2019年03月01日
十把一絡げズ 第71回 「承久の乱」
こんにちは、酒保です。
今回は承久の乱がテーマです。
承久の乱は、源氏の将軍が絶えたことを好機と見た後鳥羽上皇が、順徳上皇と土御門上皇とともに幕府に対して挙兵したことで始まった戦いです。
有名なのは、このときに北条政子がぶった演説ですね。
「武士たちは、以前は3年の都の警備を終えたとき、費用を使い果たしてとぼとぼと歩いて帰ってきたではないか。頼朝公はそれを哀れに思い、3年を半年に縮め、生活が成り立つようにされたのだ。
この情け深い御心を忘れて、京都に味方するのか。それとも鎌倉にとどまって、将軍家に奉公するのか。
今はっきりと申してみよ。」
この演説を聞いた御家人は感動し、鎌倉幕府の見方をしたといわれています。
以前にもお話しした通り、鎌倉時代の御家人は割とドライな関係を結んでいました。
実際、この時も政子が演説をする前までは、勝ちそうなほうに味方しようと思っていた人もいたそうです。
結局、鎌倉幕府に味方した大量の御家人たちにより、後鳥羽上皇たちは敗北しました。
演説による戦意高揚や鼓舞には意味があると思いますが、これほど勝利に影響を及ぼしたものは思いつきません。
正直、北条政子はあまり好きではないですし、教科書でも重要視されていませんが、そのあとも武家政治が続いた理由の一つではあったかもしれません。
政子がいなければ、歴史は大きく変わっていたかもしれませんね。
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