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2021年04月20日

シュテファン・ツヴァイクの「Angst」で執筆脳を考える−不安障害5

表2 ストレス反応の経路

・ストレッサーから大脳皮質 ストレッサーを受けると人間の脳の一番外側にある大脳皮質で刺激をキャッチする。
・扁桃体から視床下部 喜怒哀楽や快不快といった情動を認識し、情動や理性的な判断や思考を行う前頭葉を経て、脳幹に位置し、自律神経と内分泌を支配する司令塔である。ここに情報が伝達されると、副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン(CRH)が放出される。
・内分泌系(HPA) CRHにより刺激された脳下垂体から副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)が産生放出される。これが副腎皮質に到達すると、コルチゾールが分泌される。コルチゾールは、代謝や免疫機能を活性化し、短期的なストレス状態にうまく適応する。
・自律神経系(SAM) CRHが放出され自律神経が刺激されると、交感神経に受け継がれ、ノルアドレナリンが分泌され、刺激を受けた副腎髄質からはアドレナリンやノルアドレナリンが分泌される。血管の収縮、血圧上昇、心拍数の増加などを促す。
・免疫系  ストレッサーが作用したり異物が体内に侵入することにより、多くの段階の免疫システムを稼働させ、それに抵抗しようとする。

花村嘉英(2021)「シュテファン・ツヴァイクの「Angst」の執筆脳について−不安障害」より

シュテファン・ツヴァイクの「Angst」で執筆脳を考える−不安障害4

 小説の冒頭でイレーネ夫人は、入ってくる女性と強くぶつかった。女は、イレーネが手にした財布や通帳を見て、「哀れな奴」(Luder)と呟く。イレーネは、車の中で吐き気がして喉に苦いものが登ってきた。(Immer staerker wurde das Ubelkeitsgefuehl, immer hoeher klomm es in die Kehl.)エネルギーを一つにまとめ、超人的に努力していくつもの道を先に進み、家に辿り着く。食堂に入ると夫フリッツがテーブルで新聞を読んでいる。帽子を取らないイレーネにとてもイライラしているけど何をしていたのか夫が問いただす。自分の部屋へ行き帽子を取って居間に戻る。問題焦点型のコーピングである。
しかし、彼女の思考は、恐ろしいほど恐喝女の近くにあった。(Ihre Gedanken kamen in die grauenhafte Naehe der Erpresserin.)ここでイレーネにとって恐喝女は、ストレスフルであり、ストレス反応として情動に変化が見られる。対処法は、愛人への短い手紙である。問題焦点型のコーピングである。
 イレーネは、女の記憶を惑わすために黒い目立たない洋服を着て別の帽子を被った。しかし、喫茶店が近いことが残念であった。(Irene nahm diesmal ein dunkles, unauffaelliges Kleid und einen anderen Hut. Aber fast leid war es ihr, dass die Konditorei so nahe lag.)入っていくと恋人は角に座っていた。静かに声を抑えている。30分話し彼から離れ、予期せぬ成功が自分の顔への好奇心を刺激した。
 イレーネは、ストレス状態にとりあえず適応している。つまり、扁桃体で認識された情動からくる快不快の感情を前頭葉でコントロールし、冷静さを取り戻している。大脳皮質から扁桃体を経て、視床下部に情報が伝達され、内分泌系と自律神経系が相互に影響を及ぼしながらホメオスタシスを保っている。

花村嘉英(2021)「シュテファン・ツヴァイクの「Angst」の執筆脳について−不安障害」より

シュテファン・ツヴァイクの「Angst」で執筆脳を考える−不安障害3

3 「Angst」のLのストーリー 

3.1 ストレス反応の経路
 
 不安と恐怖は、危険を察知して身を守るための防御反応として備わっている感情である。しかし、不安は、内側から沸き起こり、恐怖は、事故や災害、人間関係など外的な原因により生まれる。1910年にウィーンで書かれたツヴァイクの「Angst」は、主人公のイレーネ夫人にまつわるストレスの問題が鍵になる。
 片野(2021)によると、ストレスを構成する要素は、ストレッサー、認知的評価、その対処、ストレス反応である。成年期にあるイレーネ夫人が受けたストレッサーは、社会的なものである。人間関係のトラブル、多忙、いじめ、リストラ、家族の死、挫折、失敗、離婚、結婚などがその例になる。周囲から刺激を受けた際、それが有害か否か認知的に評価し、それに対抗してコーピングで刺激を処理する。コーピングには問題焦点型と情動焦点型がある。
 ストレスが有害であると認知した時、一般的に体には不安や怒り、恐怖、焦りといった情動変化がみられる。続いて、動機や冷や汗、鳥肌、震えといった身体変化が現れ、仕事のミスや事故の増加など行動に変化がでる。

