運動や食事制限をしなくても、
2008年11月13日
鉄欠乏性貧血では、脳貧血ではなく息切れが起こる！
鉄欠乏性貧血では、脳貧血ではなく息切れが起こる！
患者さんは、脳貧血やめまいと貧血を混同していることが多い。
医学的に言う貧血は、血液（赤血球）の不足状態です。
この貧血の原因は、極めて多いが、最も多いのは鉄欠乏性貧血です。
鉄欠乏性貧血の症状と症状のポイントは下記の通りです。
鉄欠乏性貧血は鉄の供給量、需要量、喪失量の
バランスが負に傾くことによって生じる貧血です。
つまり、鉄含有量の少ない食物をとる(偏食)、
消化管における鉄吸収の障害といった供給の不足、
あるいは思春期の急激な成長、
妊娠に伴う胎児への鉄補充といった需要量の増大、
さらには慢性出血の持続といった喪失量増加の
いずれかの要因によって生じる。
日常診療のなかで最もよくみる貧血で、
小球性低色素性貧血の代表的な疾患である。
1)検査所見：
・小球性低色素性貧血
・血清フェリチン値低下
・血清鉄値低下、
・不飽和鉄結合能(UIBC)の上昇
2)症候：
・さじ状爪
・舌乳頭萎縮
・口角炎
・嚥下障害、，などがみられる。
3)偏食や過剰なダイエット、痔出血など、
女性では特に月経過多や頻発月経について十分な問診を行う。
4)検尿や検便、消化管検査、婦人科的検査など
必要な検査を行い、原因が何かを診断する。
症候の診かた：
鉄欠乏性貧血の症候には貧血そのもの、
すなわち酸素欠乏によるものと、鉄欠乏によるものがある。
1)酸素欠乏による症候(貧血の一般的症候)
・皮膚・粘膜(眼瞼結膜など)の蒼白感
・全身倦怠感や脱力感
・動悸
・息切れ
・機能的駆出性雑音
・微熱など
2)鉄欠乏による症候：
a)爪の凹凸が激しくなり、薄くもろくなり、
平坦になったりする。
典型的なものでは「さじ状爪、スプーン様爪」を示す。
b)舌では食物がしみたり、自発痛が出現する。
赤みの強い色調舌を呈し舌乳頭が萎縮する．
c) b)の病変が咽頭さらに喉頭へ及ぶと、
嚥下困難を訴えることがあり、Plummer-Vinson症候群と呼ばれる。
d)繰り返す炎症の結果として、粘膜の萎縮が
喉頭直下あるいは上部食道にヒダ状突起物を形成する場合があり、
食道ウェブと呼ばれている。
e)更に進行すると下部食道から胃粘膜にまで萎縮が及ぶ事があり、
その場合は無酸症を伴う萎縮性胃炎になる。
f)異味症：土、壁や鉄鍋をかじったり、
氷を多量に摂取するといった異常な食習慣を認めることがある。
g)月経不順がしばしば認められる。
典型的な例では周期間隔が延長し、
時には無月経となる。
ただし、一般に鉄剤による治療が十分行われると、
月経血量は増えてくる。
若い女性の息切れには要注意だ。{a8.net http://shoppingfeed.jp/takuye.yb/item_page.cgi?ITEM_NO=02001081}
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患者さんは、脳貧血やめまいと貧血を混同していることが多い。
医学的に言う貧血は、血液（赤血球）の不足状態です。
この貧血の原因は、極めて多いが、最も多いのは鉄欠乏性貧血です。
鉄欠乏性貧血の症状と症状のポイントは下記の通りです。
鉄欠乏性貧血は鉄の供給量、需要量、喪失量の
バランスが負に傾くことによって生じる貧血です。
つまり、鉄含有量の少ない食物をとる(偏食)、
消化管における鉄吸収の障害といった供給の不足、
あるいは思春期の急激な成長、
妊娠に伴う胎児への鉄補充といった需要量の増大、
さらには慢性出血の持続といった喪失量増加の
いずれかの要因によって生じる。
日常診療のなかで最もよくみる貧血で、
小球性低色素性貧血の代表的な疾患である。
1)検査所見：
・小球性低色素性貧血
・血清フェリチン値低下
・血清鉄値低下、
・不飽和鉄結合能(UIBC)の上昇
2)症候：
・さじ状爪
・舌乳頭萎縮
・口角炎
・嚥下障害、，などがみられる。
3)偏食や過剰なダイエット、痔出血など、
女性では特に月経過多や頻発月経について十分な問診を行う。
4)検尿や検便、消化管検査、婦人科的検査など
必要な検査を行い、原因が何かを診断する。
症候の診かた：
鉄欠乏性貧血の症候には貧血そのもの、
すなわち酸素欠乏によるものと、鉄欠乏によるものがある。
1)酸素欠乏による症候(貧血の一般的症候)
・皮膚・粘膜(眼瞼結膜など)の蒼白感
・全身倦怠感や脱力感
・動悸
・息切れ
・機能的駆出性雑音
・微熱など
2)鉄欠乏による症候：
a)爪の凹凸が激しくなり、薄くもろくなり、
平坦になったりする。
典型的なものでは「さじ状爪、スプーン様爪」を示す。
b)舌では食物がしみたり、自発痛が出現する。
赤みの強い色調舌を呈し舌乳頭が萎縮する．
c) b)の病変が咽頭さらに喉頭へ及ぶと、
嚥下困難を訴えることがあり、Plummer-Vinson症候群と呼ばれる。
d)繰り返す炎症の結果として、粘膜の萎縮が
喉頭直下あるいは上部食道にヒダ状突起物を形成する場合があり、
食道ウェブと呼ばれている。
e)更に進行すると下部食道から胃粘膜にまで萎縮が及ぶ事があり、
その場合は無酸症を伴う萎縮性胃炎になる。
f)異味症：土、壁や鉄鍋をかじったり、
氷を多量に摂取するといった異常な食習慣を認めることがある。
g)月経不順がしばしば認められる。
典型的な例では周期間隔が延長し、
時には無月経となる。
ただし、一般に鉄剤による治療が十分行われると、
月経血量は増えてくる。
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