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2017年12月22日

「必殺仕事人X 旋風編」を今日もみた

 





 テレ玉「テレビ埼玉」の午前九時からの「時代劇 必殺アワー」で、「必殺仕事人V 旋風編」が放送されていました。今日のサブタイトルは「 主水の隠し子現れる」です。
 
 藤田まことさん演じる中村主水の、昔の恋人が登場します。その女には娘がいます。自分と付き合っていた頃が何年前だったかを考え、主水は「まさか俺の子では?」と思い、女に問いただします。女は一笑に付し、「あなたと別れてからの男との間にできた子ですよ」と言う。
 しかし、女は盗賊の女房(情婦?)となっており、その盗賊は奉行所の主水の上役ともつながっていました。
 女と盗賊とのやり取りの中で、女の娘は実は盗賊の子ではないことが分かります。盗賊が娘に抱きつき、それを女が止めて、「自分の娘に手を出そうとするなんて!」と怒ったのですが、盗賊は、俺とと出会ったときに既にお前は孕んでいた、と言ったのです。その子は自分が誰の子であるか、つまり本当の父親が誰であるか知りません。
 一方、主水は上役と盗賊の策略により、窮地に陥ります。
 また、娘は主水の上役に身を汚されそうになり、女によって逃がされます。そのことが口封じのために女を殺そうとした悪人たちに娘を殺されてしまう、という最悪の結果を招きます。
 自分の子かもしれない娘を殺された主水は、村上弘明さん演じる政、出門英さん演じる銀平、かとうかずこさん演じるお玉、ひかる一平さん演じる順之助ともに「仕事」に向かいます。
 昔の女と、自分の子かもしれない娘を失った主水の悲しみが描かれている回です。





BS朝日で「新・必殺仕置人」第4話をみた







 昨日は夕方4時にBS朝日で「新・必殺仕置人」第4話が放送されていたのでみました。
 「必殺シリーズ」としては第10作品目であり、山崎努さん演じる「念仏の鉄」が登場する「必殺仕置人」の続編です。
 もちろん、藤田まことさん演じる中村主水も登場します。主水のキャラクター設定の面白さと、念仏の鉄の荒々しい魅力(殺し方もじつに荒々しい)が躍動感もって描かれています。
 ほかにも、中村嘉葎雄さん演じる巳代松も登場しており、魅力的な人物が多いのがこのシリーズです。が、殺しの組織の非情さが描かれているのも特徴です。





2017年12月21日

「暗闇仕留人」第17話

 





 CSの時代劇専門チャンネルで午後五時から、「暗闇仕留人」の第17話が放送されました。
 「暗闇仕留人」は「中村主水シリーズ」と言われながらも石坂浩二さん演じる糸井貢が主人公扱いです。その糸井貢にとって重要なキーポイントとなる回が17話です。
 「仕上屋」という組織との対立で、貢の妻・「あや」が事故に見せかけられて殺されてしまうのです。
 「仕上屋」対「仕留人」の抗争が緊迫感に満ちた展開となり、貢が相手の親玉にトドメをさすときに妻を殺された恨みがこもるのですが、「仕上げ屋」の殺し屋たちに囲まれた中村主水の大立ち回りも、荒っぽいながらも主水の殺し屋としてのすさまじさを表しています。
 シリーズ中でも特に重要な回です。
 
 また、この回では、主水の妻・りつが妊娠したという騒動から、りつの妹でもある「あや」が水天宮で安産のお守りを購入するのですが、同じくりつの妹である妙心尼(あやの姉)が「なりませぬ」といつものセリフを言いながら「ややこを産まねばなりませぬ」といって情夫の大吉に迫るコミカルなシーンがあります。





2017年12月19日

「御家人斬九郎」第五シリーズ最終回

 




昨夜はCS放送の時代劇専門チャンネルで、渡辺謙さん主演による人気時代劇「御家人斬九郎」の第五シリーズ最終回が放送されました。数あるシリーズの最後の最後で、この回のラストシーンはあっと驚く展開です。タイトルは「最後の死闘」です。

