自分の好みの学生を男女問わずオンラインのズーム越しなら凝視できることがある。
もちろん、写真をとったり録画するとバレたりすることもある(上手くやればバレないが)が、何より、毎回の授業でリアルであればそんなに親しくもない相手を凝視することなんてあり得ない。
だが、オンラインだと可能なのだ。
そうしたことも、オンラインが好まれる要素の一つとなっている・・・と思う。
Yahoo!より、
発見!オンライン授業にすると生徒がサボらなくなる意外な理由
9/6(月) 13:01配信
幻冬舎ゴールドオンライン
https://news.yahoo.co.jp/articles/cd608bc8bc1a770c73b494b0d50e9ed49dd1f13b
記事より、
コロナ禍により、生活のありとあらゆる場面で変化が起こりました。リモートワークやWeb会議、オンライン授業はその最たる例でしょう。これらの変化は、ただ対面形式からオンライン形式になったというだけではありません。大学教授である筆者がオンライン授業を通して発見した、想定外の変化とは? ※本連載は、久恒啓一氏の著書『50歳からの人生戦略は「図」で考える』(プレジデント社)より一部を抜粋・再編集したものです。
コロナ禍により「デジタルシフト」が加速
2020年、世界中に蔓延した新型コロナウイルスの感染拡大は、それまで進行していた社会の変化を一気に加速させました。
とりわけ、日本で顕著に現れたのが、デジタルシフト、いわゆるDX(デジタルトランスフォーメーション)の波です。先進国のなかでも日本はDXが遅れていた分、さまざまな分野で対応が求められました。
多くの企業で、テレワークによるリモート勤務が始まり、会議もWeb会議やビデオ会議が行われるようになりました。私が講義をしている多摩大学でも、ゴールデンウィーク明けの2020年5月から、オンライン授業が開始されることになりました。
システムとして採用したのは、Web会議システムで世界トップシェアのZoomです。IT企業各社が提供するWeb会議サービスが各種あるなかで、Zoomは世界中で注目を集めて、企業・団体の有料契約が大幅に伸び、運営する米ズーム・ビデオ・コミュニケーションズの2021年1月期通期の売上高は26億5136万ドルと前年同期比4.3倍、純利益は31倍の6億7152万ドルになりました。
Zoomを使った授業では、私は春学期は学内のスタジオからオンラインで講義を行い、秋学期は大教室で学生を前にした講義を行い、他の学生にはオンラインで講義の様子を流す形をとりました。
オンライン授業を行う際、教員および学生たちが見る画面上に学生の顔は映し出さない方式をとるケースが多いのに対し、多摩大学のオンライン授業の特色は、出席する学生全員が顔出しする方式を採用したことでした。
画面上には、100〜200名の学生の顔と名前が映し出されます。この光景を見て、私は世のなかのデジタルシフトは、次のフェーズへと進化したことを確信しました。
Zoomの画面上では、すべての学生の顔が同じ大きさで映し出され、しかも、名前も表示されるので、顔と名前が一致するようになります。たとえていえば、全員が最前列に座っているような感じです。逆に学生たちも全員、教員との距離感が同じになります。
そのため、教員が顔を見ながらある学生を指名して質問することもできれば、逆に学生も教員に質問することもでき、それぞれの質問に対する答えを全員が聞いているという具合に、緊張感が双方に生まれます。オンライン授業では、教員はn人の学生を相手に講義しているのに、n人のそれぞれと「1対1」の関係性が生まれるのです。
同じように講義を行う教員の側も、「個」の存在としての学生と向き合う責任感と当事者意識が求められるようになる。これは、オンライン授業を始める前にはまったく想定しなかったことで、大きな発見でした。
そして、この関係性の変化によって、一人ひとりの「個」としてのあり方が問われるようになることを予感しました。
Zoomを使った会議では、参加者が映し出される画面は全員同じ大きさであり、フラットな関係性になります。Zoomの画面上では、役職上の違いなどは関係なく、誰もが同等に発言する権限を持っていて、その発言に参加者全員が耳を傾ける世界が生み出されます。
同じような現象は、企業のWeb会議でも生じたのではないでしょうか。
対面での会議では、参加者は役職順に着席し、役職の上位者がその発言の内容にかかわらず、強い発言力を持つ。いわゆる、「鶴のひと声」はその象徴でしょう。
これに対し、Web会議の時空間では、役職に関係のないフラットな関係性が現出するため、優れた発言に参加者の耳目が集まり、その発言者が実質的に会議をリードできる。
役職上位者の「鶴のひと声」はあまり影響力がない。Web会議では、リーダーシップのあり方が変わる可能性があるのです。
Zoomの世界では、役職の上下ではなく、賛同者や共感者の多い少ないが判断の基準になる。その意味で、Zoomに代表されるウェブ会議システムは「民主主義の技術」といえるでしょう。
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