2019年10月08日
【白馬】(あおうま)
語釈
正月七日に白馬(あおうま)を見ると邪気を除くというので、宮中で天皇が二十一頭の馬をご覧になる行事。古くは青(黒)馬だったのが、白馬に変わり、読み方だけが残る
枕草子から
『白馬(あおうま)みにとて、里人(さとびと)は車清げにしたてて見に行く。中御門(なかのみかど)のとじきみ引きすぐる程、かしら一所(ひとところ)にゆるぎあひ(い)て、さしぐしもおち、用意せねばを(お)れなどしてわらふ(ろう)もまたを(お)かし。』
「この日、白馬(あおうま)の儀式を拝見しようと、高官の家族たちは、牛車(ぎっしゃ)を綺麗に飾り立てて見物に出かけて行く。ところが、待賢門(たいけんもん)の敷居を車が通り過ぎる時、牛車が大きく揺れるので、車内の人々は頭をぶっつけ合って、髪に刺した櫛(くし)までも落とすしまつ、そんな事は思いもしていなかったので、櫛が折れてしまったりして、思わず笑い出す様子もにぎやかだ。」
【白馬の節会】あおうまのせちえ
図書
『枕草子』竹下政雄著
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