  「御家人斬九郎」は、NHK大河ドラマの「独眼竜政宗」や、「仕掛人藤枝梅安」シリーズで主役を演じた渡辺謙さんの、「政宗」「梅安」同様の「はまり役」です。
 ヒロインの蔦吉役に若村麻由美さん、「斬九郎(本名は残九郎)」の母の麻佐女(まさじょ)役に岸田今日子さん。ほか、益岡徹さん、塩見三省さんなどが出演しています。
 岸田今日子さん演じる母上の猛女ぶりがすさまじく、斬九郎とのやりとりが面白いです。剣の達人かつ遊び人でもある斬九郎が母には頭があがらない。薙刀を突き付けられたり、稼いだ金銭を巻き上げられたり、といったシーンばかりです。
 最終回では、無実の罪に陥れられた兄の無念を晴らそうと、斬九郎の怒りが爆発します。
 周囲の者が止めるのも聞かず、兄を死に追いやられた怒りで死地に赴く斬九郎。鼓の名人という設定の母は、家にのこされ、息子のことを思いながら鼓をうち続けます。また、斬九郎の恋人の蔦吉も斬九郎の無事を祈ります。
 斬九郎はどうなるのか? 生きているのか? 死んでいるのか?
 よく分からない場面で息を飲んだあと、思いがけないシーンでラストを迎えます。
 幕末だという設定が、ここで、とんでもないかたちで活かされるのです。
 
 渡辺謙・若村麻由美・岸田今日子という、存在感のある役者さんたちがいたからこその作品となっています。



 







中村又五郎・加藤剛版「剣客商売」をみた。

 




 先週の土曜日の夜、CSの時代劇専門チャンネルで中村又五郎さん出演の「剣客商売」が放送されていました。
 1980年代前半に「剣客商売」のスペシャル版として制作されたものです。
 秋山小兵衛役に、人間国宝の二代目中村又五郎さん、小兵衛の息子の大治郎役に加藤剛さん。「剣客商売」の作者である池波正太郎氏がかねてより名役者・中村又五郎さんを高く評価しており、秋山小兵衛は又五郎さんをモデルとして描いた、といわれるほどですから、たいへん興味深いのです。
 加藤剛さんは連続ドラマ「剣客商売」でも秋山大治郎を演じていました。そのときの(連続ドラマでの)小兵衛役は山形勲さんでしたが。
 平成になってから制作された「剣客商売」では、長らく藤田まことさんが小兵衛を演じており、最近では北大路欣也さんが演じました。
 それぞれの小兵衛を比較してみるのも面白いです。
 又五郎さんの演じる小兵衛は、おはると一緒にいるとき等の好々爺ぶりと、刀を振る時の厳しさ、殺陣シーンの見事さが際立っていて、その演技の演じ分けは見事なものです。


 

2017年12月18日

NHK大河ドラマ「おんな城主直虎」最終回「石を継ぐ者」

 





