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2020年06月28日

ブラームス 「交響曲第1番」

中学校で習う音楽史の中で、ブラームスはロマン派真っ只中に生まれています。

ロマン派を簡単に言うと、音楽が貴族の物だった古典派の時代から、イギリス産業革命やフランス革命などを経て民衆の時代になって、すました音楽ばっかりじゃなくて愛を叫んじゃおうぜー自然を愛でちゃおうぜー神話とかを楽しんじゃおうぜー、てな感じで、やっぱ音楽ってみんなが楽しめる物じゃないといけなくね?と始まったもの。

ブラームスと同じ時代の、ワーグナーは楽劇なるものを作っちゃったり、チャイコフスキーはバレエでウハウハ、ドビュッシーは現代への扉を開けちゃったりしていたのに、ベートーヴェンを敬愛するブラームスは、ベートーヴェンの九つの交響曲に続く交響曲を構想して20年近くも悶々とします。

その間に、師匠のシューマンの奥さんのクララに恋しちゃったり、交響曲とか考えてるよりその恋心を曲にすればいいじゃんと思うんですが、そこがブラームスの堅物の所以たるところ。シューマンが亡くなって、クララもブラームスを悪くは思ってないのに、師匠への思いがそれを邪魔します。ああ、なんていい人。

で、ついに出来上がりました、交響曲第1番。これが凄い曲。人生の逡巡、そして希望。全てが詰まってます。改めて言います。凄い曲です。

おすすめは、カール・ベーム指揮ウイーンフィルハーモニー管弦楽団。重厚です。頑固です。まんまブラームスです。

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