、代わりに平地の快速走行はスピードがぐんぐん乗っていくし、けっこうな坂道でも、助走と立ちこぎを組み合わせたら登れたりするし、

リアの歯数が4つ減ると走行シーンが激変するのも、ピストならではの楽しさというか、

ギア比をたったひとつに絞(しぼ)ると、それに合わせて走り方も変わって、変速では味わえない奥深い楽しさが…たとえば、登れる坂もあれば無理な坂もあり、そうなれば押し歩きになったり、ルートを変えたり、走行シーンも多彩になるし、おのれの脚力(キャクリョク)の限界も知ることができるし、ひとつの歯車に自分が合わせていくことで、それなりの走り方を覚えて、自身の成長もわかるし、見た目もメンテも変速付きより美しく簡単やし、

ちなみに、今回はタイヤの話になんですが、一般に細身のタイヤではベストバランスとされる王道(スタンダード)の700×28cに換(か)えたところ、これがむしろ逆効果で、面白みがすっかり消えてしまったんで、元の25cにもどすということなんですが、

せっかくなら、車体とおなじイタリアブランドを試してみようということで、ビットリアのロードバイク用ミドルクラスタイヤ『ルビノプロ 700×25c』にしてみたんやけど、やはり3oの差は劇的に大きく、当初のヒラヒラ・キビキビ感、ワクワク・ドキドキ感が無事もどってきて、やはりこの細さ・この硬さが大事なんやと再確認することに、

ちなみに、ジオスのピストバイクにもともと付いていたのは信頼の日本製、パナレーサーを代表する息の長いベーシックモデル『パセラ』の 700×25cでしたが、

28cに比べて、悪路での振動や取り回しは、よりきつくあつかいづらくなるけど、なめらかな路面では、それを補ってあまりある爽快感があって・・・そもそも長距離・長時間向きの自転車では無い以上、爽快感最優先ということで、

で、もともと付いてたパセラと今回初となるルビノプロとの比較になるんですが、

結論から言うと、自分のように時速20q台でまったり走る場合は、パセラで全く問題ないことがよう分かった・・・もっと言えば、パセラの倍近い価格のルビノプロは、時速40キロ巡航とかいう場合に、初めてその真価を発揮するんちゃうかなあ・・・正直、自分のまったりのんびりした速度域や乗り方だと、価格差から来るほど大きな違いは無いような、

ロードバイクの世界は、下り坂でも踏み込んで行ったり、アマチュアでも時速60q以上とかけっこうありますし、そういう高速域で、はじめて高性能タイヤの実力が発揮されると、

時速40キロでカーブに入って、車体を傾けたり、フルブレーキングしたり、悪路に入ったり・・・自分にはまったく無縁な世界で乗り回すことで、ルビノプロの実力がわかって来るんとちゃうか、

ちなみに、パセラの推奨空気圧115psiにたいして、ルビノプロは100〜130psiと幅がありますけど、

自分のばあいは、110〜115psiあたりでスピード感と快適性がベストバランスになるけど、これも体力・体重・平均速度・乗り方・路面状況で、いろいろ変わってくるはず、

じゃあ、次回タイヤ交換になったら、元々付いてたパセラにもどすんですか、

パナレーサーからも高価な新製品が出てるし、あれこれ試してみたい気持ちもあるにはあるけど、のんびりまったり走るには正直必要ないし、そのタイヤの実力も引き出せないし、くわえて田舎の道はきれいでパンクもめちゃ少ないし、そんなら、おつとめ価格で長い歴史と高い信頼性を誇るベーシックなパセラとか、IRC(Inoue Rubber Conpany = 井上ゴム工業)のメトロとか、そこらあたりがなにより自分の走行シーンにふさわしいのではないかと、

低価格なら財布に負担をかけることもなく、早め早めのタイヤ交換も可能になりますしね、

そうなれば、同じ低価格帯でチューブやリムテープもそろえて、コストを気にせずタイヤとセットで早め早めに交換できるし、そうなれば安全面・心理面ともに万全(バンゼン=パーフェクト)な状態をキープできるし、

安かろう悪かろうの中国製とちがって、日本製や台湾製は、常に安価でかつ信頼性も高いベーシックなモデルが豊富なので、これを活用しない手はないすね、

庶民的価格でもじゅうぶん楽しめるのが自転車のええとこなんで、つねに世界をリードするような高性能タイヤを作り続ける一方、お求めやすいベーシックモデルにも決して手を抜かないパナレーサーさんやIRCさんの地道な企業努力には尊敬の念しかないなあ、

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