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2012年03月02日

「猿の惑星:創世記(ジェネシス)」感想

猿の惑星:創世記(ジェネシス) 2枚組ブルーレイ&DVD&デジタルコピー(ブルーレイケース)〔初回生産限定〕 [Blu-ray]




<あらすじ>
父のアルツハイマー型認知症を治そうと薬物研究者のウィル・ロッドマンはそのための新薬を開発、実験台としてそれをある雌猿に投与したが、実験は失敗し、雌猿は凶暴化した末に死亡。
その後、ウィルはその雌猿が死ぬ前に産んだ仔猿を引き取りシーザーと名付けて育てる事にした。
シーザーは成長するにつれ驚異的な知性を発揮していくが、ある日、隣人とトラブルを起こしたウィルの父を守ろうとしたシーザーは隣人を襲ってしまい、それが原因でランドン親子が経営する霊長類保護施設に送られてしまう。
だが、シーザーはそこにいる普通の猿達とは馴染めず、しかも横暴なランドン親子の度重なる虐待を受け、人間そのものに対して深い失望感と憎悪を抱くようになる。
やがて密かに施設を脱走したシーザーはウィルの家からその薬を大量に盗み出し、それを施設中の猿に与えた。
そしてシーザーは同じく高い知性を得た他の猿達を率いて革命を起こす。

(ウィキペディアより)

観終わったときの感想としては、

「あ、ここで終わっちゃうんだ」

でした。

映画は、チンパンジーが知能を持ち、人間に対して反乱(?)を起こすまでです。
どのようにして人間が猿の支配下におかれるようになったか、という具体的な話までは描かれていないです。
まあ、ラスト最後に、「ああ、これが原因で人間が絶滅の危機に追い込まれて、逆にチンパンジーが知能を持ったんだな〜」というのが分かる場面が、ちらっと出ますが。

猿の惑星ファンには嬉しい小ネタ(?)があちこちに散りばめられているようです。
そういえば私、猿の惑星、リメイク版しか見たことなかったや…。

個人的にとても気になったのが、霊長類保護施設のいじめっこ飼育員。
予告CMを観たときから、何故かこの飼育員が気になって気になって。
なんでしょう、悪役をやるべきじゃない人が悪役をやっているような、大変不思議な違和感だったのです。
雰囲気的に、海外ドラマ「LOST」のチャーリーのようなそんなイメージだったし。

なので、てっきり、何かの映画で、キャラクターが立っているおいしい役でもやっていたのかな〜と思っていたのですが、その謎が解けました。

このDVDを一緒に見ていた家族が言ったのです。

「あれ?これ、ハリーポッターのいじっめこ?」

それだーーーーっ!!


ドラコ・マルフォイ役の子だ!
髪の色が違ってるし、成長してるから全然わかんなかった!!

昔のかわいらしい面影はいずこへ?って感じの年の取り方をしちゃってるけど、なんかかっこいいんだよな、この役者さん。

トム・フェルトン、という役者さんだそうです。

ネット検索してみると、インタビューがいくつかひっかかって、読んでみたのですがなかなかしっかりしてる印象でした。

http://news.walkerplus.com/2011/0723/10/

しかし、自分で「楽屋では良い奴なのに」と言うあたりはすごい(笑)

ただ、この役者さんの「いい奴」キャラも見たい気がするなあ。

「猿の惑星:創世記(ジェネシス)」でもイヤな奴キャラをやっているのですが、なんか半端なんです。
ただのイヤな奴。ふつーにイヤな奴(笑)。
ドラコ・マルフォイもそうだったけど、「環境が違えばこの人は良い奴になりそうだな」って匂いのするキャラなんです。
根っからの悪人気質じゃないというか。
だから、何だか同情したくなるというか、応援したくなるというか、幸せになって欲しいな、と思ってしまうというか。
嫌な奴だけど、だからといって、とてつもなく不幸になって欲しいとは思わない。
なんなんだろうな〜、誰もが持つ「嫌な奴」を具現化しているよう、というか。
赦されることではもちろんないのだけど、でも、改心の機会を与えることなく「あいつは悪だ」と決めつけてしまうとなると、きっと世界の大半の人が悪になってしまって、地獄に落ちなきゃならなくなるんじゃないだろうか。

なので、悪役もいいのですが、「ふつーのキャラ」「いい奴キャラ」も見てみたいです。
人間臭い役が見てみたいなあ。

猿の惑星と全然関係なくてすみません。

えーと、「猿の惑星:創世記(ジェネシス)」ですが…。

つまらなくはなかったですが、これといって心が揺さぶられたシーンはなかったです。すいません。
「NO!」のとことか、父親がアルツハイマーの治療薬を最後は拒否したところとかかなあ。

「知性」って、大脳の発達のことなのかなと思うのですが、知性が発達したチンパンジーやゴリラやヒヒ達の未来を考えると、ちょっと複雑だったです。

人間は、大脳を進化させることによって生き延びることが出来たけど、それによってどこか、不自然さが生じてしまったんじゃないかと思う。
大脳が進化したがために、その分、苦しみも大きくなった気がするから。
生きる意味がないと生きられないほど、人間は弱くなってしまった。
他の動物たちは、生きる意味なんて考えるんだろうか。自分の存在の重要さなんて考えるんだろうか。
そんなものがなくても、強く生きていくんじゃないだろうか。

「自己の存在意義を考える」とか「生きる意味を考える」とか、いかにも崇高で聡明で、深みがあるような感じがするけど、本当はそんなものは大脳のまやかしで、結局のところ、他の動物と大差ないかもしれないし、ひょっとすると退化してる可能性だってあるかもしれない。

あり得ないとは思うけど、「自己の存在意義を考える」とか「生きる意味を考える」とか、そんなものは生物はとっくに超越しているかもしれなくて、人間だけがそれを超越できずに足掻いているのかもしれないじゃないか。

人間と同程度の知能を持った生物の行く末は、知れているじゃないか。
人間の歴史を辿るだけじゃないか。

知能を持ってしまったがために、シーザーは人間にもなれず、野生にもきっと帰れない。
ラストで、シーザーが上へ、上へと木を駆け上っていく様は、希望に満ちているようで、それでいながら悲しい。

彼らもまた、人間と同じになってしまった。
「罪」を知る者、「罪」を負う者になってしまった。
高い高い木から、大地を見下すとき、やがて彼は知るだろう。
手に入れようとすればするほど、何一つ手に入らないことを。
大地を支配しようとすると、大地はするりとあなたの手から離れていく。

ようこそ、シーザー、喜びの何倍も苦しみの多い人間の世界へ。
希望溢れる、絶望の世界へようこそ。
あなたはもう、自然には帰れない。
あなたの家は、自然ではなくなってしまった。「社会」があなたの家なのだ。

なーんてことを、思ったり思わなかったり。

マークじいちゃんの「不思議な少年」を読んだがために、人間の知性ってやつが信じられなくなってしまったわい。
「不思議な少年」に関しては、またいつか感想を載せたいと思ってます。


余談ですが、グーグルやヤフーで「トム・フェルトン」と検索をかけると、「トム・フェルトン 劣化」というワードが出てくるのがなんだか笑えます(笑)。



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日々の中で感じたことを、個人的な偏見を交えて語りたいと思います。 本とか、音楽とか、映画とか、いろいろ。
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