関西に住む人を対象に、日本経済新聞社と日経リサーチは共同で金融機関利用者アンケートを実施した。取引に「満足している」と答えた利用者の割合が高い順にランキングしたところ、首位は新生銀行だった。2位は10月にゆうちょ銀行に移行する郵便局で、三菱東京ＵＦＪ銀行がこれに続いた。地域金融機関では京都銀行、尼崎信用金庫、池田銀行などが上位を占めた。 　新生銀行は「満足」と「どちらかというと満足」を合わせた回答率（満足度）が77.9％で、2位の郵便局を13.6ﾎﾟｲﾝﾄ引き離した。利用者に理由（複数可）を聞いたところ75.2％が「インターネット取引ができる」と回答。新生銀は関西にほとんど自前店舗を持たないが、ネット調査という特性もあり、ネットによる振込手数料を一定件数まで無料にするなどのサービスが支持されたようだ。 　メガバンクでは三菱東京ＵＦＪ銀が3位に入った。選んだ理由は「近くに店舗やＡＴＭがあるから」が約6割を占め、旧三和銀行の地盤を受け継ぐ強みが浮き彫りになった。大手銀では住友信託銀行、りそな銀行、三井住友銀行が8―10位を占め、20位圏外となった「東京系」のみずほ銀行を引き離した。 　地域金融機関では京都銀（満足度52.7％）が4位に入った。「近くに店舗やＡＴＭがあるから」との理由が75.2％を占めた。信用金庫では「タイガース預金」で全国的に有名になった尼崎信金が5位と、唯一、10位以内に入った。