2016年02月15日
プロポーズは来世にきっと...!愛妻に贈るカレーライス物語
妻は交通事故で死んだ...
あんなに仲の良い二人だったのに、あの日はたまたま
大喧嘩して、君は家を飛び出して行ったんだよね...
俺がワガママを言ったせいだ。
「なんて馬鹿なことを言ってしまったんだ...」
いつも笑顔いっぱいの君は、あの日は違っていた。
大きな目を涙で溢れさせながら無言で飛び出して行った。
それから僕は電話を受けたんだ。
「◯◯病院まで来てください。奥さんが...」
君はうちの近くの交差点でトレーラーに巻き込まれてしまったようだ。
事故現場には、僕の大好きなチーズケーキとたこわさびが
ぐしゃぐしゃになって落ちていたそうだ...
急いで病院に駆けつけると...
妻はすでに即死...
あれから3年...
君の代わりに生まれてきた娘は3歳になる。
大きな目と色白の肌、そして笑った顔が妻そっくりだ。
きっと君も、30年前はこんな風だったんだろうな〜
今君はどうしているだろうか...
今日は日曜日
晩御飯は君と最後に食べたカレーライスだ。
料理の上手かった君だけど、カレーライスだけは
僕の方が上手に作ることが出来たんだ!
何でだろうねー(笑)
そういえば君は気づいていただろうか?
僕が本当に君のことを愛していたということを。
口下手で、典型的な日本人の僕はプロポーズの言葉も
きちんと伝えることが出来ず、面と向かって「好きだよ」
と言ってあげることが出来なかったけれど...
僕はこれまでの人生の中で、そしてこれからも
君以外の女性を愛することはない。
いや、この娘は別だよ!
娘は本当に君によく似ているね。
僕が少し落ち込んでいると、まるで君が慰めてくれているかのように
この娘は僕を癒してくれる。勇気付けてくれる。
だから、僕にとって君は2番目に大事な女性、
ということで許してくれるだろうか?
くれぐれも嫉妬しないでくれよ(^ ^)
そしていつの日か...
君には改めてプロポーズさせてもらうよ。
今度ははっきり "I LOVE YOU!" と言うよ。
だから...
チーズケーキとたこわさびを異常に愛する男が君の前に現れたら
それは間違いなく僕だから!
その時にまた、君の無邪気な笑顔を見せておくれ
それまでは約束だよ。
美味しいカレーライスを食べすぎないようにね...
「ありがとう」が嬉しい!
リラクゼーションセラピストという仕事
タグ:嫉妬
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