2019年11月03日
【いらせたべ】
語釈
どうぞいらっしゃい
松尾芭蕉の俳句より
『月ぞしるべ こなたへ入らせ旅の宿』
「旅の方よ、宿が無くてさぞお困りでしょう。今夜のこの明るく美しい月が道案内です。どうぞこちらへいらっしゃって、私のところへお泊り下さいな。」(季語は「月」で秋)
「入らせ旅」に「いらせたべ」をきかせている
図書
『奥の細道・芭蕉句集』斎藤善門著(1977年出版)
この句は現在わかっている句の中では二番目に古いもので、芭蕉(宗房)二十歳の時の作。藤堂家へ出仕した翌年。主人の蟬吟(せんぎん)が、貞門(ていもん)の北村季吟(きたむらきぎん)について俳諧を学んでいた時で、この句も貞門流なので、宗房(芭蕉)も主人とともに季吟について学んでいたと思われる
(「奥の細道・芭蕉句集」より)
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