 ついに平成二十九年のNHK大河ドラマ「おんな城主直虎」も終わってしまいました。最終回のタイトルは「石を継ぐ者」です。
 「本能寺の変」が起こり、織田信長が死に、徳川家康主従はいそぎ三河へ戻りました。そして、京を制圧する明智と組むでもなく敵対の意思をみせるでもなく、勢力拡大のため、旧武田領に侵入します。織田信長の影響力が無くなった甲信の地は混乱しており、その混乱を鎮めるという名目ならば、明智の天下になろうが明智が負けようが、「勝者」に対してどうとでも言えて、責められないからです。
 結局、歴史上よく知られているように、羽柴秀吉が「中国大返し」で明智と対決し、勝利をあ覚めるのです。
 明智が負けたことを知った直虎も井伊谷に戻ります。
 井伊谷では明智光秀の子・自然(じねん)を預かっています。その自然を引き渡してくれと、徳川家の使者として万千代が現れます。また、家康の生母・於大の方も来て、さらには織田方の使者まで来て明智の子を引き渡せと言います。
 それらの強引な要求に対して、直虎は毅然とした態度でつっぱね、自然を守り抜きます。
 大きな勢力に挟まれ、辛酸をなめつくした井伊の者だからこそ、理不尽な要求に負けず、活かせる命を守り抜こうとしたのです。
 そんな直虎にも死の影が忍び寄ります。
 戦のない平和な世を望んで生き抜いた直虎の意思は、万千代に受け継がれていきます。
 「力」で相手を制するのではなく、力に頼らず平和的外交で戦をやめさせる。
 万千代たち若者は活躍し、井伊万千代は元服を認められ、「直政」という名を家康から与えられます。
 井伊家の当主は代々、「直」の字を諱につけた。万千代の父の直親がそうであったように。
 そして「直政」の「政」の字は小野政次の「政」の字です。
 直虎・直親・政次の絆が、こころが、次世代に受け継がれるということを示しているのです。
 歴史上あまり知られていない、むしろ謎だらけの人物だった井伊直虎を主人公にしての大河ドラマ。始まる前は、どうなることか、と思いましたが、見事な大団円でした。
 小勢力の者で、大勢力に翻弄された者だからこそ、力に頼らず平和をもとめ、守れる命を守ろうとする。戦国期の井伊の人々の生き方を描くことに、深いテーマが隠されていたのでした。




 


 





2017年12月16日

日本映画専門チャンネルで、映画「里見八犬伝」をみた。

 




 昨日の夜は、CS放送の日本映画専門チャンネルで「里見八犬伝」が放送されました。
 薬師丸ひろ子さん主演で、「八犬士」を演じた役者さんの中には真田広之さんや千葉真一さん、志穂美悦子さん、京本政樹さん、寺田農さんなどがいて、アクションシーン満載でした。敵役の闇の軍団にも、夏木マリさんとか目黒祐樹さん、萩原流行さんなど、怪しい雰囲気を醸し出せる役者さんたちが演じて、今振り返って考えてみると当時としては良く考えた配役といえます。 
 内容は滝沢馬琴の「南総里見八犬伝」をベースにしているものの全然違うと言っていいほど異なるものです。それもそのはず、映画の本当の原作は鎌田敏夫氏の「新・里見八犬伝」という小説なのです。
 ただし、この小説は「官能伝奇」と単行本の帯に書かれたように、エロとグロの要素がふんだんに盛り込まれたものです。映画にするにあたってエロの要素をほとんど削ったものになっています(ただし薬師丸ひろ子さんと真田広之さんの激しく抱き合うシーンや夏木マリさんのヌードあり)。
 純粋に歴史ドラマというものではなく、角川春樹氏が深作欣二さんを監督にして気合い入れて作った伝奇アクション映画といったところです。
 ずっと昔に映画館でみたのですが、久しぶりにみると、それはそれで新鮮に感じるところがありました。



 








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2017年12月14日

BS日テレ時代劇スペシャル「白虎隊 後編」

 





 BS日テレで「時代劇スペシャル 白虎隊」が放送されました。
 昨日は前編、今日は後編が放送されました。後編は戊辰戦争の中でも悲劇として語り継がれることの多い物語が幾つも描かれます。
 タイトルが「白虎隊」ですから、当然、白虎隊の少年たちの悲劇が中心ですが、会津藩全体の悲劇が描かれます。
 京都の治安維持につとめ、まさしく「勤王」だった会津がなぜ逆賊呼ばわりされて追い詰められるようになったのか?
 その結果、どんな悲劇が起きたのか?
 この作品が作られたころの日本テレビは年末時代劇に力を入れていて、「白虎隊」は年末時代劇のスタートで特に力を入れた作品です。その力の入れようが視聴者に伝わってくるようです。
 主題歌の堀内孝雄さんの「愛しき日々」もヒットしましたが、この歌が物語のクライマックスに挿入歌として出てくると、悲劇を強く演出し心をゆさぶるようです。

