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2015年05月07日

0056. 実例 ケーデンスを使ったいろんなパターンのコードづけ D童謡「かたつむり」

おんがくりろんでごはんたべたい(灬╹ω╹灬)です




今回はまた息抜き回。

ケーデンスつかったコードづけします


けっこうややこしい話もでてくるので

まずはしっかりケーデンスのところを
おぼえてから読んでね

この2つは必須かな

(●´∀`)ノ+゜

ケーデンスの種類についてはここ
リハモニゼーションの実例はここ

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じゃこんかいもこの曲で。



theory0103_katatumuri.gif



Key=Cです


@まだコードは抜いてます


|ソ  |ド  |ミ  |レ  |


|ミ  |ソ  |レ  |ミ  |


|ソ  |ミ  |ド  |ド  |





ケーデンスを意識したコードづけは
メロディが、小節ごとのコード感に
はまるかどうかよりも

メロディが流れていく「感じ」にそって
つけていきます


なのでフレーズの終点(解決先)が
先に決まります





Point!!)
コードをつけるとき
慣れるまでは1小節目から順番に
つけていきたくなると思いますが、

作曲の段階ではむしろ
虫食い状態で部分的にコードが決まって
そこから順に

→後ろからつけていくほうが多くなります














A’ では終点決めます

ここで一番大事なのは曲のさいごです
(エンディング部分でなく、本編のさいご)

(key=C)

|ソ  |ド  |ミ  |レ  |

|ミ  |ソ  |レ  |ミ  |
             C
|ソ  |ミ  |ド  |ド  |
             さいご



曲にはkeyがあるので
この最後が調性としていちばん
言いたかった部分です

なので
C major の調性で曲をつくるなら
→ ここは「C」です



たとえば)
仮に曲が最後のさいごまで
A minorの調性で進んできたように
感じるマイナーぽい曲としても

さいごが「C」で終われば
最終的に「C」を伝えるために
前半にマイナーの感じを持ってきた
メジャーの曲って解釈が一般的



暗い物語の最後をわざわざ
ハッピーエンドにするってことは
伝えたかったのは、
本質的には何かの救いを秘めたかった故の
暗い物語ってことですよね

ヾ(*・ω・)ノ゜+



ちなみに
→keyの判断は「さいご」で決まる。

逆に言うと、曲の最初ではkeyはまだ読めない














A'’ じゃ他の終点も決めましょう


フレーズの終点って、

言い方変えると、
次のフレーズのスタートともいえます

今回はケーデンスするために
TonicTを終点って考えているので
あえて長めのフレーズで
大きな終点だけ。


ここにしました

(key=C)


