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2013年05月27日

とうとう赤穂御崎トオチャコ!


より大きな地図で 赤穂御崎 を表示

b.さて赤穂御崎(アコウミサキ)も今や目と鼻の先、

a.あの灯台、今も光るのかなあ、ぽつんと見えてるだろ、丘の上に、

元禄橋と岬の灯台

b.さあ、

a.前に一度だけ、灯台まで登ったことがあったけど、草ぼうぼうでヒトの気配もなく、観光ルートから完全に取り残されたようでどことなく寂しそうだった、

さびしげな灯台

b.灯台が寂しそうにしてたんすか、

a.大きなカラダを持て余すようにしょんぼりしてたんだ、昼間は灯台もやる事ないし、観光客もほとんど来ないし、草刈りもしてもらえないし、

b.そんな灯台に何か一句、

a.「草しげる昼灯台や独(ひと)りきり」

b.ところで、この橋、なんかこじんまりして可愛いっすね、

a.元禄(ゲンロク)橋って言うのか、元禄時代に出来たんやろなあ、

b.たもとに郵便局もあるし、昔から大事な橋だったようだ、

a.「赤穂元禄郵便局」、なんか響きの良い郵便局やなあ、「響きの良い郵便局ベスト20」に入りそうや、

b.この橋わたってから、あとは道なりでいいんすか、

a.江戸時代から続く古い路地が岬の高台に通じて、面白そうだけど、まだよく分からないんで、このままバス通りをたどろう、

b.少し坂を登ればあっという間に赤穂御崎トオチャコ、

a.おお、ついに瀬戸内海がそれらしい広がり感を持って我らの眼前(ガンゼン)に展開するではないか、




b.大石名残の松もあります、というか、松はもう枯れて石碑を残すのみですが、

a.元禄14年(1701年)ここから海路(カイロ)、京都の山科へ向かったとある、そう言えば、大石神社って有ったなあ、京都市山科区の住宅街に、

b.ここでふるさとに別れを告げたわけですね、

a.船から振り返ったそうだ、ここに植わっていた松の枝ぶりを、二年後、討ち入りの責任をとって江戸で切腹、45歳の生涯か、

b.見晴らしの素晴らしい場所だけど、悲しい物語が隠されてたんすね、

a.このままこの細道をゆっくり行こう、海岸線にそって、

b.クルマは無理だし、歩くと距離あるし、自転車向きの道っす、

a.風の強い日は波しぶきのかかるほど海すれすれの遊歩道、

b.ふたつの海水浴場をむすぶ細道か、遊歩道の終点に駐車場があって、ここから急な坂を登って、これで旅も終わりですね、

a.いやいや、せっかくここまで来たんだし、少し離れた坂越(サゴシ)まで足をのばそう、自転車なら大した距離じゃない、

b.海岸線ずっとなぞるんすか、けっこうアップダウンあるんじゃ、

a.高いとこでも60m登るだけ、下りは何もしなくても進むし、そこまで行けばJR坂越駅も近いから、赤穂の駅までもどる必要もない、

b.眺めはどうなんすか、

a.木々が邪魔して7〜8割は見晴らせないけど、途中、アース製薬の本社工場もあるし、

b.そんなの興味ないけど、赤穂が本社だったのか、アース製薬、

a.それに、坂越の町自体とても良いんだ、海辺にすてきな白い公園が広がり、古い家並みが残っていて、赤穂とはまた違った素朴な魅力がある、それに、坂越まで行けば、JR相生駅までそう遠くはないし、

b.ええ?、相生まで行くんすか、それだけは許してつかあさい、

a.でも、途中とんでもなくデカい火力発電所も見られるぞ、セガの名作「バーチャレーシング」のベイブリッジコースにクリソツ(=そっくり)な橋やトンネルもあるでよ、


YOUTUBEから「バーチャレーシング」ベイブリッジコース

b.「バーチャレーシング」なんか知らないし、もういいっす、

a.まあともかく、坂越(サゴシ)まで行ってみようじゃないか、そこでまた考えたらいい、

b.まあそこまで言われるんなら・・・

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