表1 ストレスの認知的評価

認知的評価               説明
一次反応 ストレッサーを受けた時にそれが自分にとって有害か無害かの判断をする。例えば、無関係は無害、不可能は有害になる。
二次反応 ストレスフルと評価されたストレッサーに対し、その状況を処理して切り抜けるために何をすべきか検討する段階である。
ストレス反応 情動、身体、行動に変化がある。
コーピング 周囲から刺激を受けた際、それが有害か否か認知的に評価し、それに対して意識的に行動すること。問題焦点型コーピングは、ストレッサーそのものに働きかけ原因を解決し除去する一方、情動焦点型コーピングは、ストレッサーそのものに働きかけずそれに対する考え方や感情を変えようとする。

花村嘉英(2021)「シュテファン・ツヴァイクの「Angst」の執筆脳について−不安障害」より

シュテファン・ツヴァイクの「Angst」で執筆脳を考える−不安障害2

2 シュテファン・ツヴァイクの「Angst」の背景

 洗練された文体とか無意識の解明などが思い浮かぶシュテファン・ツヴァイク(1881−1942)は、歴史上の人物の評伝で有名なウィーン人である。彼は、人間を愛し、イデオロギーや硬直したシステムおよび傲慢な計画を憎んだ。そして民族と国家間のように人間と人間の間には境界線を引いていた。 
 修業時代は、フレマンの詩人エミール・ヴェルハーレン(1855−1916)の詩作をドイツ語に翻訳した。FriedenthalのNachwortによると、同時代の知識人と意見を交わし、仲間の関係を作ることがツヴァイクの特徴になった。1881年古きドナウの君主国に生まれ、その都ウィーンの上流家系の家柄で育つ。当時のウィーンの要素には、音楽と劇場のみならず、医学や心理学といった科学の研究も含まれる。このウィーンの両面にツヴァイクの作家としての心理的な第六感が働きかける。その後、文学史を修め、世界の主要都市を旅行する。
 精神の自由な交換を無に帰した第一次世界大戦(1914−1918)は、憎悪と権力に対し情熱的に抵抗した詩作を作らせた。第一次世界大戦後、ツヴァイクは、ザルツブルクに移り結婚し、体系的に幅広くライフワークを組み立てる。人生の輝く時代に、決定的な瞬間を呼び起こす歴史のミニチュアを作った。 
 1934年以降ロンドンに居住し、再婚する。第二次世界大戦(1939−1945)の直前に英国の西海岸にある保養地バースに移った。その後、イタリア、ポルトガル、パリそして南北アメリカへと講演旅行に出かけ、長きに渡り世界中に翻訳された作家になっていく。1940年のアメリカへの講演旅行の後、もはや帰る必要はなくなった。自叙伝を作成し、ブラジルを訪れ、60歳の誕生日を前にして二度目の妻とともに自殺した。
 正当であって魂のつり合いを保とうと努力しながら、ツヴァイクは、最後の言葉を書き記す。我々の時代同様非人間の時代に人間的なものを我々のなかで強め、我々が所有する唯一で失われることのないもの、つまり我々の最も内なる自我を放棄しないように警告する人以外誰にも感謝する必要はないと。

