で、購入からふた月たちますけど、現在3台の自転車を所有するにもかかわらず、ほぼ連日、街乗りハードテイルマウンテンバイク、アラヤ・マディー・フォックス・ダート(以下「MFD」)ばかりということは、よほど気に入ったということでいいすか、
MFDを購入してからは、走り慣れたすべての道が、3割増しで新鮮に感じられるんで、
他の2台は、共に700×28cの細いタイヤを履く、シクロクロスとピスト、ということは、街乗りマウンテンバイクとは言いつつ、MFDがかなりオフロード寄りであることが大きいと、
そう、MFDを冷静に見れば、街乗りにはオーバースペックなフロントサスペンションとオフロードタイヤなわけ・・・しかし、この過剰な装備のおかげで、走り慣れた街の、そのさらに奥へ踏み込もうという意欲がわいてきて、今まで気づけなかった素晴らしい風景の数々とも出会えるようになった、
具体的にいうと、どんな感じですか、
たとえば、ふつうの自転車なら、なめらかな道にそってすんなり走るところ、サスペンションのクッション性にまかせて、わざと歩道と車道の段差を何度もクリアしながら、走れそうな道を探していくと、今まで気づけなかった歩行者専用の細道が、広い範囲をカバーしていることも分かり、そうなると、いつも見かけるクルマの流れやその騒音と一度も接することなく、ニュータウンの内部を走り続けることができたりと、今まで見えなかった街の表情が見えてくるんや、
走らなくてもいいような草の斜面も、あえて登って降りたり、ちょっと失礼して、砂地の小さな公園を横切ってみたり、という面白さもありますね、
街乗りには過剰なマウンテンバイクの性能ゆえに、道以外も走りたい欲求が高まり、そうなると、意外なほど走れる場所も多く発見できて、道ばかりを走っていた今までの自分が、ひとまわり小さく見えてくるような、
ちなみに、MFDそれじたいの魅力については、どうすか、
二ヶ月乗り続けたまとめとして、ここは箇条書きで行ってみよう
@ 他のモデルが見た目を優先して油圧ディスクブレーキ用ホースもフレームの中に納めているのに対して、MFDは、あえて見た目よりも、トラブル回避やメンテのしやすさを優先して、油圧ホースはフレームの外側を這(は)わすようにしている点
A 他の輸入モデルが、欧米人の大柄(おおがら)な体格を意識して700oという、日本人には広すぎるほどのハンドル幅を採用するなか、国内の歩道を走行可能なハンドル幅よりも4センチも短い560oのバーハンドルを採用していて、これが時にせまいエリアもくぐり抜けていく街乗りには理想的である点
B 軽量化できず見た目もダサいけれども、前3段・後8段の変速メカと8速用チェーンは、耐久性やコスパにおいては、9速以上のすべての変速機やチェーンよりも優れていて、一見あつかいにくい前3段変速も、慣れれば慣れるほど奥の深い使い方ができて飽きが来ない点
C 低価格帯ではMFDだけの特権として、立ちこぎなどで多用するフロントサスペンションのロックアウト機能が、手元レバーで瞬時に切り替えできる点
D 初歩的なオフロード走行に十分な性能を持ちながらも、街乗りに必要なスタンドをオプションでなく標準で装備している点
ちなみに、ここには書かれていませんが、実測15s台という重さがウソのように思える軽快な走りについては、
アラヤさん独自のフレーム哲学がなせるワザなのか、それとも、ただ単に26インチを27.5インチへとひと回り大径化(だいけいか)したホイールとタイヤがもたらす恩恵なのか、あるいはその両方なのか、ハッキリしたことはイマイチ分からないので、箇条書きからは外したけど、この意外なほどの軽やかさのおかげで、連日MFDで出かけるといっても過言ではないほど走りが軽く、しかも、フロントサスペンションと低圧の太いタイヤが大小の振動を吸収するため、乗り心地もよりソフト・・・もっとも、時速40qで巡航する場合はまったく別問題で、その場合はロードバイクが圧倒的に優れてるけど、ステキな風景を見ながら時速30q未満で走行する用途(ようと)なら、MFDは理想的な乗り物といって間違いない、
じっさい、不思議なほどの軽さと速さなんですよね・・・重い車体に低圧の太いタイヤなのに、なぜこんな軽やかなのか、
ほんま、カメラ片手にステキな景色を探しに行くのに、街乗りマウンテンバイクほど理想的な乗り物は無いと思うこのごろ、
ひょんな事からその存在を知ったこちらの自転車屋さん。自転車を組みあげる三名の整備士さんの詳しい情報まで公開していて、とてもていねいな接客といい、価格設定といい、じっさい届いたMFDも素晴らしい状態に組み上がっていて、現在、自分の中では、ピカイチのオススメ自転車屋さんになっとります!
『自転車生活課ゆう』ホームページ
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