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2021年09月20日

対向車のヘッドライトが眩しい!なんで眩しいヘッドライトにするのか

まぶしい.jpg

対向車のヘッドライトが眩しい理由


かつて対向車のヘッドライトが眩しい理由は、ハイビームのまま走行してくるクルマでした。しかし最近では、ロービームと思われるのに、異様に明るいヘッドライトのクルマが見られます。眩しすぎて運転に支障が出るほどのこともあり、危険に感じることも少なくありません。

ロービームなのにハイビームのような明るさに見える理由は、光軸が狂っている場合や、LEDバルブに交換したが、光源が悪くリフレクターの性能を発揮していないことが考えられます。

まず光軸ですが、何もしなければそんなに狂うものではありません。しかし、ヘッドライトユニットを何らかの理由で外している場合は、光軸が狂う確率が高くなります。また、ヘッドライトバルブを交換しても光軸が狂うことがあります。

特に後者のバルブ交換で光軸が狂うことはあまり知られていませんが、実際に純正と同じハロゲンバルブと入れ替えても光軸が狂います。それは、ハロゲンバルブ内のフィラメントの位置が微妙に変わるためです。そのため、バルブ交換をしたら光軸調整はしたほうが良いでしょう。

次に、LEDバルブに交換した場合ですが、LEDバルブはハロゲンバルブ内のフィラメントと同じ場所でLEDチップが発光するのが理想です。しかし、LEDチップは面発光なのでフィラメントのように360°発光しません。この違いを研究した精度の高いLEDバルブで無ければ、リフレクターに正確に光を反射できないので、対向車が眩しくなります。

このように、対向車が眩しい理由は、光を照らす方向が異なっていることと、光を集めて照射させることがハロゲンと同じようにできないことが理由です。

LEDバルブが明るすぎるのが原因?


LEDバルブに交換すると、ドライバーはハロゲンバルブより明るくなり運転がしやすくなります。非常に明るくなるので、これが対向車を幻惑させるように思われますが、保安基準では、最低の明るさは64,000カンデラと決まっていますが、上限は周りに迷惑にならない程度としか記載がありません。

ということは、明るくするこは、周りに迷惑にならなければ青天井に明るくても問題がないことになります。




実際、配光がキレイに出ていて、光軸も適切に調整されていれば、かなり明るいヘッドライトにしていても対向車を幻惑させることはありません。というのも、光の一番明るい部分がドライバーの目に入らないように調整されているからです。

簡単に説明すると、スマホのフラッシュライトを点灯させても直視しなければ眩しくありません。これと同じで、光の進む方向が適切であれば眩しくないといえます。

とはいっても、眩しいヘッドライトをやめさせようと一般のドライバーが直接注意できません。そこで、車検制度が改正され、ロービームでのけんさが主体になったので、これから先、眩しいクルマは減ってくると思われます。
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