花村嘉英(2021)「シュテファン・ツヴァイクの「Angst」の執筆脳について−不安障害」より

シュテファン・ツヴァイクの「Angst」で執筆脳を考える−不安障害1

1 はじめに

 文学分析は、通常、読者による購読脳が問題になる。一方、シナジーのメタファーは、作家の執筆脳を研究するためのマクロに通じる分析方法である。基本のパターンは、まず縦が購読脳で横が執筆脳になるLのイメージを作り、次に、各場面をLに読みながらデータベースを作成し、全体を組の集合体にする。そして最後に、双方の脳の活動をマージするために、脳内の信号のパスを探す、若しくは、脳のエリアの機能を探す。これがミクロとマクロの中間にあるメゾのデータとなり、狭義の意味でシナジーのメタファーが作られる。この段階では、副専攻を増やすことが重要である。 
 執筆脳は、作者が自身で書いているという事実及び作者がメインで伝えようと思っていることに対する定番の読み及びそれに対する共生の読みと定義する。そのため、この小論では、トーマス・マン(1875−1955)、魯迅(1881−1936)、森鴎外(1862−1922)に関する私の著作を先行研究にする。また、これらの著作の中では、それぞれの作家の執筆脳として文体を取り上げ、とりわけ問題解決の場面を分析の対象にしている。さらに、マクロの分析について地球規模とフォーマットのシフトを意識してナディン・ゴーディマ(1923−2014)を加えると、“The Late Bourgeois World”執筆時の脳の活動が意欲と組になることを先行研究に入れておく。 
 筆者の持ち場が言語学のため、購読脳の分析の際に、何かしらの言語分析を試みている。例えば、トーマス・マンには構文分析があり、魯迅にはことばの比較がある。そのため、全集の分析に拘る文学の研究者とは、分析のストーリーに違いがある。言語の研究者であれば、全集の中から一つだけシナジーのメタファーのために作品を選び、その理由を述べればよい。なおLのストーリーについては、人文と理系が交差するため、機械翻訳などで文体の違いを調節するトレーニングが推奨される。
 なお、メゾのデータを束ねて何やら予測が立てば、言語分析や翻訳に基づくミクロと医学も含めたリスクや観察の社会論からなるマクロとを合わせて、広義の意味でシナジーのメタファーが作られる。

花村嘉英(2021)「シュテファン・ツヴァイクの「Angst」の執筆脳について−不安障害」より

2021年03月03日

シナジーのメタファーのシステム2

 マクロの文学分析のシステムを広義のシナジーのメタファーと考える。メゾのエリアに分析データが溜まってきたら、次にクラウドからメゾのデータをまとめる指令を出し、まとめることでマクロのシステムとしたい。
 病跡学の研究については、滑り出したところである。その目的、効果、目標、メリットを見ていくと、他系列とのクロスした実績を作る際、人文と医学の組み合わせが最も遠い。例えば、人文から見ると、健康科学の勉強はしても別段自分の研究とまとめる必要はない。しかし、遠いところの調節ができれば、調整力がついてきた証拠になる。また、もし研究実績を作り、メインの専門の実績と絡むようになると、自分の研究が正しい証拠になるという効果が期待できる。
 さらに、研究対象の作家の数を増やして東西南北に持っていければ、文系のみの比較とは異なる共生にも到達できる。研究をマクロに調節できる証として人文、社会、理工、医学の系列がブラックボックスからグレーになり、地球規模とフォーマットのシフトからなる実績ができれば、文理共生による評価も次第に上がってくる。 
 ここでのシナジーのメタファーは、狭義と広義の双方を含むマクロのシステムを想定している。広義のシナジーのメタファーは、ミクロ、メゾ、クラウド、マクロからなり、ミクロには機械翻訳や特許翻訳の実績があり、メゾにはボトムアップで購読脳と執筆脳からなる3Dの箱が溜まる。クラウドからトップダウンで仮説や推測によりメゾのデータを束ねる指令が出て、マクロの結論が導かれる。無論、詳細については今後の課題としたい。

花村嘉英(2021)「医療社会学からマクロに文学を考える」より

シナジーのメタファーのシステム1

 広義のシナジーのメタファーを考察するため、個々のデータベースを束ねたシステムの構築とその評価について検討が必要になる。例えば、危機管理者としての作家の執筆脳を社会学の観点から集団の脳の活動と見なし、人文科学が研究対象とする個人の脳の活動と組にする。通常、システムの構築は、エンジニアにより行われる。ここでは、何かと地球規模を想定しているため、グローバルなシステムを安定させるための方法や各部門との連携などについて考える。

