2020年06月30日
地のはてから 乃南アサ 講談社文庫
福島から開拓民として北海道に渡った主人公「とわ」の一家。そこはアイヌ語で「地の果て」と呼ばれる土地だった。厳しい環境に耐え、都会に奉公に出されれば奉公先の事業失敗により暇を言い渡され、顔も知らぬ相手と結婚し、子をもうけるが夫は戦争に召集される。「とわ」にとって生きるとは何か。生き続けることとは何の意味があるのか。
リアルに考えた場合、とわは私の祖母と同じ世代になる。祖母は強かった。一度倒れた時には医者から寝たきりになるとの宣言を受けながら、自力で歩けるようになりそこから10年以上生きて90過ぎで亡くなった。この世代の人たちは、辛いことを当たり前のこととして逞しく生きてきた。たった二世代前の話なのに、日本という国はなんと遠くまで来てしまったんだろう。
大人になりきれていない我々の世代が、一番読まなければいけない物語。
リアルに考えた場合、とわは私の祖母と同じ世代になる。祖母は強かった。一度倒れた時には医者から寝たきりになるとの宣言を受けながら、自力で歩けるようになりそこから10年以上生きて90過ぎで亡くなった。この世代の人たちは、辛いことを当たり前のこととして逞しく生きてきた。たった二世代前の話なのに、日本という国はなんと遠くまで来てしまったんだろう。
大人になりきれていない我々の世代が、一番読まなければいけない物語。
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