危険を知らせるのが遅れた広島県には責任がある。
危険性が正確に評価されていないということは、危険と扱う必要がある。
ただ、ダムの建設計画については地元はわかっていただろう。
地元の人がどこまで正確に被害の可能性を知っていたかはともかく、危険性を全く知らなかったということは言えない。
もちろん、自分が災害でこんな目にあうとは全く想定していなかったと誰もがいうのだけれども。
だが、いずれにしても、このような県の対応状況では、災害無罪とはならない。
Yahoo!より、
<西日本豪雨>決壊ダム、危険周知せず 県は6倍の土砂想定
8/10(金) 6:00配信 毎日新聞
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180810-00000006-mai-soci
記事より、
・広島県坂町小屋浦地区で発生した土石流を巡り、砂防ダムでせき止める計画量約9000立方メートルの6倍超となる約5万5000立方メートルの土砂崩れを、広島県が事前に想定していたことが明らかになった。今回の豪雨による流出量は不明だが、砂防ダムは決壊し、同地区では死者15人、行方不明1人の被害が出た。災害リスクが住民に周知されていなかったことが被害を大きくした可能性
・県は土砂災害の危険性が高いとして、2007年度にダムの約200メートル上流で新ダム建設事業に着手
・想定する土砂崩れでは土砂の8割が砂防ダムからあふれるが、町の広報紙や県のホームページで積極的に住民に伝えることはなかった。新ダムは12年度の完成を目指したが、用地買収などが難航。完成目標は20年度にずれ込み
・小屋浦地区は坂町で唯一、土砂災害警戒区域の指定作業が終わらず、指定に必要な基礎調査は今年9月に結果を公表する予定だった
・7月6日夜の土石流で地区では住宅430戸以上が全半壊し、死者15人の大半が逃げ遅れだったとみられる。自宅1階が土砂で埋まった出下孝・元坂町議(76)は県の想定について「町や県から説明を聞いた記憶が全くない。砂防ダムでは太刀打ちできないと周知されていたら、避難を呼びかける町の放送を聞かずとも住民らは避難したはずだ」と話す
参考 NHKオンライン
2018年7月16日(月)
“土砂に埋め尽くされた町” 広島 坂町 いったい何が
https://www9.nhk.or.jp/nw9/digest/2018/07/0716.html
記事より、
・14人が死亡し、2人の安否がわからなくなっている坂町の小屋浦地区
・土砂が流れ込んだ場所に立つ石碑。
実は小屋浦地区は、過去にも水害に見舞われたことがありました。
明治40年7月。大雨により、土砂を含んだ濁流が地区を襲い、44人が亡くなった
・小屋浦地区 住民「上流にもっと大規模なえん堤(砂防ダム)を計画されて、一部着工していたが間に合わず、こういう状況になってしまい非常に残念。」、「(小屋浦地区は)危ないところだとは聞いていた。
いつか起きると言っていた。それが現実になってしまった。」
まあ、地元の住民は知っていたのだけれども。当然のことながら。
人が二桁の数死んでいる以上は裁判になり、広島県の対応が不十分だと巨額の賠償責任か地裁で認められるだろうことは容易に想像できる。
最高裁まで行くだろうから、結果は分からないが。
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