より上質な乗り味と股間の健康を維持するためにも、石より硬いサドルだけは、同じイタリアブランドのSMP社製に交換することを強くお勧めします。また、現在ジオスは、デザイン以外、すべて台湾で生産されていますが、気分にムラがあるイタリアの職人に任せるよりもはるかに安全性が高いと思われます。ちなみに、おなじ自転車でも、台湾製と中国製では、品質に天と地ほどの開きがあって、あのジャイアントやメリダやテクトロもメインドイン台湾であります。
しかし、正直な話、振動吸収性に優れるクロモリフレームとか言いますけど、拾(ひろ)う振動は、しっかり拾(ひろ)いますよね、
たしかに、アスファルトの舗装路も、ピンからキリまであって、荒れたアスファルトを走るくらいなら、土の道の方が、むしろ優しかったりするもんなあ、逆に言うと、ピストの細いタイヤでもけっこうグラベルを走れたりするわけで、
そういう意味では、悪路に強いマウンテンバイク寄りのピストバイク(無変速自転車)も欲しくなりますよね、
油圧ディスクブレーキなんか、普段使いには絶対必要ないと思い込んでたけど、しっかり整備されたディスクブレーキの上質な感触を一度味わってしまうと、これをピストで使わん手は無いもんなあ、
さらに手元レバーでワンタッチでロック(固定)できるフロントサスペンションと振動吸収性に優れた太くて低圧なスリックタイヤがあれば、ガタガタの路面もウソみたいに快適ですし、
26インチから27.5インチになるだけで、驚くほど巡航性能も上がるんで、むしろまったり街乗りするには、マウンテンバイクのほうが最適かも、
しかし、身長170センチ以下の小柄な人にとって、このフレームサイズはちょっとデカすぎるんで、26インチシリーズは必ず残しておくべきかと、
できることなら、昨年購入した、街乗りマウンテンバイクの最強モデル、『アラヤ・マディーフォックス・セカンドジェネレーション』を、そのままシングルスピード化したモデルなんか出たら、ええねんけどなあ、
そうなれば、8速用コンポが不要になるんで、より軽量化した上にさらに安価に購入できますし・・・しかし、ピストといえば、常に気になるのが、固定ギアとフリーギアの違いなんですけど、それについては、
これについては、YouTube動画でもあまりハッキリ言うてる人が居ないんで不思議なくらいやけど、とにかく固定ギアは、想像以上にとても危険なことだけは、しっかりとアタマにたたき込んでおいた方が、
ジオスのピストバイクで、生まれて初めて固定ギアを試したんすね、
もともとジオスのピストバイクは、というか、全般的に安全性を考慮して、ピストバイクにはフリーギアを装着するのが一般的やけど、固定ギアがある以上、いちどは体験したくなり、
これが、乗ったとたん恐怖を覚えるほど危険であったと、
もちろん、しっかりと練習を重ねて、段階を踏んでいけば、固定ギアでも安全に乗れるはずやけど、そのためには、所有する自転車すべてを固定ギアにするくらいの覚悟が無いと・・・ともかく、フリーギアと固定ギアが体の中に混在してる状態やと、ちょっと気がゆるんだすきに、かならずひどいケガをするはず、
と言いますと、
生まれてこのかた、フリーギア一筋(ひとすじ)でカラダが慣れてしまってるんで、ペダルを回さずに滑走(かっそう)することが出来ない固定ギアだと、特に下り坂の場合は、どこまでもペダルの回転に足を回し続けなければならんし、ついついペダルを回さず滑走する習慣が身に染(し)みついてるから、ふと足を休めようもんなら、回り続けるペダルの強力なパワーに足が巻き込まれてしまう危険性が常につきまうわけで、
同じ自転車とはいえ、まったく別の乗り物ととらえて、1から乗り方をトレーニングするくらいの覚悟が必要であると、
ヒトそれぞれやけど、自分にとって、ペダルを休めて滑走する楽しさは、自転車の大きな魅力なんで、これを捨ててまで、固定ギアで走ろうとはとても・・・さらに言えば、ピストバイクの定番スタイルには、固定ギアに加えて、ペダル固定用の独特なクリップを使うんやけど、自分はずっとシマノ製マウンテンバイク用ビンディングペダルを愛用してるんで、ピストであってもこのタイプのペダルを使って、他の自転車とフィーリングを統一したいし、もっと言えば、ピストの定番スタイルを壊すような、フロントサスペンションや油圧ディスクブレーキモデルのマウンテンバイク寄りなピストもどんどん世に出てきて欲しい、
で、最後にフリーギアのジオス・クロモリピストですけど、3年間乗ってみてどうすか、
還暦過ぎて初体験となるピストやけど、変速が無いとこれほど自転車は静かで上質感が増すのかと、それがいちばん大きな驚きやった、
具体的に言うと、
前回の繰り返しになるけど、ブレーキレバーから変速機能が省かれるんで、見た目も操作感もスッキリして、パーツの剛性感も増すし、操作音も静かになるし、変速時のノイズもまったく無くなるし、変速に不可欠な、プーリーという2個ワンセットの小さな歯車が不要になることで、ペダルも軽くなれば、チェーンからのノイズも激減するし、見た目も目方(めかた=重さ)も改善されるし、変速という便利なお助け機能が無くなることで、自分の足で積極的にスピード調整するようになるんで、より自転車と深いつきあいができるし、
あえて、便利さを捨てることで得られるものは、あまりにも大きかったと、
そう、もうそれに尽きるな・・・しかも変速機能が不要なぶん、より安価により軽量で高級なフレームを味わえるというオマケまでついてくるし、
ひとことで、自転車にとっての上質感って何すか、
『力強い静けさ』かなあ…言い換えると、ペダルを踏みこむ体のチカラが、ダイレクトに自転車を前に進めてる実感、と同時に、足を休めて滑走するときの、まるで地面に接地してないようなゾクゾクするような静かでなめらかな走行感覚、この両者を交互に味わいながら、どこまでも走って行けるような、そんな世界、
モーターサイクルとも徒歩やランニングとも全く異なる、自転車乗りだけに開かれた特等席の楽しみがここにあると、
キングジムのポメラが、携帯電話やタブレットに詰め込まれてる便利機能をすべて捨て去ることで、日本語入力の上質な楽しみを実現したように、自転車から便利な変速機能を省くことで、逆に自転車本来の楽しさがダイレクトに伝わって来るという・・・これはホンマに大きな驚きと発見やった、