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2024年10月20日
「修道士の頭巾」エリス・ピーターズ
今となっては入手が難しいカドフェルのシリーズを近くの古本屋で見つけたので即買い。
修道士カドフェルシリーズ第3巻目のお話。
「修道士の頭巾」エリス・ピーターズ(光文社文庫)
【中古】 修道士の頭巾(3) 修道士カドフェル・シリーズ 光文社文庫/エリス・ピーターズ(著者),岡本浜江(訳者) 価格:605円 |
背表紙のあらすじに書いてある通り、「修道士の頭巾」とはトリカブトのこと。
ミステリではお馴染みの(?)猛毒を有する植物。
薬草としてハーブを育てていた修道院では、実際トリカブトも栽培していたのだろうか。
どの巻もそうだが、今の世なら罷り通らぬ事も中世キリスト教界では「これで善し」みたいな雰囲気が伝わってくる。それはそれで個人的にはツボだったりする。
カドフェルシリーズ、どこかの出版社で全巻改めて出してくれないかなぁ。
素敵な読書タイムを。
2024年10月18日
「町の悪魔を捕まえろ」ジャナ・デリオン
首を長ーくして待っていたワニ町シリーズ第8巻が発売されました!
発売前に表紙を目にしていた私は「何故ガーティがシスター姿に!?」と言う疑問が。
「町の悪魔を捕まえろ」ジャナ・デリオン(東京創元社)
町の悪魔を捕まえろ (創元推理文庫) [ ジャナ・デリオン ] 価格:1254円 |
今回は「ロマンス詐欺」がネタとなっている。
ネット社会が生み出した新たな詐欺の手口。
こういった詐欺の被害にあうのは、女性が多いのではなかろうか。
だから余計に「許せない!!」って気持ちになって読んでしまう。
また、今回は今までにも増してアイダ・ベルやガーティの優しさがヒシヒシと伝わってくる。
こういった人生の友、最高だよね。
次はどんな問題が起きるのか!?
来年発売予定の第9巻が早くも楽しみ!!
素敵な読書タイムを。
2024年09月27日
「白薔薇殺人事件」クリスティン・ペリン
SNSを見て気になり買ってみた。
様々な評価があるようだが、私は大変楽しめた。
「白薔薇殺人事件」クリスティン・ペリン(東京創元社)
白薔薇殺人事件 (創元推理文庫) [ クリスティン・ペリン ] 価格:1320円 |
一体誰が犯人なのか最後まで分からない。
多くの登場人物の中で「この人か・・?いや、この人か・・?」と犯人捜しをしながら読み進めるうちに、あっと言う間に読了。
そして「こういう女っているよね!」と妙に納得しながら読みふける私でした(笑)
ドラマ化したら、このドロドロな人間模様がとっても受けそう。
素敵な読書タイムを。
2024年09月19日
「クリスマスカードに悪意を添えて」ジュリー・ワスマー
<クリスマス前の教会で起きた殺人>という背表紙の概要に興味を抱いて購入。
「クリスマスカードに悪意を添えて」ジュリー・ワスマー(創元推理文庫)
クリスマスカードに悪意を添えて シェフ探偵パールの事件簿 (創元推理文庫) [ ジュリー・ワスマー ] 価格:1254円 |
イギリスの田舎町では、こんな風に教会が地域住民が集まる場となっているのね・・と改めて認識。
胸キュンなストーリーが好きな方には、恋愛模様も楽しめるのでは。
今回拝読した「クリスマスカードに悪意を添えて」は、シェフ探偵パールの事件簿の第二弾。
第一弾目の「シェフ探偵パールの事件簿」も気になるところ。
素敵な読書タイムを
2024年09月13日
「クリスマス・ラテのお別れ」クレオ・コイル
コクと深みの名推理シリーズ第8弾。
クリスマス時期を舞台にしたコージーミステリ。
NYで活躍するバリスタ、クレアがまたまた事件の真相を追う。
「クリスマス・ラテのお別れ」クレオ・コイル(武田ランダムハウスジャパン)