|ソ  |ド  |ミ  |レ  |

 C
|ミ  |ソ  |レ  |ミ  |

             C
|ソ  |ミ  |ド  |ド  |
             さいご





B じゃケーデンスつけるよ

●さいごまでの進行を決める

前回のアレンジが
Subdominant cadenceだったので
違うパターンで考えてみる



【案1】 dominant cadence

         G7   C
|ソ  |ミ  |ド  |ド  |
             さいご

メロディの音価に対して
コード感はあわせてないけど
流れとしてはぜんぜん自然です


仮にメロディとぶつかることがあっても
X7は、不安感をあおるコードなので
それが逆に
Tでの安心感になったりもします



ただし、この3小節目の1拍目は
印象の強い場所なので、
不安感があまり強く出ない


それならあえてしっくり狙いで
「G」コードもいいかもね







せっかくなので
よりしっくりくるように
メロディの音価を意識して
コードや進行を修正してみます



【案2】dominant cadence

         Gsus4 C
|ソ  |ミ  |ド  |ド  |
             さいご





小節前半はすっきりしたけど
後半の終止感が弱いので
ドミナントモーションを少し強めるなら






【案3】dominant cadence

       G7sus4 G7 C
|ソ |ミ |ド    |ド  |
             さいご





あら自然
(●´艸`)フ゛ハッ

ならどんどん終始感つよめますか

X7(sus4)→X7は分けて考えると
 SD   D ともいえるので



次はFull cadenceのパターンで。







【案4】Full cadence

         F  G7 C
|ソ  |ミ  |ド  |ド  |
             さいご



Full cadenceにしました
「F」コードはchord tone 5thが「ド」だし
しっくり感がそうとうきましたね



よし。ここまで来たら
U−X進行のパターンも挙げときます




【案5】U-X

         D-7 G7 C
|ソ  |ミ  |ド  |ド  |
             さいご

D-7にもchord toneに
「ド」の音を持つのでしっくりきますね



これらの進行は音価にもはまるし
ケーデンスによって進行感もいいので
すごく自然に曲が流れます

こーいうの
いいコードづけです( ̄ー ̄)ニヤリッ














じゃ逆に
進行感があっても
音価にはまらないとダメなのかっていうと

そんなこともなく
進行感はさいごの終止先で
!!( ゚д゚ )あーって納得できるので

変な状況も
逆にありって場合もあります





ま、無理なときもあるけどね


→ そんな時は

とりあえず
好きな進行を当てはめてみて


進行の流れがあっても
まだ響きがコードに違和感があれば

メロディと照らし合わせて
コードのなかみを修正すれば

だいたい大丈夫になります



ポイントは
7thやtensionが使えること

あとchord toneの微調整ができること







コード単体が、
その場所にがっちり
合うか合わないかって判断だけで


合うコードをひたすら探す

そんな生活は

これで終了ですね(●´艸`)フ゛ハッ









では前半部分
強引さだけで突き進んで
ケーデンス後の着地を目指します


あそびすぎ注意

(●´∀`)ノ+゜





参考)
ダイアトニックのよくある進行について
7thやtensionのつけ方の実例はここ











●前半部分の進行を決める


【案1】 U-X進行

(key=C)

E-7   A-7  D-7   G7
|ソ  |ド  |ミ  |レ  |

 C
|ミ  |ソ  |レ  |ミ  |


あんちょくにU-Xの進行を
5度ダウンの進行でつないだパターン
よく言われる「3625」進行
1小節目をTにして「1625」進行も多い

とても自然に流れる。






【案2】 Subdominant cadence

(key=C)

 C   D-   E-   F6
|ソ  |ド  |ミ  |レ  |

 C
|ミ  |ソ  |レ  |ミ  |


Subdominant cadenceを狙って
4小節目にFを置いたら
小節数がちょうど4小節だったので
1こずつ2度で動かしてみたよパターン

テキトーすぎるか(-ε-)笑


でもわかりやすい進行感になってます。




4小節目のメロディの音価が
Fコードには強すぎて
SDの響きにはちょっとキツかったので
ここをF6に修正した。
(Fのままとの違い味わってみて)

これであり得る進行になったよね。


2,3小節目も7thにすれば
さらにメロディにははまるけど
2度進行がくっきりみえるように

ここでは
あえてトライアドで
進行を目立たせるほうを選択しました






じゃもう1つ
同じ発想で

【案3】 Full cadence

(key=C)

 D-7(11) C△7/E F△7  G7
|ソ  |ド  |ミ  |レ  |

 C
|ミ  |ソ  |レ  |ミ  |


今度は4小節目にX7を置いて、

1小節目から順番にD-,E-,F,Gと
並べてみたが、今回の進行は
メロディとのぶつかりが強かったので


それぞれ修正した


注意)

E-にドの音は
テンションとしても無理なので
構成音が同じのC△7のonEにしている

表記上はこうなるけど
伴奏は演奏上
D- E- F G7でも良い

ただしメロディが歌いづらいので
これは主旋が楽器の場合。






さらに進行を遊んでみる

【案4】 deceptive resolutionも。

(key=C)

D-7(11) G7(sus4) E-7  F6
|ソ  |ド  |ミ  |レ  |

 C
|ミ  |ソ  |レ  |ミ  |


案2のSubdominant cadence前の
3小節目がV-(Tonicの仲間)だったので

そこを小さな着地地点(T代理)とみて
1,2小節で、U-Xでつなげて
あえて
deceptive resolutionを狙ったパターン


Tonicの仲間へのdeceptiveかつ、
X7(sus4)コードからなので、


deceptiveの印象は弱め
でも流れとしてはよいかな












やりだすときりはないのだけど

長くなるとややこしくなるので
今回はこのへんで終了です。

\(○^ω^○)/




後半遊びすぎて

逆にわかりづらくなってる気もするので

ポイントだけまとめると






コード進行はただ
コードの組み合わせを選ぶんじゃなくて

コードの中身も考えながら
つくっていくほうが

自由に進行が選べるようになるよ




ってところが大事です

です( ゚д゚ )」




メロディに対して


コードの響きも進行感も
意識しながら、

狙ってつくれるように

練習をしてみてね












(key=C)

E-7(11) A-7  B-7(♭5)Gsus4G
|ソ |ド |ミ  |レ  |

Cadd13 F △(#11) B-7(♭5) E-7
|ミ  |ソ   |レ  |ミ  |

A-7(9) B-7(♭5) G7(sus4) G7 Cadd9
|ソ |ミ  |ド     |ド |



さいごははっぴーえんどで。








それではまた次回。


ドミナントモーションについてを予定してます


重要です



でわ。(o→ܫ←o)♫








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