2008年12月12日
女性化乳房とは?
女性化乳房とは?
男性の乳房は、本来は扁平で、隆起は全くない。
しかし、女性化乳房では、男性の乳房が一側性あるいは両側性に、
母指頭大から鶏卵大、あるいはそれ以上に腫脹肥大し、
女性の乳房に似た状態をいう。
貧乳の女性よりもはるかに立派で、
女性化乳房は貧乳女性に見せてあげたい位に立派な例もある。
上は自験例であるが、もちろん男性で、胸毛もある。
洗濯板症候群の寂しい女性の乳房よりも大きい。
女性化乳房では、乳腺および乳腺周囲組織の増殖がみられる。
しかし、脂肪組織のみの増加による男性の乳房肥大は,
偽性女性化乳房とよび、真の女性化乳房とは違う。
女性化乳房は生理的には新生児、思春期や老人でもみられる。
病気の症状としては先端巨大症、クッシング症候群、バセドウ病、
クラインフェルター症候群などの内分泌疾患、
ケネディ-オルタースン症候群、肝硬変、人工透析、
各種の薬物(ジギタリス、スピロノラクトン、エストロゲン、
アンドロゲン)などや、栄養失調などでもみられる。
薬物で生じた場合は薬物中止後2ケ月位で女性化乳房は改善する。
女性化乳房の外科治療は形成外科で行うが、
2年以上経過しても消失せず、本人が女性化乳房を気にする場合には、
乳輪周囲切開により肥大した乳腺組織を摘出する。
女性化乳房の周辺の脂肪沈着に対しては脂肪吸引が行われる。
出産報告はがきの「アンビエンテ」