【中古】 クリスマス・ラテのお別れ / クレオ コイル, 小川 敏子 / 武田ランダムハウスジャパン [文庫]【メール便送料無料】【最短翌日配達対応】 価格:399円 |
私はこのシリーズが大好き。
美味しいコーヒーを想像しながら(飲みながら)読むのがとっても楽しい。
今回は、ボランティアでサンタをしているクレアの友人が殺される。
新たな警官メンバーも登場し、今後の展開が楽しみ。
恋の行方も気になるところ。
現在、このシリーズは20巻まで出ている。
最新刊はどういう展開になっているのかしら。
少しずつ読んでいこうっと。
素敵な読書タイムを。
2024年09月08日
「雪渡の黒つぐみ」桜井真城
職場の一人から「この本読んだことある?」と問われ、その存在を知った本。
キリスト教関連ミステリーが大好きな私。
東北キリシタンに関連する本書を既に読んでいると思われたのであろう。
「雪渡の黒つぐみ」桜井真城(講談社)
価格:1980円 |
以前、私は「虎と十字架」というタイトルの本を読んだことがある。
その本と同時代の事を ”忍びの者から目線” で書かれたのが「雪渡の黒つぐみ」という感じであろうか。
どちらも南部藩、伊達藩、金山のキリシタン達が大きく関わってくる内容である。
また現在「キリストの墓」なる箇所が存在する戸来村についても、この本を読むと「なるほど、そういう見方もアリなのか」と思ってしまう。
かなり方言の強い台詞が使われているものの、読者をひきつける内容に夢中になって読んでしまった。
南部藩、伊達藩の歴史や、東北キリシタンにご興味がある方なら楽しめる内容であると思う。
素敵な読書タイムを。
2024年08月30日
「茗荷谷の猫」木内昇
ひょんな処からゲットした本。
実は長い間、棚の隅に置いていたのだが、読み始めると面白くて一気に読んでしまった。
「茗荷谷の猫」木内昇(文春文庫)
価格:759円 |
都内の馴染み深い地名が舞台となっている短編集。
不思議な世界に連れていかれるような時代小説。
神秘的な雰囲気を感じるミステリーと言うような・・世にも不思議な・・の世界感。
今まで読んだ事のないような異色な感じに、すっかり魅了されてしまった。
短編集ながら、登場人物が再び出て来たりして何気なく物語が繋がっているのも面白い。
素晴らしい本に出会えたことに感謝。
素敵な読書タイムを
2024年08月29日
「Aではない君と」薬丸岳
少し前のこと。
仕事場の掃除をしていた棚の奥から出てきたプルーフ版。
かなり昔に出版された本ではあるが興味があったのでいただいて来た。
「Aではない君と」薬丸岳(講談社)
価格:858円 |
かつて世に大きな衝撃を与えた事件が題材として書かれている。
加害者が未成年である場合、大変デリケートな問題となる。
世間で考えられているよりも、ずっと深刻で繊細に思う。
そして未成年犯罪の場合、学校での友人関係や、家族関係が少なからず関わっているのではないだろうか。
色々と考えされられる一冊だった。
素敵な読書タイムを
2024年08月17日
「白光」朝井まかて
少し前のこと。
お茶の水にあるニコライ堂(正式には東京復活大聖堂)へ足を運んでみた。
眩いイコンが大変美しく、売店で絵葉書を数枚購入。
山下りんの描いた聖画に目が留まる。
ロシア正教のイコンなのだが、カトリックの聖画のようにも見える不思議な感覚がした。
何故、このような聖画になったのか・・
不思議に感じた私は山下りんの生涯についてを知りたくなり、今回の本を拝読した次第である。
「白光」朝井まかて(文藝春秋)
価格:1056円 |
なるほど。
このような背景があったとは。
この時代にロシアへ留学された女性がいらしたことにも驚きだった。
大変素晴らしい一冊でした。
信仰とは何か??・・それも考えさせられる内容でした。
素敵な読書タイムを。
2024年08月04日
「聖者のかけら」川添愛
まさにキリスト教とミステリー!!
