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2020年06月30日

罪の声 塩田武士 講談社文庫

「グリコ・森永事件」をモチーフにした小説。膨大な資料と綿密な取材のもとに、実際の事件の史実に忠実に展開する。さながらドキュメンタリーのようなスピード感と、その中で浮かぶ人間模様に、500余ページを一気に読んでしまった。

事件があれば、その裏に多くの人のドラマがあるはずだ。被害者、犯人、警察、マスコミ、そしてその家族たち。その、あったかもしれないドラマをすくい取って、作品に仕上げたのは見事。力作だ。

以前読んだ、横山秀夫「クライマーズ・ハイ」と共に超おすすめ。来年に、小栗旬と星野源のダブル主演で映画化されるらしい。楽しみだ。

罪の声 (講談社文庫) [ 塩田 武士 ]

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感想(16件)


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