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2022年03月29日

日本を愛する外国人 名付けようのない踊り

ふるさと納税をすると、市町村から広報誌が毎月届けられるようになります。そこには毎回のように「人口減少を食い止める」地域おこしと「活気を取り戻す」街づくりへの取り組みが特集されています。
それでも人口は減り続けています。今回は地元の子どもたちが市長と将来の町の構想について意見を出し合いました。高校、大学生からはより便利で安心して住める環境と施設の充実を求め、当所の知名度を上げる声が多くあります。小、中学生といえば漠然としたイメージを抱いているとの印象が強く、「私は10年後もこの街に住みます」という意気込みは伝わってはきません。子どもたちの声は大人が別の言葉に編集しているので本当のところはわかりません。
ここには、経済力があれば豊かになるという図式があります。
私はこの企画について「ちょっと違うかな」と思うのです。
田中泯氏が映画の中で「ダンスをするために身体をトレーニングする」というのは「ちょっと違うかな」と言っておられるのを思い出して、同じような感覚を覚えたのでした。
山梨の山間に居を構え、畑を耕し野菜を育てる。その作業の中で生きるための身体を鍛え上げる。仕事場の東京まで3時間かかる。
先日訪れた映画館は小さく、自分の後ろに並んだ人が「本日は満席となりました」と言われ、がっかりして帰られたのを見て申し訳なく思いました。
田中泯氏の少年期は、学校に馴染めず、友人もできずにいました。山に登り、遠くの空の雲が大きな塊になったり、消えていったりするのを見るのが好きでした。
ある日、いつもの道には立入禁止の札と共に有刺鉄線が張られ、先に行けなくなっていました。その日少年の未来は閉ざされたのでした。
この映画は、自由を求める心の叫びであり、魂の怒りであるように受け取りました。
田中泯氏の話されることは常人には正直難しいです。何かのめり込むものがあるかという問いなのだと思います。たまたま踊りであったり、音楽だったり、絵画だったり、人によって異なります。
ギチギチの寸法でこしらえた機械は円滑に作動しないという意味のことを繰り返し言われる。「遊び」のないところに頂点は届かないと。
偏差値を高くし有名校に進学することがそれほど大事なことか、よくよく考えねばなりません。経験のない子どもたちに答えを求めていいのでしょうか。能力を引き出し、個性を伸ばすのは大人の役目なのではないでしょうか。
以前紹介させていただいた田中泯氏のすすめで畑作業をするようになった松山ケンイチさん。家族は田舎に残り、単身東京へ撮影に通われていると聞きます。賢い選択をされているなあと思っています。
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