カトリック信者である私にとって大変魅力的な作品でした。
「聖者のかけら」川添愛(新潮社)
価格:3490円 |
聖フランチェスコの遺骨は何処へ。
それを取り巻く修道会の騒動。
ベネディクト会、フランチェスコ会、ドミニコ会
今の世でも大きな修道会である。
修道服を頭に描きながら夢中になって読んでしまった。
物語の中には聖キアラ(聖クララ)や聖アントニオも登場するし、聖フランチェスコの素晴らしさも細かに描かれていてカトリック信者である読者はきっと皆、胸を躍らせながらページをめくったであろうと思う。
また時を置いて再読しようと思う。
電車で読めるように文庫も買おうかな。
素晴らしい作品に出会えたことに感謝。
素敵な読書タイムを!
2024年07月30日
「ヴェルサイユ宮の聖殺人」宮園ありあ
先日読んだ「異端の聖女に捧げる鎮魂歌」が度肝を抜かれるような私好みの作品だったので・・
順番が前後するもシリーズ第一作目「ヴェルサイユ宮の聖殺人」をすぐさま購入し、拝読させていただいた次第です。
「ヴェルサイユ宮の聖殺人」宮園ありあ(早川書房)
ヴェルサイユ宮の聖殺人 (ハヤカワ文庫JA) [ 宮園 ありあ ] 価格:1078円 |
破られた聖書のページ、絵画「聖マタイと天使」に血塗られたメッセージ、そして行方不明となっているノートル=ダム大聖堂の少年聖歌隊の子供達。
前回同様キリスト教ネタ満載の内容で、貪るように読んでしまった!
家にある聖書を見返してしまったのは言うまでもない。
ベルばら世代の私にとって、フランス革命前のブルボン王朝が舞台となっているのもたまらない!
それに加えテレビでは今、オリンピック開催でパリの様子が幾度となく放映されている。
私の頭の中は、「フランスに恋焦がれるモード」となりつつあります。
シリーズ第三作目が今から楽しみでなりません。
素敵な読書タイムを
2024年07月25日
「異端の聖女に捧げる鎮魂歌」宮園ありあ
書店で見かけて購入。
美しいデザインの表紙を見て若者向けのライトノベルなのかと思い読み始めてしまったが、実際はかなり詳細に歴史と宗教を描いた本格的な内容。
あまりに面白く寝る間を惜しみつつも、読みふけってしまった!
「異端の聖女に捧げる鎮魂歌」宮園ありあ(早川書房)
異端の聖女に捧げる鎮魂歌 (ハヤカワ文庫JA) [ 宮園 ありあ ] 価格:1078円 |
作者のあとがきを拝読すると、「クリスチャンでいらっしゃるご友人に宗教用語をチェックしていただいた」と書かれていらっしゃる。・・という事は、作者ご本人はノンクリスチャンでいらっしゃるのかしら。
それでいて、この内容はすごい!
修道院でお過ごしになられたご経験があるのではないかと思う程。
しかもカトリックの聖人伝を熟知されていらっしゃる!
今回読んだ「異端の聖女に捧げる鎮魂歌」はシリーズ第二作目。
近いうちにシリーズ第一作目となる「ヴェルサイユ宮の聖殺人」を買わねば!!
キリスト教とミステリーに、まさにドンピシャな作品。
このような面白い作品に出会えたことに感謝。
素敵な読書タイムを
2024年07月20日
「ミステリーしか読みません」イアン・ファーガソン&ウィル・ファーガソン
職場の方からお借りして読了。
主人公の女性をはじめ、クセが強めの女性陣にイラっとさせられつつも、ユーモアある内容についついページをめくってしまう。
「ミステリーしか読みません」イアン・ファーガソン&ウィル・ファーガソン (ハーパーBOOKS)
ミステリーしか読みません (ハーパーBOOKS ハーパーBOOKS H209) [ イアン・ファーガソン ] 価格:1469円 |
ミステリでありながらも、コメディっぽさが軽快で心地よい。
カナダの作家が書かれた、アメリカが舞台のお話。
彼等が思い描くアメリカ人のイメージなのだろうか。
個性豊かでポップな感じ。
どちらかと言えば、シリアスな内容の推理小説が好みの私。
でも、このような笑いを誘うミステリも大変面白かった!
