2008年12月07日
アルコール離脱症候群とは?
アルコール離脱症候群とは?
習慣的にアルコールを飲用している状態から急速に、
その飲用をやめることによって生じる症候群である。
この症候群では精神および身体の一群の病的症状が起こり、
突然の断酒により、手指振戦、突発性発汗、
悪寒、不安や焦燥感などを認める。
症状は次第に増強し、発熱、動悸、頻脈、嘔気嘔吐や
脱力感などの多彩な症状がみられる。
また集中力、記憶力、判断力の低下も認める。
錯視、錯聴、小動物幻視や幻聴を来すことがある。
てんかん大発作様の痙攣と意識消失を来すこともある。
症状が高度になると粗大な震え、発汗、頻脈が強くなり、
意識混濁、失見当識、精神運動興奮が増悪して、せん妄状態を生じる。
通常2〜7日間続き、自律神経症状は断酒後1〜2日目に最も強く、
2〜3日目の夕方から夜間にかけて振戦せん妄を起こす。
飲酒を再開すれば、これらの離脱症状は直ちに治まる。
昔、研修医の頃に、夕方になると急に元気になる先輩医師がいたが、
彼は、業務も終わりになる頃には、グイッと一杯引っかけていたのだ。
医者はストレスが多くて、身体に悪い職業だ。