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2024年05月01日

宮崎の神話伝承 その舞台55ガイド



★★★
本の概要

「みやざき文庫」の44番。
宮崎県内の社寺に伝わる伝承を、日向神話を中心に語られる。現地の写真や地図も複数あり。
著者は、宮崎市神話の語り部ガイドボランティア協議会の代表を務められていた方。
感想など

父親が宮崎県出身ということもあり、少し興味が沸いて読んでみた。

私自身は宮崎県には数回行ったことはあるものの、県のことには全然詳しくはない。また日本神話にもかなり疎かった。
しかし近年、日本神話や寺社のルーツに以前よりは興味が沸くようになっていた。ちょうどそんなとき、この本を読む機会を得た。

読んでまず、地名や神様や歴史上の人物が、ふりがな無しでたくさん出てくる。しかし私は、それら漢字の読み方が分からなさ過ぎた・・・。地元の人や、日本神話や日本の歴史にある程度造詣がある人ならば容易く読めるのかもしれないが、長らくいずれにも興味がなかった私にとっては、とても難しかった。ただ、読み方の難易度がさらに上を行っているような漢字には、さすがにふりがなが振られている。

そんな問題がありながらも、全体的にはけっこう興味をそそられた。
まず、日本神話のものすごく基本的であろうことも書いてくださっている。基本とはいえ、私にとっては読んで初めて知ったことだらけだった。超有名な神様の名前以外、私はほとんど分かっていなかったということを実感できた。
県内の様々な寺社などの伝承とともに、現地の写真も添えられている。これにより、雰囲気をより良く味わうことができた。読んでみて、宮崎の歴史の深さを少しでも感じ取ることができたと思う。謎な部分も多いのだが、そこがまた興味深い。また宮崎に行ってみたいと思えた。

ところで、私は普通に日本の公立小中学校で学んできたが、日本神話のことを学校で教わった記憶がほとんどない。『古事記』や『日本書紀』という書物があるということを教わった記憶があるくらいだ。
あとは、昔話や教養的なテレビ番組、あとは日本神話を基にしたようなアニメ・漫画・ゲームなどから、間接的・断片的に見聞きした情報のみ。わずかな点と点だけがあり、それらが頭の中でほとんど線になっていなかった。
しかしこの本を読んだことで、やっと物語の流れに多少なりとも沿うことができたように思う。
やはり、これらは我が国に伝わる神話であり、日本人の精神性や風習の根源みたいなものなのだから、日本人なら誰もが全体像を知っておいた方が心持が良いと思う。実際、話を聞くと面白いし。
最近、義務教育にてその辺りが少し改善されたようだが、その調子でより改善されていくことを願う。
タグ:宮崎

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