女をみがいて勝つわよ〜！！

前回の続きを書くね。

三野山が行きつけのスナック「りんご」は、早い時間だったんで
客は、華村のほかは、アベックが１組だけだったの。
アベックは付き合い始めらしく、イチャついてた。

で、私は、ママとゆっくり話ができたの。
「そう言えば、あずさちゃん、最近、あまり来ないわね。」
前に書いたけど「あずさ」は、三野山の名前よ

「３週間前くらいかな・・多田木クンと意気投合して出ていったのは・・。」
多田木がダックの本名らしい・・・っていうか、ダックは華村が勝手にて付けたあだ名だけど。

ママ、三野山は今ね、その燃え上がっているのよ・・って言いたかった。
言いたかったけど、すんでのところで、華村、押さえたものね
華村、口が堅いよぉ

「でも、あずさちゃんに言っておいてね。多田木クンはけっこうプレイボーイだから気をつけるようにって・・・。」

はあ？・・・あの顔でプレイボーイ

「実はね。３ヶ月前、ここですごい修羅場（しゅらば）があったのよ。」
「ママ、修羅場って何・・？」
華村、思わず訊いた・・そして、その後のママの話に、ぶっ飛んじゃったわけ

３ヶ月前、
ダックが女の子を連れて来て、この店で飲んでたらしい・・。
けっこう綺麗な子だったって。二人はベッタリくっ付いて、熱々って感じで・・。

でも、そこに・・もう一人の女が入ってきたのよ。
化粧っ気のない青白い顔で・・。そして、まっすぐにダックたちのところに行った・・。

皆、あっ気に取られて見てたら、その彼女は、ダックにビンタ張ったのよ。
そして、女の子の髪を思い切りつかんで。
その後は、もう３人で大騒ぎ・・・。

「入ってきた彼女は、はんにゃのような顔で、怖かったわよぉでも、よく見たら、
多田木クンが何度か連れて来た子じゃない。驚いたわよ。」

ダックはその後、しばらく「りんご」には、来なかったらしい。

「噂だけど、同棲してる彼女もいるらしいわよ。」

ガビーーーン　　

こ、これは、三野山に言うべきよね
で、華村・・・。

この続きは次回に書くね



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