お貸しくださった方に感謝。
素敵な読書タイムを。
2024年07月16日
「テンプル騎士団の古文書」レイモンド・クーリー
私の大好きなキリスト教関連ミステリー。
メトロポリタン美術館で起きた襲撃事件の犯人を追ううちに見えてきたテンプル騎士団の古文書。
お決まりかもしれないが、事件を追ってヴァチカンも動き出す。
「テンプル騎士団の古文書 上・下」レイモンド・クーリー(早川書房)
【中古】 テンプル騎士団の古文書 上 / レイモンド・クーリー, 澁谷 正子 / 早川書房 [文庫]【宅配便出荷】 価格:139円 |
【中古】 テンプル騎士団の古文書 下 / レイモンド・クーリー, 澁谷 正子 / 早川書房 [文庫]【宅配便出荷】 価格:139円 |
上下巻とあるが、私はサラリと読める興味深い内容だった。
ただ、登場人物のあまりに身勝手な行動に少々首をかしげたくなったりしたが・・。
こういった宗教歴史ミステリーは好き嫌いが分かれるところ。
ご興味がある方に是非ご覧いただきたい作品に思う。
素敵な読書タイムを
2024年07月07日
「贖いの日」フェイ・ケラーマン
ピーター&リナ シリーズ第四弾。
宗教、家族、夫婦、道を踏み外していく若者。
様々な事が凝縮された深い内容の一冊だった。
「贖いの日」フェイ・ケラーマン(東京創元社)
【中古】 贖いの日 / フェイ ケラーマン, Faye Kellerman, 高橋 恭美子 / 東京創元社 [文庫]【宅配便出荷】 価格:260円 |
物語の結末に心打たれる。
あくまでこれは物語だったとしても、おそらく似たような事例がアメリカでは起きているのだろう。
様々な人種、宗教、そしてそれらのコミュニティが複雑に絡んだアメリカの犯罪は日本では容易に理解出来ないような深い闇があるのだと思う。
また、ユダヤ教と一口で言ってもキリスト教と同様、教派が色々あるのだと知った。
このシリーズは今となっては入手が容易ではないが、是非続きを読みたいと思う。
素敵な読書タイムを。
「にせ者が看護師になる方法」アマンダ・スケナンドール
職場の先輩からお借りした本。
スリを生業としていた女性が身を隠す為に看護師となり、事件を解決するコージーミステリ。
「にせ者が看護師になる方法」アマンダ・スケナンドール(原書房)
にせ者が看護師になる方法 (コージーブックス) [ アマンダ・スケナンドール ] 価格:1430円 |
1800年代末期のNY。
カトリック信者である事は、アイルランドやイタリアからの移民である事を象徴していたのだろう。
書中の主人公ウーナもその一人。
一口にキリスト教と言っても様々な教派があり、それぞれの作法も違う事を知っていれば、この作品も更に深く、そして楽しく読めるのではないだろうか。
また、この作者ご自身が看護師の資格をお持ちでいらっしゃるそう。
だからこそ、看護師の仕事についてをここまでリアルに描けるんだろうな。
胸キュンなミステリをお貸しくださった方に感謝。
素敵な読書タイムを。
2024年07月05日
「おバカさんの自叙伝半分」G・ネラン
私は遠藤周作氏の「おバカさん」という小説が大好き。
コミカルに描かれた「謎のフランス人ガストンさん」の素晴らしさが、笑いあり涙ありで綴られているのだ。
「おバカさんの自叙伝半分」G・ネラン(講談社文庫)
【中古】 おバカさんの自叙伝半分−聖書片手にニッポン36年間 価格:3590円 |
そのガストンさんなる人物のモデルとなっているのがG・ネラン神父様らしい。
「おバカさん」の書中でガストンさんは間の抜けた馬面と描写されているが、ネラン神父様は眼鏡をかけた精悍なお顔つきでいらっしゃる。
「神父とバーテンダー」という2色のわらじを履かれた神父様。
