アフィリエイト広告を利用しています

広告

この広告は30日以上更新がないブログに表示されております。
新規記事の投稿を行うことで、非表示にすることが可能です。
posted by fanblog

2021年02月21日

【をかし】おかし


語釈
おもむきがある、すばらしい、美しいなどの意


枕草子より
夏はよる。月の頃はさらなり、やみもなほ(お)、ほたるの多く飛びちがひ(い)たる。また、ただひとつふたつなど、ほのかにうちひかりて行くもをかし。雨など降るもをかし

夏は夜が最高。月夜のころは言うまでもないが、闇夜(やみよ)でも、たくさんのほたるが飛びかっているのはとても美しい。そうでなくても、たった一ぴきか二ひきのほたるが、かすかにひかりながら飛んでいくのもすばらしいものだ。それに雨なんかが降るのも風情(ふぜい)があっていい。


図書
『枕草子』竹下政雄著





タグ:をかし
posted by mukashinokotoba at 20:09| Comment(0) | わ行

2019年10月26日

【忘れ草】わすれぐさ


語釈
もとめること、植えることで、ある事が忘れてしまえる草


万葉集より
忘れ草 垣(かき)もしみみに 植ゑ(え)たれど 醜(しこ)の醜草 なほ(お)恋ひ(い)にけり』

忘れ草を垣いっぱいに植えたけど、この草はダメな草だ、やっぱり恋しくて恋しくてしかたがないよ」


は悪くいう言葉でダメなという意味。醜草=ダメな草


単調な日々を送る万葉人にとっては、日々の出来事が絶えず頭に残っている、悲しいこと、苦しいことも、いつまでも頭から去らない。それをなんとか忘れようとして忘れ草を求めるのです
忘れ草は、今の「かんぞう」という花だろうといわれ、初夏にかぼちゃによく似た花を咲かせています
「万葉のふるさと」より


図書
『万葉のふるさと』清原和義著(1973年出版)


雑記
忘れたいけど忘れられない、恋しくて恋しくてしかたがないなんて、そんな気持ちになれることがある意味うらやましい



posted by mukashinokotoba at 04:00| Comment(0) | わ行

【忘れ貝】わすれがい


語釈
この貝を拾うと、ある事が忘れてしまえる貝


万葉集より
『わが背子に 恋ふれば苦し 暇(いとま)あらば 拾(ひり)ひて行かむ(ん) 恋忘貝(こいわすれがい)

「あの人を恋していると苦しいので、もしひまがあったら、恋を忘れられるという忘れ貝を拾っていこう」


この忘れ貝は、何か特定の貝ではなくて、どんな貝でもよい、どこの海辺でもすぐに見あたる、あの波打ち際に打ち寄せられた、二枚貝の片方を指してそう呼ぶのです
「万葉のふるさと」より


図書
『万葉のふるさと』清原和義著(1973年出版)


雑記
恋に対して情熱的だった万葉人にとって「忘れ貝」で忘れたい「恋」はいったいどれほどあったのだろう



posted by mukashinokotoba at 04:00| Comment(0) | わ行

2019年10月08日

【わかなつみ】若菜つみ


語釈
『正月七日』七種の菜(な)の羹(あつもの)を食べると万病(まんびょう)をまぬがれるという中国の慣習(かんしゅう)にならって、朝廷(ちょうてい)の儀式(ぎしき)となった。

枕草子から
七日、雪まのわかなつみ、あを(お)やかに、例はさしもさるもの、目ちかからぬ所に、もてさわぎたるこそを(お)かしけれ。

七日は、雪の消えたところから芽(め)をだした若菜(わかな)をつむ行事(ぎょうじ)の日だが、青あおとした若菜(わかな)を、いつもはそんなものは見むきもしないような宮中(きゅうちゅう)で、もてはやしているのはなかなかおもしろい。

古今和歌集から
君がため 春の野に出(いで)て 若菜(わかな)つむ わが衣手(ころもで)に 雪はふりつつ』(光孝天皇)

朝廷をはじめ、一般家庭に至るまで、七種(なずな、はこべら、せり、すずな、ごぎょう、すずしろ、ほとけのざ)の羹(あつもの)を食べ、万病邪気(まんびょうじゃき)を追いはらおうとしたものである。われわれの祖先(そせん)の願(ねが)いがそぼくな形となってあらわれているのを感じる。公害(こうがい)のない新鮮(しんせん)な生野菜(なまやさい)である若菜、さぞかしビタミン類もたっぷりと含まれていたことだろう。祖先(そせん)の生活の知恵の一端(いったん)がうかがえる。(著者談)

図書
『枕草子』竹下政雄著




posted by mukashinokotoba at 05:00| Comment(0) | わ行

令和五年
西暦2023年
師走(しわす)【十二月】



最新記事
タグ
あなかま あはれ いぎたなき いらせたべ うつくしきもの かしこう こおろぎ こころゆくもの ことばの文字 これより さねさし てうばみ とみの物 なめげ ぬばたま ねたきもの まがまがしく まじない みの虫の鬼の子伝説 むらさき もろ声 ゆふづつ よばひ(い) よばひ星 よばふ(う) わかなつみ をかし 一月七日 七種 万葉集 世に知らず 主殿司 亀山上皇 人形 仙人 侍(はべ)らん 俗人 俳句 偃鼠 出家 出袿 北村季吟 古事記 古今和歌集 古典 同じ時代に生きた偉人 吾背 和歌 図書一覧 大福餅売 夫木和歌集 奥の細道 女絵(おんなえ) 妻訪い婚 宮中行事 宵の明星 寂蓮法師 射干玉 山の人 山の神 市子(いちこ) 年中行事 庶民の生業(なりわい) 弓張りの月 引板 弘安御百首 弟姫 弦月 得業生 御国を憂えたもうた和歌 心おとり 忘れ草 忘れ貝 恋の歌 文章生 方略試 春の歌 景色 望粥 望粥の木 木枯らし 木陰納涼 松尾宗房 松尾芭蕉 枕草子 枕詞(まくらことば) 桃の節句 桜の直衣 棒手振り 檜扇の実 正月七日 殿上人 殿上童 江戸の町 江戸時代 源氏物語 無礼 玉子売 生業(なりわい) 田んぼ 白馬 白馬の節会 百人一首 眺め 神が成る 節供 紫式部 羹(あつもの) 羽ぐくむ 肌肉 背子 胡蝶の巻 舎人 菅原道真 蔵人(くろうど) 虫送り 衣通姫 西行 谷の人 貴人の衣装 返りごと 通い婚 重三の佳節 重食(ちょうばみ) 隠妻 雛(ひいな) 風習
カテゴリー
リンク
写真素材のピクスタ
×

この広告は30日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。