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2021年04月20日

シュテファン・ツヴァイクの「Angst」で執筆脳を考える−不安障害5

表2 ストレス反応の経路

・ストレッサーから大脳皮質 ストレッサーを受けると人間の脳の一番外側にある大脳皮質で刺激をキャッチする。
・扁桃体から視床下部 喜怒哀楽や快不快といった情動を認識し、情動や理性的な判断や思考を行う前頭葉を経て、脳幹に位置し、自律神経と内分泌を支配する司令塔である。ここに情報が伝達されると、副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン(CRH)が放出される。
・内分泌系(HPA) CRHにより刺激された脳下垂体から副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)が産生放出される。これが副腎皮質に到達すると、コルチゾールが分泌される。コルチゾールは、代謝や免疫機能を活性化し、短期的なストレス状態にうまく適応する。
・自律神経系(SAM) CRHが放出され自律神経が刺激されると、交感神経に受け継がれ、ノルアドレナリンが分泌され、刺激を受けた副腎髄質からはアドレナリンやノルアドレナリンが分泌される。血管の収縮、血圧上昇、心拍数の増加などを促す。
・免疫系  ストレッサーが作用したり異物が体内に侵入することにより、多くの段階の免疫システムを稼働させ、それに抵抗しようとする。

花村嘉英(2021)「シュテファン・ツヴァイクの「Angst」の執筆脳について−不安障害」より
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花村嘉英
花村嘉英(はなむら よしひさ) 1961年生まれ、立教大学大学院文学研究科博士後期課程(ドイツ語学専攻)在学中に渡独。 1989年からドイツ・チュービンゲン大学に留学し、同大大学院新文献学部博士課程でドイツ語学・言語学(意味論)を専攻。帰国後、技術文(ドイツ語、英語)の機械翻訳に従事する。 2009年より中国の大学で日本語を教える傍ら、比較言語学(ドイツ語、英語、中国語、日本語)、文体論、シナジー論、翻訳学の研究を進める。テーマは、データベースを作成するテキスト共生に基づいたマクロの文学分析である。 著書に「計算文学入門−Thomas Mannのイロニーはファジィ推論といえるのか?」(新風舎:出版証明書付)、「从认知语言学的角度浅析鲁迅作品−魯迅をシナジーで読む」(華東理工大学出版社)、「日本語教育のためのプログラム−中国語話者向けの教授法から森鴎外のデータベースまで(日语教育计划书−面向中国人的日语教学法与森鸥外小说的数据库应用)」南京東南大学出版社、「从认知语言学的角度浅析纳丁・戈迪默-ナディン・ゴーディマと意欲」華東理工大学出版社、「計算文学入門(改訂版)−シナジーのメタファーの原点を探る」(V2ソリューション)、「小説をシナジーで読む 魯迅から莫言へーシナジーのメタファーのために」(V2ソリューション)がある。 論文には「論理文法の基礎−主要部駆動句構造文法のドイツ語への適用」、「人文科学から見た技術文の翻訳技法」、「サピアの『言語』と魯迅の『阿Q正伝』−魯迅とカオス」などがある。 学術関連表彰 栄誉証書 文献学 南京農業大学(2017年)、大連外国語大学(2017年)
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