うらぶれた街角で、多くの迷える子羊たちを救われたに違いない。
今、もしネラン神父様がご存命でいらしたら、私も是非スナック「エポぺ」で神父様のカクテルをいただいてみたかった。
ちなみに今この本は中古でしか入手出来ないのが残念。
素敵な読書タイムを。
2024年07月04日
「同志少女よ、敵を撃て」逢坂冬馬
職場の上司からお借り出来ると伺い、とても楽しみにしていた本。
ようやく順番が廻って来て拝読させていただいた。
「同志少女よ、敵を撃て」逢坂冬馬(早川書房)
価格:2090円 |
さすが幾つかの賞を獲得されただけの作品である。
気付けばページをめくる手が止まらない。
何よりこの臨場感に圧倒された。
まるで自分も戦地にいるような緊張感が走る。
もっとも実際の戦場は想像を絶する程、凄まじいのだろうが・・。
生きるか死ぬか。
死か戦うか。
戦争と平和。
男と女。
様々な事を考えさせられる一冊だった。
素晴らしい本をお貸しくださった上司に感謝。
今起きている戦争が早く終結し、平和が訪れますように。
素敵な読書タイムを。
2024年06月21日
「DV8 台北プライベートアイ2」*紀蔚然
待ちに待った本が出ただけでなく、なんとトークイベント&サイン会まで!!
紀先生にサインをいただき、言葉を交わせた事に大興奮。
「DV8 台北プライベートアイ2」紀蔚然 (文藝春秋)
価格:2200円 |
第一作目の「台北プライベートアイ」を読んだ時、私の中で衝撃が走った。
後に台北でいわゆる「聖地巡り」した程、この小説が好きだ。
今回拝読させていただいた第二作目の「DV8 台北プライベートアイ2」も最高だった。
読了時の寂しさと言ったら!!
「あぁ、読み終わってしまった。まだこの世界観に浸っていたかったのに!」って感じ。
そして、いつかまた台北(新北)へ行ったら今度は三重や淡水へ足を延ばしてみたくなった。
内容そのものも好きだが、何よりこの翻訳が好き。
無理に日本語に当てはめる事なく、原書そのままの記述を用いてカッコ書きやルビで説明をされていらっしゃるからこそ、まるで台湾で主人公と共にいるような感覚になるのだ。
さらに言えば、人名や地名などの固有名詞を現地読みされているのが何より嬉しい。
固有名詞の読み方(ルビ)については賛否両論あるらしい。
しかしながら日本の小説が台湾で翻訳され、もし仮に「鈴木」が「リンムー」とルビをふられていたらどうだろう。私達は「誰?」「スズキじゃないの?」と思わないだろうか。
素晴らしい訳で日本にこの本を送り出してくださった翻訳者の方に心から感謝を申し上げたい。
そして・・早くも続編が楽しみで仕方ない。
素敵な読書タイムを
2024年06月11日
「尼僧のようにひそやかに」アントニア・フレイザー
ちょうど先週、私はある修道院で行われたお祈りの集いに参加させていただいた。
私が訪問した修道院は都会のマンションを間借りした感じで、私達が住む世界と何ら変わらない雰囲気だったものの、実際の伝統的な修道院は独特な雰囲気が今でもあると思う。
そんな修道院を舞台にした作品。
「尼僧のようにひそやかに」アントニア・フレイザー(早川書房)
価格:961円 |
もし、これをお読みになられていらっしゃる方がカトリックの信者であり、少なからずとも修道院でシスター方とお話をされた事がある方なら、この本に出てくる独特な空気感がよくわかると思う。
逆に全くその世界を知らずにいらっしゃる方が読まれると、シスターの考え方に多少疑問符がつくかもしれない。
時代背景が少しさかのぼるものの、おそらく今でも変わらぬ空気感は残っていると思う。
修道院の中の独特な世界にご興味がある方、是非いかがでしょうか。
素敵な読書タイムを