2008年10月22日
尾形拳さんを苦しめた肝臓癌とは?
尾形拳さんを苦しめた肝臓癌とは?
肝臓にできる癌には、
大腸癌などの肝臓に転移した転移性肝癌と、肝細胞が悪性化した
肝細胞癌があります。
日本の統計では、肝癌の80〜90%は肝硬変を併っています。
組織的な分類としては悪性度に分化度よって、
(1)高分化型癌(2)中分化型癌
(3)低分化型癌(4)未分化癌に分類します。
最近は、CT等の画像診断の進歩で、
しばしば小さな肝臓癌の病巣が検出されています。
直径2cm以下の肝細胞癌が比較的容易に発見され、
各種の治療により癌でも長期生存例が増加しています。
肝細胞癌の原因としてはB型肝炎ウイルスと、
C型肝炎ウイルスの持続感染が大多数を占めています。
肝細胞癌のウイルス以外の原因としては、
アルコール性肝硬変症、
ヘモクロマトーシス、バッド-キアリ症候群、原発性胆汁性肝硬変、
自己免疫性肝炎などがあります。
肝細胞癌特有の症状は少なく、通常は肝硬変の症状、
検査所見が見られます。
肝硬変が進行すると、上腹部または右胆嚢部の痛みと
肝臓の腫れが見られます。
さらに、黄疸、腹水による腹部膨満、むくみなどもみられます。
肝臓癌にならなくても肝硬変でよく見られる病変では手掌紅斑(手のひらが紅くなる)や、
前胸部のクモ状血管腫(クモが脚を伸ばしたような
赤色の血管が浮いて見えること)等です。
私の先輩は、50才位の独身男性で、大阪に単身赴任し、
寂しさとストレスから酒浸りになりました。
彼と最後に会ったのは3月で、一見して黄疸と腹水がありました。
その年の7月には死亡の連絡を受けました。
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外来や病棟でみるのは、C型肝炎ウイルスによる肝硬変から、
肝癌になり、胃や食道の静脈瘤で急死する人もいます。
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