 イメージ図を見てみよう。人文と社会の間には文化があり、人文と医学の間にはカウンセリングがある。そして、人文と情報の組で見ると、例えば、コーパス、パーザー、機械翻訳、計量言語学(いずれも購読脳)さらには小説のLのデータベース(執筆脳)があり、一方で社会や医学と情報システムが組をなして全体的にバランスを取っている。図の中央にある縦横のシナジーの目は、脳科学の役割を果たし、司令塔としてそれぞれの系列に指示を出すイメージである。
 無論、イメージ図の中には地球規模として東西南北からオリンピックにまで広がる国地域があり、また、Tの逆さの認知科学の定規と縦横に言語と情報の認知を取るLの定規、さらにはロジックを交えたメゾの箱が含まれている。こうした地球規模とフォーマットのシフトを条件とする、総合的で学際的なマクロの文学研究が人生をまとめるための道標として人文科学の研究者たちにも共通認識になるとよい。

花村嘉英(2021)「医療社会学からマクロに文学を考える」より

シナジーのメタファーのメリット

 作家の執筆脳を探るシナジーのメタファーの研究は、@LのストーリーやAデータベースの作成、さらにB論理計算やC統計処理が必要になる。しかし、最初のうちは、ある作品について全てを揃えることが難しいため、4つのうちとりあえず3つ(@、A、Bまたは@、A、C)を条件にして、作家の執筆脳の研究をまとめるとよい。以下に、シナジーのメタファーのメリットをまとめておく。

【メリット】
・作家の執筆脳を分析して組み合わせを作る際、定番の読みを再考する機会が得られる。
・定番の読みは、外国語の場合、客観的に読めているかどうかを確認するのに便利である。
・データベースの作成は、作品の重読と見なせるため、外国語の習得にも応用できる。理解できる言葉であれば、何語でもよい。
・データベースの作成が文献学だけでは見えないものを提供するため、客観性も上がり、研究者個人の発見に繋がる。
・その際、フロントのカラムだけではなく、セカンドのカラムも考えると分析が濃くなる。
・また、形態解析ソフトなど新たにインストールすることなく、マイクロソフトのWordやExcelで手軽に取り組むことができる。
・論理計算を習得すると、言語文学に関する認知科学の知識が増える。
・データ分析により平易な統計処理ができるようになる。
・作家違いでデータベース間のリンクが張れると、部門間の依存関係も期待できる。
・バランスを取るために二個二個のルールが適用されれば、社会学の視点からマクロの研究に関するアイデアを育てることができる。
・人間の世界を理解するには、喩えだけでは物足りず、作家を一種の危機管理者または観察者と見なして、相互依存に基づいた人間の条件を理解することができる。
・作家の執筆脳は、世界中であまり研究対象になっていないため、研究に取り組めば、難易度の高い研究実績として評価が得られる。特に、自分自身の認知の柱を作成できるところがシナジーのメタファーの研究の面白いところである。
・ブログやホームページを公開する際、複数の言語を使用しながら、世界レベルの研究実績として紹介できる。
 
 例えば、シナジーのメタファーを外国語の習得に応用する際、エクセルファイルのカラムAに原文を順次入力していく。入力が終わったら、各行の原文を読みながら一行ずつ購読脳と執筆脳のカラムに数字を入れていく。これがリレーショナルとなり、単なる受容の読みとは異なるLの読みを提供するため、シナジーのメタファーを重読の一つに数えることができる。
 また、非言語情報のジェスチャーに、例えば、顔の部位の表情を加えると、脳の電気信号の流れをつかむための判断材料になり、セカンドのカラムも意義あるものとなる。
 今後は、作家の数を増やすことが課題になる。その際、バランスを意識して、東西南北とかオリンピックをイメージする。また、一作家の異なる小説間のリンクのみならず、作家違いでもデータベース間でリンクが張れると、予期せぬものが見えてくるため、シナジーのメタファーは分析力が上がっていく。文学をマクロに研究するには、やはり地球規模とフォーマットのシフトが必要十分な条件となる。

