2008年12月12日
膜性腎症とは?
膜性腎症とは?
膜性腎症とは、膜性糸球体腎炎と同義語である。
体外から細い針を腎臓に刺して、腎臓の組織を、
光学顕微鏡や電子顕微鏡で観察して診断する。
膜性腎症では腎臓の糸球体は細胞増殖を認めないが、
糸球体係蹄壁の種々の程度のびまん性肥厚が
特徴的な糸球体腎炎である。
蛍光抗体法ではIgG,C3よりなる免疫複合体が
糸球体上皮下腔に顆粒状に沈着するのが特徴である。
係蹄壁肥厚は基底膜肥厚のためでPAM染色では,
基底膜のスパイク形成がみられる。
若者よりも、30〜50歳代に好発し、ネフローゼ症候群を起こす。
原因不明の特発性の膜性腎症が多いが、
感染症(B型肝炎や梅毒)、膠原病、悪性腫瘍などに
合併することもあるので、甘く見てはいけない。
初期症状は全くないが、健康診断での蛋白尿が診断の契機になる例が多い。
ステロイド、免疫抑制薬療法に反応し、
予後(見通し)は比較的良好で、しかも半数近くが自然に寛解する。
しかし、10〜20%が末期腎不全となるが、
ネフローゼ症候群が持続する例に多い。
出産報告はがきの「アンビエンテ」