2019年07月21日
日本人男女の喫煙と膵がんリスク〜35万人の解析
(タバコの害は、
発がんだけではなく、
肺気腫(肺を溶かします)による呼吸困難、脳梗塞、心筋梗塞です)
日本人男女の喫煙と膵がんリスク〜35万人の解析
提供元:ケアネット 公開日:2019/05/30
喫煙と膵がんリスクの関連はすでによく知られているが、
アジアの大規模集団における詳細な前向き評価は少ない。
今回、愛知県がんセンターの小 友理子氏らが、
日本人集団における10研究をプール解析したところ、
喫煙と膵がんリスクの関連に男女差がある可能性が示され、
男性では禁煙が膵がん予防に有益であることが示唆された。
Cancer Epidemiology, Biomarkers & Prevention誌オンライン版2019年5月21日号に掲載。
本研究では、10の集団ベースのコホート研究のプール解析を行った。
各研究のハザード比(HR)と95%信頼区間(CI)についてCox比例ハザード回帰を用いて計算し、
これらの推定値をランダム効果モデルと統合して要約HRを推定した。
主な結果は以下のとおり。
・35万4,154人における469万5,593人年の追跡調査の間に、
1,779人で膵がんが発症した。
・男性(HR:1.59、95%CI:1.32〜1.91)、
女性(HR:1.81、95%CI:1.43〜2.30)の両方で、
生涯非喫煙者に比べて現在喫煙者で膵がんリスクが高かった。
・環境中のタバコ煙曝露に関係なく、
過去喫煙者や20pack-years以下の蓄積量でも、
女性では有意に膵がんリスクが高かった。
・傾向分析において、
男性では10pack-yearsごとに膵がんリスクが有意に6%増加し、
女性では有意ではないが6%増加した。
・男性では、禁煙後5年で、膵がんリスクは生涯非喫煙者と同程度になったが、
女性では禁煙によるリスク減少はみられなかった。(ケアネット 金沢 浩子)
原著論文はこちら
Koyanagi YN, et al. Cancer Epidemiol Biomarkers Prev. 2019 May 21. [Epub ahead of print]
発がんだけではなく、
肺気腫(肺を溶かします)による呼吸困難、脳梗塞、心筋梗塞です)
日本人男女の喫煙と膵がんリスク〜35万人の解析
提供元:ケアネット 公開日:2019/05/30
喫煙と膵がんリスクの関連はすでによく知られているが、
アジアの大規模集団における詳細な前向き評価は少ない。
今回、愛知県がんセンターの小 友理子氏らが、
日本人集団における10研究をプール解析したところ、
喫煙と膵がんリスクの関連に男女差がある可能性が示され、
男性では禁煙が膵がん予防に有益であることが示唆された。
Cancer Epidemiology, Biomarkers & Prevention誌オンライン版2019年5月21日号に掲載。
本研究では、10の集団ベースのコホート研究のプール解析を行った。
各研究のハザード比(HR)と95%信頼区間(CI)についてCox比例ハザード回帰を用いて計算し、
これらの推定値をランダム効果モデルと統合して要約HRを推定した。
主な結果は以下のとおり。
・35万4,154人における469万5,593人年の追跡調査の間に、
1,779人で膵がんが発症した。
・男性(HR:1.59、95%CI:1.32〜1.91)、
女性(HR:1.81、95%CI:1.43〜2.30)の両方で、
生涯非喫煙者に比べて現在喫煙者で膵がんリスクが高かった。
・環境中のタバコ煙曝露に関係なく、
過去喫煙者や20pack-years以下の蓄積量でも、
女性では有意に膵がんリスクが高かった。
・傾向分析において、
男性では10pack-yearsごとに膵がんリスクが有意に6%増加し、
女性では有意ではないが6%増加した。
・男性では、禁煙後5年で、膵がんリスクは生涯非喫煙者と同程度になったが、
女性では禁煙によるリスク減少はみられなかった。(ケアネット 金沢 浩子)
原著論文はこちら
Koyanagi YN, et al. Cancer Epidemiol Biomarkers Prev. 2019 May 21. [Epub ahead of print]
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