1.はじめに
アガベを数種類育ててる,これまで側芽からのカキコや株分けで増やしてきたが,葉挿しで増やせないものかとちょっとググってみた,結論から言うと葉挿しは「できない」という意見と「できる」という意見と両方有ってよく分からない,できるという意見でも具体的な方法等は示されてない,ということで自分でやってみようということになった
2.実際に葉挿しを行ってみた(6月21日)
葉をかぎ取っても支障のないアガベは,アメリカーナとアテナータだったので,この2種の葉を下の写真のようにバケットに細粒のボラ土を入れたものに,カットした葉を斜めに挿してみた,発根剤等は何も使用してない
左の列から順に,アメリカーナの葉の中央部,アメリカーナの葉の基部,アテナータの葉の中央部,アテナータの葉の基部である,葉挿し後の管理は水をかけるだけで,特に液肥をかけたり,殺菌剤をかけたりはしなかった
3.約1ヶ月後の状況(7月17日)
途中でアタナータの方は全て枯れてしまったので廃棄,アメリカーナは下の写真のように葉の基部を挿した物4個のうち3個から発根していた,非常に繊細な根で3個のうち1個は根がポロリと欠けてしまった,取り扱いには注意が必要である
根が取れた物はあきらめて,残った2個は市販の観葉植物用の用土に鉢上げした(下の写真),ここから個体が再生できるかどうかで,アガベの葉挿しが可能か否かの判断が可能になるわけだが,とりあえず様子見である,根が出たからといって地上部が再生できるとは限らないだろうし,ただ根でも芽でもいいから,そこに新しく成長点が形成されたってことは発見である
4.さらに1.5ヶ月後の状況(9月9日)
下の写真のように2個とも地上部が成長してきた,ということでアメリカーナに関しては葉挿し成功といっていいだろう,おもしろいことに,斑入りのサンスベリアなんかは,葉挿しすると斑が消えてしまうのに,こいつはちゃんと斑入りになってるようである,まだ小さいからよく解らないが,今後大きくなったら状況をお知らせしたいと思う
5.おわりに
結論から言えば,アガベの葉挿しは「できる種類もある」って言うことになるだろう,その後もアテナータをイロイロな方法で葉挿しを試したが,タダの一つも成功しなかった,ああいう葉が軟弱なものは難しいのかもしれない,また夏の非常に暑い時だったから時期の問題もあるかもしれない
さらにほかの種類でも試してみたいのだが,葉を取るというのは本体へのダメージもあるので,数が多い物とか,大きく成長してる株でもないと,なかなか実践に踏み切れないところである,もう少し数が増えたら他の種類でも試してみたいと思ってる
6.追加情報(さらに1ヶ月後の状況)
9月の芽が出てきた状態から,さらに1ヶ月後(10月9日)の状況が下の写真である,ちゃんとした植物体に育ってきた,またアメリカーナの斑の様子も再現できているようである,というわけで,アガベ・アメリカーナは葉挿しで,正常な植物体が再生できるということである
ただアガベ・アメリカーナは普通に育ててれば,脇芽がポコポコ出てくるんで(下の写真矢印),わざわざ手間のかかる葉挿ししてまで増やす必要が有るかと言えば,その辺はちょっと微妙ではある
7.さらに追加情報
その後,再度アガベ・アテナータについて葉挿しを試みた結果,20枚葉挿した中の1枚だけだが,葉挿しが成功した(詳細は→こちら),葉が柔らかく葉挿しは難しそうなアガベ・アテナータでも,条件が整えば,葉挿しが可能なようである
2017年09月10日
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