2015年04月14日
飲酒運転事故の悲劇〜二人は人生を取り戻せるのか?【大切な人を悲しませないために】
2006年...福岡市職員が起こした飲酒運転事故は、3人の尊い子供の命を奪い去ることとなりました。
この事件により、道路交通法は改正され重罰化の方向に動いたものの、2014年度は新たな、脱法ドラッグ運転事故が多発!
”正常ではない状態”での運転は本当に危険ですので、皆さんは何があっても「飲酒運転」「ドラッグ運転」を行わないでください!
あなただけでなく、
全ての関係者の人生が大きく変わってしまいます
そこで今回は、
ほとんど死んだも同然の状況から生還を果たすも、多くの大切なものを失ってしまった若者の悲しくもやるせない実話をもとにお話をしていきたいと思います。
場所はアメリカのテキサス州...
事故が起きたのは1999年...
(日本ではロックバンドの聖飢魔IIが世紀末のために活動を終了しようとしていた、まさにその頃である)
...
友人の誕生日パーティからの帰路、6人の若者が乗った車は交通事故に遭い、2人が死亡、1人は大ヤケド...
...
この瞬間、2人は自分の人生に幕を閉じることとなったわけです
そして、この大火傷の若者はどうなったのか、以下で詳細をみていきましょう。
この事故で大ヤケドを負ったのは、ベネズエラ出身の女性ジャクリーンさん(当時21歳)
母国を離れ、父の家業を継ぐためにアメリカの大学で勉強していた彼女は、
1999年9月、友人の誕生日パーティに参加し、友人の車で帰っていました。
運転していたのは18歳の少年...
(飲酒運転である)
***
事故が起きたのは明け方4時頃...
酔っていた彼はハンドル操作を誤り、車は中央線を越え、反対車線を走行していた車と衝突...炎上
車に乗っていた友人2人は即死!
そして、ジャクリーンさんは、炎上する車内に閉じ込められてしまい、全身の60%にもおよぶ広範囲をヤケドしてしまったのです️
■顔面崩壊のジャクリーンさん
ジャクリーンは、ほぼ焼死に近い重体となりました。
なんとか一命をとりとめたものの、彼女は、髪、耳、鼻、唇、左まぶた、ほとんど全ての視力、両手の指を失ってしまいます...
特に、見た目を気にする年頃の女の子にとっては絶望的...
そんな状況でも彼女は、絶望視することなく、回復に向け、100回を超す手術に挑み続けます!
「なんとか、人として普通の生活が送れるようになろう!」
(かかった医療費は日本円にしておよそ6億円ほど...)
そんなジャクリーンを慰め、支え続けてきたのは、離婚後に男手ひとつで彼女を育ててきた父親のアマデオさん。
娘の事故後、母国ベネズエラを離れ娘のためにアメリカに来て看護に専念したアマデオさん
嘆き悲しむジャクリーンさんの側で、いつも元気づけ、慰め、励まし続けたのです
そんな父のサポートもあって、ジャクリーンさんはみるみる回復していきました
(見た目が戻ることはありませんが、現在は「飲酒運転撲滅キャンペーン」にその容姿と経験を役立てようと壇上に立ち続けています)
■全てを狂わせた事故を振り返って......
事故から16年...
人生これから、というときに起きた悲惨な事故によって、彼女は「普通の暮らし」、「夢」、「女性としての喜び」の全てを失ってしまいました。
しかし現在36歳となった彼女は、「自分にできること」「自分にしかできない何か」を求めて、多くの若者にメッセージを送り続けています。
■一方、加害者の若者は...
事故の車を飲酒で運転していた当時18歳の若者は...
2万ドルの罰金とともに刑務所内で7年間服役したのち、出所しています。
現在34歳の彼は、
「たった1つの誤った決断が、何人もの人生を狂わせたことで自分を許せない」と語っています。
当時の彼もまた、夢に向かって大学進学を目指す輝ける若き青年の1人だったのです。
加害者でありながら被害者ともなった彼にはもう、そんな輝ける人生は用意されていません...
ただ、彼にとって唯一の救いはジャクリーンの言葉...
「彼は完全に私の人生をめちゃめちゃにしたわ。でも、彼を許した。私はあなたを嫌ってなんかないのよ」
想像してみてください。
もしもあなたがジャクリーンだったら...
加害者の少年だったら...
亡くなった2人の家族だったら...
近年、日本においても飲酒運転に対する罰則や世間からの風当たりは強まってきていますがまだまだ甘い状況です!
あなたの大切な人が第二のジャクリーンとならないためにも、今一度、心にしっかりと刻み込んでおいてください。
今日も素敵な1日を(^-^)
タグ:海外
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