1.はじめに
先日の台風11号の時のお話である,台風が北上を始めてからも,かなり強い勢力だったので,注意するにこしたことはないのだが,私の住む地域はどう見ても強風域の端っこにかかるか,かからないかくらいで,そうそう大事に至ることは無いだろうと,私自身はあまり気にしていなかった
2.台風接近
その後,台風が近づいて来るに従い,スマホに緊急通報がガンガン入るようになって,うるさいことこの上ない,ひどいときは30分も間が無く注意喚起やら避難所情報を送ってくる,おまけに防災行政無線もひっきりなしに,台風や避難所開設等の情報を流していて,こちらもうるさい
雨も風も大したことないのに,大雨警報や,暴風警報まで出るし,さらに市内全域に高齢者等避難情報まで出てしまった,これから大変なことになるから,早めに避難したほうがいいですよ,ってなことなんだろうけど,いろいろネット等の情報などを確認しても,その必要があるのか疑問な状況
3.台風被害は軽微
ということで私は避難どころか,特に台風対策等はなにもしなかった,台風が通り過ぎてから,家のまわりの状況を確認しても,背の高い植木鉢が3鉢ほど倒れているだけで,家庭菜園のネットに這わした野菜なんかも,ほとんど無傷だし,ピーマンなんかも株が傾いているものさえなかった
近くのアメダスの記録を見たら,瞬間最大風速が17m/Sだったのだが,これくらいはちょっと強めの季節風レベルだし,雨にいたっては24時間総雨量が20mmちょい,まったくもって暴風警報とか大雨警報とか「なんじゃそりゃ?」状態である,果たしてどれだけの高齢者の方々が避難したんだろう
4.警報発令の判断
こういう素人でも特に大したことは無いだろうと判断できるような状況で,防災関係の公的な部署とかが,大げさな注意喚起を連発するのは,ちょっと考えものだと思うが,こういうことを言うと,じゃあ警報出さなくて大きな災害等が起きた時,だれが,どこが,責任とるんだ,となるわけだ
で,とりあえず警報出しておこう,被害が無かったら,それはそれでいいじゃないか,とにかく住民の生命・財産が最優先だよ,という意見が通ってしまうわけである,しかし,それでいいのだろうか,警報や注意報等の信頼性が低下したら,その後はだれもその情報に従った行動をしなくなるだろう
5.警報発令には難しさも
それにしても今回の大雨警報,暴風警報,高齢者等避難の発表はひどかったと思う,台風前に,買い物ついでに,ちょっとその辺を車で周ってみたけど,雨戸を閉めてる家がそもそもほとんど無いんである,雨も風も全然ほとんど無いに等しいんだから,予報や警告の出し方には一考の必要がある
行政機関とか警報や避難情報等が遅れて被害が出た場合,関係住民に限らず,マスコミ等が押しかけて袋だたきするからね,とりあえず警告しとけば,その情報を採用するか無視するかは,住民の自己責任ですよ,ということで,直接的な責任逃れができるから,今後もこういうことが続くんだろうか
6.間違った警報等は逆効果
先を読んで対策できるように情報を流すのはきわめて大事なことだが,今回のようなオオカミ少年的警報の洪水は逆効果だと思う,地域的に船舶関係や漁業関係の方々も多い町だから,そういう方々はけっこう天候に関する判断はシビアだから,私はそういう方々の動きを参考にしている
しかしまあ,気象庁とか地方の気象台とか,相応のシステムや蓄積データ等を駆使し,相応の権威をもって予報してるわけで,行政機関とかマスコミ関係なんかは,そういう機関が発表する情報を流すしかできないわけだから,あまり末端に不満をぶつけてもしょうがない面はあるけど・・・
7.おわりに
最近こういう行政等の関係機関の大げさな緊急情報が多いような気がする,そういう組織の方々の行動は理解できない訳ではないが,高齢者施設等で実際に高齢者を避難させるとなると大ごとになるわけで「とりあえず避難情報とか出しときゃいい」てな安直な判断は謹んでほしいものである
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