くり子です。
今日の本は、『ポイズンドーター・ホーリーマザー』。
価格:1,512円 |
イヤミスの女王、湊かなえ氏の短編集。
短編の為か、そんなに嫌な気分にはならなかったが、考えさせられる・・・。
妹ばかり可愛がる母親と妹に嫉妬する姉。
脚本家としての成功をめざす女性と同業者の嫉妬。
同じアパートに住む少年の救済に立ち上がる妄想の強い少女。
優しさにつけこまれる女性が辿る運命。
そして毒親・毒娘なのか。
立場が変われば感じ方や考え方が変わる。
娘が母にそして母が娘に抱く思いが違いすぎて・・・。
コミュニケーション不足なのか経験の差なのか。
くり子も、子供の時に感じていた母の印象と、大人になってから感じる母の印象は全く違う。
子どもの頃は、母を厳しいと感じており、窮屈さも感じていた。
余り笑ったり歌ったりするイメージも無く、真面目で遊びのない厳しい人という印象だった。
くり子が大人になってからは、優しく、頭が良く、知識も豊富で、女性として話の分かる人という印象。
晩年は良く笑い、時々はTV(懐メロ)を見ながら口ずさんでいることもあった。
本当に同じ人物なのかというくらい印象が違う。
今思えば、くり子が子供のころは、母親として子供をしっかり育てなければならないという責任感が強かったため、くり子に対して厳しかったのかと思う。(母が対外的にどんな人だったのかは知らないが、『優秀な人だった』・『控えめで頭の良い人だった』と良く聞いた)
ただこれは今になって思うことであり、小学生や中学生のくり子がそれ以降の母を知らずにいたら、母の真意や愛情を理解できず、毒親と思っていたかもしれない。
今、母の娘で良かったと、つくづく思う。
タグ:本
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