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2018年06月23日

高槻市の殺人ブロック事件は、建築士が薄給のために建物などの点検がまともに行われない現実

建築士の資格を取る人間が減っている。
理由は単純で給料が安いからだ。しかも、責任は重い。
仮に、今回の高槻市のブロック塀を建築士が点検していたら、その見落としについてプロとして責任を問われただろう。
点検に対して相当な費用が支払われるならともかく、ついでに見ておいて程度の感覚で金を払うつもりのない発注者がいるのだから建築士の活用なんて進むはずがない。
建築士を使うと高いということで、今でも安い建築士への支払いを、素人にさせて0円にするというほどの扱いが世間には蔓延しているのだ。
給料の高いところに人が集まる。責任が重ければ給料が高くなければ人は集まらない。
極めて当たり前の話で建築士を増やしたいということがあれば、建築系の大学の新設をもっと認可する必要がある。
しかし、この記事に出てくる防災アドバイザーって建築士の資格も建築の知識もないというどういう専門家なのだろうか???

Yahoo!より、
倒壊したブロック塀は無資格者が他の用事のついでに点検
6/22(金) 19:09配信 MBSニュース
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180622-00023183-mbsnews-l27
記事より、
・通学路で起こった悲劇は「人災」だったのでしょうか。高槻市の小学校で児童が下敷きとなって死亡したブロック塀について、市は2年前に調査を行い「安全性に問題はない」としていたのですが、この時、調査を担当した職員は建築士などの資格を持っておらず、他の用事のついでに簡単な点検をしただけだったことがわかりました
・「圧迫感があるよと。大きな地震が発生した時には危険があるかもしれませんという話をしました」(防災アドバイザー 吉田亮一さん)
・点検はおととし2月、職員3人が小学校を訪れた際に行われました。ただ3人のうち建築の担当は1人だけで建築士などの資格は持っていなかったといいます。そもそも3人は別の用事で学校を訪れていて、ブロック塀の点検は“ついで”でした
・「(点検の)1つは目視、もうひとつは打診棒と言って、伸びる棒で叩いて、音の変化を確認する。浮きやひび割れ、傾きが確認されなかったので問題なしと判断した。(ブロック塀が)違法であるという認識は頭からなかった」(高槻市教委の会見)
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