花村嘉英(2018)「シナジーのメタファーの作り方について」より

シナジーのメタファーのプロセス

[フローチャート] 
@ 知的財産が自分と近い作家を選択する。
A 場面のイメージの対照表を作成する。場面が浮かぶように話をまとめる。
B 解析イメージから何れかの組を作る。言語解析は構文と意味が対象になる。
C 認知科学のモデルは、Lのプロセス全体に適用される。例、前半は言語の分析、後半は情報の分析。
D 場面ごとに問題の解決と未解決を確認する。
E 問題解決の場面では、Lに縦横ABを滑ってCに到達後、解析イメージに戻る。問題未解決の場面では、すぐに解析イメージに戻る。
F 各分野の専門家が思い描くリスク回避を参考にしながら、作家の意思決定を想定する。
G 問題解決の場面を中心にして、テキストの共生について考察する。

@、A、Bは受容の読みのプロセス、Cは認知科学の前半と後半、D、Eは異質のCとのイメージ合わせになり、Fで作家の脳の活動を探り、Gでシナジーのメタファーに到達する。DBの作成については、これらが全て収まるようにカラムを工夫すること。

@一文一文解析しながら、選択した作家の知的財産を追っていく。例えば、受容の段階で文体などの平易な読みを想定し、共生の段階で知的財産に纏わる異質のCを探る。この作業はAとBでも行われる。
A 場面のイメージが浮かぶような対照表を作る。
B テキストの解析を何れかの組にする。例えば、トーマス・マンは「イロニーとファジィ」、魯迅は「馬虎と記憶」という組にする。組が見つからなければ、@からBのプロセスを繰り返す。
C 認知プロセスの前半と後半を確認する。
D 場面の情報の流れを考える。問題解決と問題未解決で場面を分ける。
E 問題解決の場面は、異質のCに到達後、解析イメージにリターンする。問題未解決の場面は、すぐに解析イメージにリターンする。こう考えると、システムがスムーズになる。
F 各分野のエキスパートが思い描くリスク回避と意志決定がテーマである。緊急着陸、救急医療、株式市場、環境問題などから生成イメージにつながるようにリスク回避のポイントを作る。そこから、作家の意思決定を考える。
G これにより作家の脳の活動の一例といえるシナジーのメタファーが作られる。「魯迅とカオス」というシナジーのメタファーは、テキスト共生に基づいた組のアンサンブルであり、文学をマクロに考えるための方法である。

花村嘉英「日本語教育のためのプログラム−中国語話者向けの教授法から森鴎外のデータベースまで」より
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プロフィール
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花村嘉英
花村嘉英(はなむら よしひさ) 1961年生まれ、立教大学大学院文学研究科博士後期課程(ドイツ語学専攻)在学中に渡独。 1989年からドイツ・チュービンゲン大学に留学し、同大大学院新文献学部博士課程でドイツ語学・言語学(意味論)を専攻。帰国後、技術文(ドイツ語、英語)の機械翻訳に従事する。 2009年より中国の大学で日本語を教える傍ら、比較言語学(ドイツ語、英語、中国語、日本語)、文体論、シナジー論、翻訳学の研究を進める。テーマは、データベースを作成するテキスト共生に基づいたマクロの文学分析である。 著書に「計算文学入門−Thomas Mannのイロニーはファジィ推論といえるのか?」(新風舎:出版証明書付)、「从认知语言学的角度浅析鲁迅作品−魯迅をシナジーで読む」(華東理工大学出版社)、「日本語教育のためのプログラム−中国語話者向けの教授法から森鴎外のデータベースまで(日语教育计划书−面向中国人的日语教学法与森鸥外小说的数据库应用)」南京東南大学出版社、「从认知语言学的角度浅析纳丁・戈迪默-ナディン・ゴーディマと意欲」華東理工大学出版社、「計算文学入門(改訂版)−シナジーのメタファーの原点を探る」(V2ソリューション)、「小説をシナジーで読む 魯迅から莫言へーシナジーのメタファーのために」(V2ソリューション)がある。 論文には「論理文法の基礎−主要部駆動句構造文法のドイツ語への適用」、「人文科学から見た技術文の翻訳技法」、「サピアの『言語』と魯迅の『阿Q正伝』−魯迅とカオス」などがある。 学術関連表彰 栄誉証書 文献学 南京農業大学(2017年)、大連外国語大学(2017年)
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