2015年07月23日
マンションの販売価格を全部足してみたら見えてきた事
マンションの全体事業の建設費に占める割合って?
マンションの販売価格を全て足すと、事業者に入ってくるお金になる。
そこから、私たち建設をする施工業者へ
支払われる金額がどのくらいの割合なのだろう?
と思って、昔マンションをやっていた頃、手元にあった販売価格表の金額を
全て足して、請負金額で割ってみた事がある。
大体、4〜6割くらいで、何となく事業費の半分が建設会社へ支払われる金額
という印象をかつて持ったことがあった。
正直、そんなに割合的に低いのか?
と思っていました。
というのも、施工会社の立場からすると、
マンションというのは中々儲かるジャンルでは無いです。
どちらかというと、
雀の涙のような僅かな利益を確保するのに
本当に大変な努力を毎日毎日積み重ねてきた記憶があります。
どちらかというと、何となくブラックなイメージが付きまとう建設業界。
でも、他の業種から見て利益率という面では実は非常に低い。
あなた、若しくはあなたの家族が働いている業界で、
年間の売り上げが何千億円も稼いでいるような企業の目標が
「営業利益 1%」
だったりする。
私の知っている他の業界の方と話をしていると、1桁違った話になっている。
でも、
「建設会社って稼いでいるイメージあるよね?」
と、良く言われます。
「誤解だ〜」
話がそれてしまった。
では残りの金額は?
残りの金額で大きいのは土地の取得料だろう。
ちなみに、私たちはその土地が幾らで売買されたかは、基本的に知らない。
「当たり前か」
でも、仕事している中で噂として聞こえてくることが有りますけどね?
たまに、マンションの販売価格で、
「この辺りの物件で、何でこんなに安いの?」
という物件有りませんか?
そういう時は、大抵
「あそこの物件、土地がめちゃくちゃ安く手に入ったみたいよ」
とか言う話が聞こえてきます。
そうなんです。
マンションの事業に掛かる大きな費用は
・建設費用
・土地の所得費用
の2つが大きなものを占めるのです。
残りは、
・販売促進費
・事業者の経費
・利益
です。
それが購入者の方々へどう影響するのか?
ここまで、読まれて
「で、私たちにどう関係あるの?」
と思われた方がいるかと思います。
しかし、
関係あるのです。
一般に、郊外に建つマンションは、土地代が安く建設費用の占める割合が高いです。
逆に都市部であると逆転現状が起こります。
そして、昨今建設業界は完全なる人手不足です。
「コンクリートから人へ」という政策で、
建設業界からも人がいなくなってしまったのです。
そして、「復興」「オリンピック」でさらに…。
そこで、
起こり出してきた「人取り合戦」当然、エサは「お金」です。
という事で、現在「作業員さんの単価は目下上昇中」です。
私からすると、「今までが安すぎた」のですが…。
ですから、当然ながら建設費用全体の高騰になってしまいます。
今までの話をまとめると、
建設費の占める割合が高い郊外型のマンションは
今までより価格が高騰している(今後していく)
のです。
多分、オリンピック迄は確実に…。
だって、
当の私達が「仕事請けたはいいけど、きちんと人が集まるのか?」
と思うくらいですから…。
最後までお読み頂きありがとうございます。
これは、大変! 購入するなら早い方が良いんだね。
と頭をよぎられた方は早速こちらも参考にしてください。
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