 松平容保役には風間杜夫さん、山川大蔵役に堤大二郎さん、西郷頼母役に里見浩太朗さん、山本覚馬役に竜雷太さん、山本八重子(NHK大河ドラマ「八重の桜」では綾瀬はるかさんが演じた)役に田中好子さんが演じていて、白虎隊士の一人には坂上忍さんが演じていました。











「暗闇仕留人」第12話「大物にて候」をみた。

 





 夕方、CS放送の時代劇専門チャンネルで「暗闇仕留人」の第12話をみました。
 サブタイトルの「大物にて候」が示すように、悪の大物が現れ、中村主水たちの前に立ちふさがり、主水を追い詰めます。長く続く「中村主水シリーズ」の中でも、相当なピンチを迎えます。
 その悪の大物の名は「小兵衛」といいます。もちろん、藤田まことさんが演じた「剣客商売」の秋山小兵衛とは何の関係もありませんが、のちに藤田まことさんが演ずることになる「小兵衛」と同じ名前の人物が主水を苦しめるとは、偶然にしても皮肉であり、かつ面白いものです。
 その「暗闇仕留人」のほうの悪の大物の小兵衛は、いわば裏社会で大きな力をもつ大物で、権力者のほうにも影響力がありますので、表の世界では単なる同心にすぎない中村主水にはどうすることもできません。
 中村主水が珍しく手柄をたて、凶悪な男を捕まえますが、その男こそ小兵衛の身内だったので、主水は小兵衛から脅迫を受け、主水の家族「せん」と「りつ」はいやがらせを受けます。主水は小兵衛から、「牢破り」の片棒をかつげと言われ、断ればお前の家族も死に、お前もまたすぐに死ぬことになる、と脅されるのです。
 小兵衛の息のかかった者どもが八丁堀を見張り、主水の動きに目を光らせるので主水自身は手が出せません。しかし、脅しに屈する主水ではありません。半次を介して、石坂浩二さん演じる糸井貢や近藤洋介さん演じる大吉に小兵衛殺しを頼みます。
 貢たちとは別に小兵衛の命を狙うものがいて、失敗する中で、貢たちはどうするのか、身動きの取れない状態になった主水の運命はどうなるのか、注目すべきクライマックスでした。












ドラマ「柳生一族の陰謀」をみた

 




 昨日の夜はCSの時代劇専門チャンネルで「柳生一族の陰謀」をみました。
 主演は千葉真一さんです。「影の軍団」シリーズと同じく千葉真一さんの代表作といってもいいでしょう。
 千葉さんは、かの剣豪・柳生十兵衛を演じています。
 柳生十兵衛は上泉伊勢守が起こした新陰流という流派の一国一人の印可を受け正統流派を継いだとされながら「柳生新陰流」の祖とも言われる柳生石舟斎宗厳の孫です。父は徳川家剣術指南役となり幕府では目付として重きをなした柳生但馬守宗矩。この親子を中心とした柳生家の、幕閣や大名などの権力闘争とのかかわりで物語が動くのですが、昨日の放送では石橋蓮司さん演じる柳生連也斎との対立が描かれました。
 柳生十兵衛の父・柳生但馬守宗矩は石舟斎の五男ですが、蓮也斎は石舟斎の長男・新次郎厳勝の孫です。新次郎厳勝の子が尾張柳生の祖である兵庫助厳利で、蓮也斎は兵庫助の三男です。
 尾張名古屋の徳川家に仕え代々兵法指南役をつとめたので「尾張柳生」といわれます。新陰流の正統は尾張柳生が受け継ぎ、実力も尾張柳生の方が上と言われるので、このドラマを含めた数々の時代劇では江戸柳生と尾張柳生が対立的に描かれます。
 石橋蓮司さん演じる連也斎は「妖刀」と言われる村正の刀を手に入れ、江戸柳生に戦いを挑みます。
 「妖刀村正」とは徳川家代々に仇をなしたといわれる刀で、徳川家を脅かす象徴です。「妖刀」といわれる刀を石橋蓮司さんが演じる連也斎が使う。まさに石橋蓮司さんのもつ雰囲気にふさわしい役どころでした。












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