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2017年11月05日

NHK大河ドラマ「おんな城主直虎」第39回放送、虎松登場の回






 NHK大河ドラマ「おんな城主直虎」は、「虎松の野望」と題された回で、いよいよ、成長した虎松が登場しました。虎松とは後に「徳川四天王」に数えられる徳川きっての武将・井伊直政です。
 大河ドラマというのは新シリーズ開始前後から関連書籍がたくさん出版され、書店に並ぶものでして、そんな関連書籍をみて時代背景や主人公たちの経歴についての基礎知識を得ておく視聴者も多いものですが、私もまたいくつかの関連書籍に目を通しました。しかし、ドラマで描かれる直虎と虎松の人間関係は、私が思い描いていたものとちょっと違うようです。
 それだけに、二人の関係がどうなるのか注目したいと思いました。












NHK大河ドラマ「おんな城主直虎」第38回までの話

  




NHKの大河ドラマは子どもの時からよくみておりまして、数々の名作に触れ名優の演技も見てきましたから、見る目も多少厳しくなっているのですが、今年の「おんな城主直虎」には、いろいろな視点から注目すべきと思う点や共感できるシーンがあります。
 女性を主人公にした大河ドラマ作品は過去に幾つもありましたが、その多くが「大名・武将の妻の内助の功」を中心に描いたものと言えましょう。ところが今年の作品は小さい土地ながらも領主となった女性を描いた作品です。「内助の功」ではありません。
 現代でも「働く女性」にとって、ほんとうにいきいきと働くことができる環境か? とか、責任を全うできる状況にあるか? ということは大きな課題でしょうが、戦国の時代、遠州の井伊谷(いいのや)を治めることになった女性・直虎にとっては、置かれた状況がたいへん厳しいものだった。家のあとをついで井伊家の当主となった男性が次々と死に、女ながらに当主とならねばならなかったが、「家臣をどうまとめるか?」「大大名・今川家の理不尽な要求にどう対するか?」「領地をどう治め、敵から守り、栄えさせるか?」という難しい課題に取り組まねばならなかった。
 そして一つの一つの課題を乗り越えても次々に起こる難問。
 これは現代の、働く女性のなかの、「責任ある重要な部署を任されたひと」の苦悩に通じるものなのではないか? そう思えました。或る重要なポストに就いた。しかし部下の中にいまいち信用できぬ者がいる、言うことをきかぬ部下がいる、他部署の人間から嫌がらせを受ける、組織のトップから理不尽な要求をされ、せっかくの働きもまったく評価されない。と、そんな悩みを抱えている「働く女性」も多いのではないか? 
 だとしたら、そういう女性から共感を得るような作品となっているのではないだろうか。「おんな城主直虎」のストーリー展開をみて、そう思えました。










市川雷蔵主演「大菩薩峠」






私の愛読書のひとつでもある、中里介山の長編小説「大菩薩峠」の映画化作品として、この往年の名優・市川雷蔵主演の「大菩薩峠」は出色の出来。
 (市川雷蔵演じる)机竜之介(龍之介)の妻・お浜や、お浜の死後に出会うお豊役に、一人二役で中村玉緒さんが演じている。独特の雰囲気を持つ市川雷蔵の竜之介や、若き日の中村玉緒さんの演技に注目!
 文庫本で全二十巻の大長編小説を映画化することは極めて難しいが、これはこれで映画史に残る作品だといえるでしょう。KIMG0193.JPG




















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