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2023年03月08日

もう一度、初心にもどろう春ピスト・・・無変速だからこそ味わえる自転車本来の魅力!



還暦過ぎて生まれて初めてのピストバイク…購入して早くも3年になりますが、すっかり暮らしに定着したような、

所有する自転車の4台中3台が、フロント3速、リア8速なんで、ポツンと1台だけ、無変速自転車が存続できるか、自分でも正直なところ半信半疑やったけど、いざ乗り始めてみると、無変速だからこそ分かる自転車本来の味わいというか、基本に立ち帰る清々(すがすが)しさというか、

変速機の便利さが邪魔して見えなかった自転車の素(す)の魅力が味わえるというか、

いま文章を打ってる、このポメラもそうやけど、引き算の美学というか、機能を全部乗せしないことで、初めて得られる静けさとか、落ちつきとか、集中力とか・・・自転車にも同じようなことがあてはまるような、

単純に考えてみても、変速機が無いことで、シフトチェンジのノイズが無くなるし、チェーンの取り回しもシンプルになることでさらにノイズは減っていくし、変速のために細くする必要が無いチェーンは、剛性感がより増して、ペダルを踏み込むチカラをしっかり受け止められるし、より低価格でより上質なフレームを体験できるし、

乗車中、変速をいっさい気にかけんでもええという、心理的な清々(すがすが)しさもあるし、

よく言われる無変速ならではの坂道のつらさについては、どうすか、

どうしようも無くなったら自転車から降りて歩くしか無いけど、自分の生活範囲内で、最適のギア比をたったひとつに絞りこむ楽しさも逆にあったりして…結果、自分の体力をよりハッキリ知ることもできるし、

で、いろいろ試した結果、フロント50t、リア20tで落ち着いたと、

坂が多い町なんで、これ以上重くすると、登れる坂がほとんど無くなるし、反対にこれ以上軽くしたら、登れる坂は増えるけど、平地で速度が増すと足が空回りするし・・・自分の脚力(きゃくりょく)と住んでる町の地形を掛け合わすと、ここらが最適解かと、

リアをあえて最も軽い20tにすれば、フロントにより大きなチェーンリングが使えるんで、見た目も、より美しくなりますし、

シフター(変速機)とブレーキが一体化して便利やけど、見た目はボッテリしたデュアルコントロールレバーも、ブレーキだけになるんで、よりスッキリ感が増して、パーツとしての剛性感や美しさも上がるし、

変速に頼らない結果、立ちこぎの場面も大幅に増えるんで、走りが単調にならないというプラス面も、

変速が無いぶん、登り坂にそなえて早め早めにスピードを蓄(たくわ)える必要があるんで、道の傾斜をより敏感に感じ取れるようになるし、より頭を使って走るような、

この坂を登りきれるか、自分のカラダにいちいち自問自答するんで、自身の体力も、より敏感に感じ取れるようになるし、

けど、残念なのは、油圧ディスクブレーキの素晴らしさをピストで味わうためには、ドロップハンドルを諦めなければならないという、

ロードバイクは、マウンテンバイクよりかなり遅れて、今ごろになってディスクブレーキを受け入れ始めてるんで、繊細かつ強力な油圧ディスクブレーキの素晴らしさをいったん知ってしまうと、一刻も早く、仕上げの美しい変速無しのスリムなドロップハンドル用油圧ディスクブレーキレバーが欲しくなる、

シマノさん、どう見てもその場しのぎ的なグラベルロード用コンポを開発するヒマがあるなら、早いとこ、こっちのほうを世に出してくんしゃい、

グラベルロード用に作られた、変速無し油圧ディスクブレーキレバーの美しくない外観がこちら…しかも左手だけという・・・話題の部分から自動再生されます。



というわけで、日に日に暖かく、自転車乗りの姿も急に多く見かけるようになりましたが、

この春はひとつ、初心に立ち返って、自転車に初めて乗れた時の初々しい感動がよみがえるピストバイク(無変速自転車)でもって、危険なドライバーにも十分気を使いながら、既知未知(きち・みち)の町や村を駆け抜けて行かれますように、




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