2019年10月19日
アガベ・アテナータの増やし方(水挿し法)Part2
1.はじめに
アガベ・アテナータの増やし方について,胴切り法のほかに水挿し法を紹介にしたが,今回はその後にアガベ・アテナータのボーチンブルーを水挿しした時の情報である,前回の水挿し法の記事を先に読んでから,こちらを読んだ方がわかりやすいと思う,その時の記事(詳細は→こちら)
2.ボーチンブルーの水挿しを行う
前回,アテナータは,かぎ取った葉を水に挿しておくだけで,根が出て個体が再生できたので,今回アガベ・アテナータのボーチンブルーを胴切りしたときに,かぎ取った葉が出たので,トップの写真のように,水を入れたペットボトル容器に浸しておいた,これを行ったのが8月17日である
前回,水挿しを行ったとき,容器のまわりを覆って暗くした方が根が出やすいのじゃないかという反省事項があったので,今回はペットボトル容器をアルミホイルで覆ってみた,ただこれをやると根が出たかどうか観察がしにくいこととや,水の傷み具合が解らないので,1ヶ月ほどで除去した
3.ボーチンブルーでも根が出た
暑い時期なので2日ごとに水替えを行い,その都度,根が出ていないか観察したのだが,10月10日に3枚のうちの1つに根が出ているのが確認できた(下の写真),ボーチンブルーでも水挿し成功である,ここで前回水挿ししたときに,用土に葉挿ししたカラズストライプがあったことを思い出した
ほかの植物に隠れていたのでそのままほったらかしになってたのだが,これを取り出して見たら,下の写真のように,4枚のうち3枚からは,根がいっぱい出ていた,ただし,根はかなり伸びているにもかかわらず,芽はぜんぜん動いてないようである,用土が無肥料のボラ土だけだったからだろうか
これは葉挿ししたのが5月10日で,取り出したのが10月10日だから,約5ヶ月後の状況である,条件が良ければ,用土へ葉挿ししておくだけで元気よく根が出ることがわかる,芽が出ていないのは,無肥料の用土だったほかにも,他の植物の陰で日当たりが悪かったのも影響してるかもしれない
4.根の出る葉と根の出ない葉の違い
前回の水挿しでは白覆輪の方は3枚の葉から根が出たのに,カラズストライプの方はまったく何も反応が無かったのだが,なんとなく理由が解ったような気がした,この用土に挿したカラズストライプの葉は上の方の比較的新しい若い葉で,水挿しに用いたのは下の方の古い葉だったのである
白覆輪はそういう区別はせずにかぎ取った葉を全部水挿ししたので,上の方の若い葉から根が出たものと思われる,今回のボーチンブルーの水挿しに用いた葉は,下の方の古い葉は台風でひっくり返ったりして,傷みがひどかったので,たまたま上部の若い葉の3枚のみを水挿しに用いたのである
成長して充実した下葉の方が葉挿しには適しているように思っていたのだが,まったくの勘違いであった,具体的には上の写真の矢印で示したような葉が水挿し(用土への葉挿しも含めて)に適していると思われる,動物だって次の世代を生み出すのはより若い個体が有利なのは自然の摂理である
5.肥料のある用土に鉢上げする
ということで,ボーチンブルー1個とカラズストライプ3個を同日(10月10日)に下の写真のようにいつもの用土に鉢上げを行った,また,その5日後にもボーチンブルーの水挿しに,根がほんのちょっと出ているのが確認できたが,あまりに小さかったので,もっと根が伸びてから鉢上げすることにした
ちなみに前回7月1日に鉢上げした白覆輪は10月10日現在で下の写真のような状況である,これを見る限り,水挿しによる個体再生でも,ちゃんと白い覆輪が再現されていることが確認できる,水挿しの場合,胴切り法に比べれば数は望めないが,捨てていた葉を有効活用できる点は評価できるだろう
前々から疑問に思っていた,用土への葉挿しでも水挿しでも,まったく同じ条件で管理してるのにもかかわらず,根がでる葉と根が出ない葉の違いがどこにあるのかという点に関して,前回と今回の状況等を総合的にみると,葉の若さに要因があるといっていいと思う,これは大きな収穫であった
6.おわりに
単に水に浸けておくだけでいいんだから,何も難しいことはない,アテナータの葉をかぎ取るようなことがあったら,特に上の方の若い葉は水に挿しておくことをお勧めする,これまで捨てていたものなので,これで個体が再生できると,ものすごいお得感がある,お試しあれ!
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